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スーパーチューズデー

アメリカ大統領選の共和党予備選挙の一つの山場を迎える。以前選挙の概要については以下のnoteに書いたが、最新の情報にアップデートしつつ、選挙の仕組みをもう少し深掘りたいと思う。

スーパーチューズデー2024 投票進む

スーパーチューズデー2024では、アメリカの15州で共和党予備選が行われ、トランプ前大統領が事前の世論調査で先行し、党候補者指名への優勢を示しています。予備選では、候補者が各州や地域に割り当てられた代議員を獲得し合い、全米で2429人の総代議員数の過半数1215を得た候補が7月の党大会で正式に指名されます。民主党の現職バイデン大統領の指名が確実視されており、彼と本選で戦う見込みです。各州の投票は日本時間6日午前9時から始まり、開票結果は順次報告されます。

有権者の意見は様々で、バージニア州では国境問題を重視してトランプ氏に再度投票する夫妻がいる一方、トランプ氏を不遜だと批判しバイデン大統領の方がましと考える歌手もいます。バイデン氏は自身が世論調査でトランプ氏に勝っていると主張しています。民主党支持者はバイデン大統領が民主主義を守る唯一の人物だと訴え、共和党のヘイリー氏はスーパーチューズデーの結果にかかわらず撤退する気はないと述べています。各州の投票所では、トランプ氏やヘイリー氏への支持が確認されており、有権者は様々な理由で投票を行っています。

市民の投票

一般的に、アメリカの市民は以下の機会に投票することがあります:

1. **予備選挙または党員集会**:これは、自分が支持する政党の大統領候補者を選ぶ機会です。民主党または共和党の予備選に参加することが一般的ですが、独立や他の小さな政党にも予備選があります。ただし、一人の市民が予備選で2回投票することはありません。各市民は、自分が登録した特定の政党の予備選挙または党員集会にのみ参加し、1回だけ投票します。

2. **一般選挙**:予備選挙や党員集会を経て、全国大会で正式な候補者が決定された後、11月の選挙日に行われるのが一般選挙です。ここでは、選ばれた大統領候補者の中から、次の大統領を選びます。また、このとき州の知事や連邦議会の議員、地方の公職者を選ぶ投票も行われることがあります。

したがって、予備選(または党員集会)と一般選挙では、異なる目的のために投票することになりますが、それぞれの投票は異なる選挙プロセスの一部であり、同じ選挙サイクル内で市民が参加する2つの主要な機会です。一般的に、市民は一つの選挙サイクルで予備選挙(または党員集会)に1回、一般選挙に1回、合計2回投票することになります。

クローズド?オープン?予備選

予備選挙において、登録した政党にしか投票できない州では「クローズド予備選」が行われています。この場合、有権者は自分が登録している政党の候補者にのみ投票することができます。政党への登録は、予備選挙に参加するために重要な手続きです。

政党の登録期限は州によって異なりますが、一般的には予備選挙の数週間から数ヶ月前に設定されています。登録するには、その州の選挙管理局のウェブサイトにアクセスして手続きを行うか、郵送、または時には対面で行う方法があります。

重要な点は、早めに自分の州の規則と期限を確認することです。予備選挙が行われる年の初めや、前年の後半には特に注意が必要です。一部の州では、選挙の日よりもかなり前に政党登録を締め切る場合があります。また、いくつかの州では「オープン予備選」を実施しており、この場合は政党への登録に関係なく、どの政党の予備選挙にも参加することができます
(※投票はどこかの予備選挙で1回のみ)

もし政党を変更したい場合や初めて登録する場合、締め切り前に必ず手続きを完了させる必要があります。各州の選挙管理局のウェブサイトでは、登録方法、期限、必要な書類など、詳細な情報を提供しています。

スイング有権者とは?

予備選挙と一般選挙で同じ党に投票する人が多いのは一般的な傾向です。これは党派性という概念に基づいています。アメリカの政治において、多くの有権者は特定の政党(主に民主党または共和党)に強い忠誠心を持っており、その党の方針や価値観に同意しています。したがって、予備選挙である政党の候補者を支持して投票した有権者は、一般選挙でも同じ政党の候補者に投票することが一般的です。

予備選挙では、同じ党の中で異なる候補者間で選択することになりますが、この段階での選択は党内の方針や個々の候補者の政策に基づくものです。一般選挙に進むと、候補者は党を代表して他党の候補者と競います。この時点で、多くの有権者は予備選挙で支持した党の候補者、またはその党が提案する別の候補者を支持して投票する傾向にあります。

ただし、全ての有権者が常に同じ党に投票するわけではありません。一部の有権者は「スイング有権者」として知られており、選挙ごとに異なる党に投票する可能性があります。これらの有権者は、候補者の個々の資質や特定の選挙の問題に基づいて投票する傾向があります。

総じて、多くの有権者は予備選挙と一般選挙で一貫して同じ党に投票する傾向がありますが、全員がそうではなく、選挙の状況や候補者の魅力によって異なる選択をする有権者もいます。

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