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ウーバーがロボット配達
ウーバーイーツジャパンは5日、自律走行ロボットを使った配達を6日から始めると発表した。同社が配達サービスでロボットを使うのは米国に次いで2カ国目。東京・日本橋からはじめ、対象エリアを広げる。2023年4月施行の改正道路交通法で、配送ロボが公道を走れるようになったとのこと。
要約文
ウーバーイーツジャパンは、2024年3月6日から東京・日本橋で自律走行ロボットを使った配達サービスを開始します。これは、同社が米国に続き、世界で2番目にロボット配達サービスを導入することになります。このサービスは、2023年4月に施行された改正道路交通法により、配送ロボットが公道を走行できるようになったことを背景にしています。
ロボットは平日の午前10時から午後5時まで稼働し、注文を受けると商品を取りに行き、指定場所まで配達します。利用者はアプリを通じてロボットのカギを開けて商品を受け取れますが、商品は建物の前まで届けられるため、受け取りに出向く必要があります。ロボット配達は選択可能で、従来の配達パートナーによる配達も引き続き選べます。
配達ロボットは米国のスタートアップCartkenが設計し、三菱電機が日本仕様に調整しました。ロボットは物体検知、自律走行、遠隔操作の機能を備え、最高時速5.4キロで走行します。
ウーバーイーツジャパンのマーケットオペレーションディレクター、アルビン・ウー氏は、ロボットによる配達の普及はすぐには実現しないものの、人手不足という社会問題の解決に貢献する重要な役割を果たすと述べています。ウーバーイーツは日本を選んだ理由として、全国的なサービス展開と歩道の整備状況を挙げています。
改正道路交通法とは?
改正道路交通法には主に二つの大きな変更点があります。一つ目は、自動運転車両の公道での運用に関する規制緩和、特にレベル4の自動運転技術に関するものです。レベル4の自動運転、いわゆる「特定自動運行」は、特定条件下での完全自動運転を指し、非常時に自動車を安全に停止させる機能を備える必要があります。この運用を行うには、運行場所を管轄する公安委員会からの許可が必要とされ、特定自動運行を実施する事業者は様々な規制や義務を遵守する必要があります。
二つ目の変更点は、電動キックボードの規制緩和です。改正前は、電動キックボードは原動機付自転車または普通自動二輪車に該当し、運転には免許が必要で、車道を通行し、ヘルメット着用や保安基準への適合などが義務付けられていました。改正後は、一定の要件を満たす電動キックボードが「特定小型原動機付自転車」として分類され、自転車道や路側帯の通行が可能になり、運転免許が不要になるなど、使用がより便利になります。
さらに、主に歩道を走行することが想定される自動走行ロボットに関しても規制が設けられており、「遠隔操作型小型車」として届出制になっています。これは、特定の基準に該当する自動走行ロボットを公道に出すには、事前に都道府県公安委員会に届出を行う必要があることを意味します。
これらの改正は、自動運転技術の社会実装の促進や、新たなモビリティサービスの提供、電動キックボードの安全かつ柔軟な利用を可能にすることを目的としています。
特定自動運行とは?
特定自動運行とは、自動運転技術の中でも特に高度な自動運転(レベル4)を指し、特定の条件下での完全自動運転を実現することを意味します。このレベルの自動運転では、非常時に車両を安全に停止させる機能を備える必要があり、運用にあたっては公安委員会からの許可が必要になります。特定自動運行は、運転者の介入なしに車両が目的地までの運転を完全に自動で行うことができるため、自動車の安全性や利便性の向上に大きく貢献すると期待されています。
特定自動運行の事例としては、以下のようなものがあります:
1. **自動運転タクシー・シャトルバス**:一定の範囲内で運行される自動運転タクシーやシャトルバス。都市部や観光地での利用が検討されています。
2. **配送ロボット**:荷物や食品などを目的地まで自動で運ぶ小型の配送ロボット。歩道や特定のエリア内での利用が想定されています。
3. **農業・建設機械の自動運転**:農業や建設現場での作業を自動化するための自動運転機械。高い精度での作業が可能となり、効率化が期待されます。
これらの事例は、特定自動運行の技術がどのように社会に導入され、日常生活やビジネスの様々な場面で利用される可能性を示しています。改正道路交通法により、これらの技術の実用化に向けた法的な基盤が整備され、今後さらに多くの事例が現れることが期待されます。
ルンバに続くか、物を運ぶロボット
Preferred Networksの子会社、Preferred Roboticsが開発した「カチャカ」という家庭用自律移動ロボットが、荷物を運ぶことを目的としています。このロボットは、専用の棚「カチャカシェルフ」と組み合わせて使用し、ユーザーが指定した場所に荷物を運ぶことができます。PFNは、このロボットを通じて家庭内でのさまざまな雑用を効率化することを目指しています。技術的には、高性能なセンサーや深層学習に基づく画像認識技術を搭載し、障害物を避けながら目的地までの最適なルートを見つけ出す能力を持っています。
このロボットは、家庭内の物流を改善し、人々の生活習慣の改善にも寄与することが期待されています。また、旭化成ホームズとの協業による宅配物の受け取りシステムなど、将来的には家庭内での用途をさらに拡大していく計画です。カチャカは、ルンバによって変革された家庭内の掃除習慣のように、物を運ぶという点で新たな生活の革命をもたらす可能性があります。