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政治資金問題

2024年1月7日本日に、日経から政治資金問題についてのアップデートがあったので感想を述べる。

記事の要約

東京地検特捜部は、自民党の安倍派(清和政策研究会)所属の池田佳隆元文部科学副大臣に対して政治資金規正法違反の疑いで調査を進めている。

池田氏は派閥パーティーからの収入の一部を自身の政治資金として報告せず、約4000万円を超える不記載があったと見られている。これに関連し、特捜部は池田氏の事務所を家宅捜索し、関係者から事情聴取を行っている。池田氏の秘書は、還流分を報告書に記載していなかったことを認め、違法性の認識はなかったと主張している。特捜部は池田氏について、不記載額が多く悪質と見ており、詳細な捜査を行っている。

自民党の派閥について

2022年10月時点での自由民主党の主な派閥は以下の通りです。

1. **安倍派(清和政策研究会)**:自民党内で最大の派閥で、大きな影響力を持っています。

2. **岸田派(宏池会)**:自民党内で最古の派閥で、1957年に設立されました。岸田文雄首相がこの派閥のメンバーです。

3. **麻生派(志公会)**:元首相の麻生太郎氏が率いる派閥で、もともとは岸田派から分派しました。河野太郎デジタル大臣などが所属しています。

4. **二階派(志帥会)**:1999年に設立され、二階俊博元幹事長が会長を務めています。

5. **森山派(近未来政治研究会)**:現在は森山裕選挙対策委員長が会長を務めており、山崎拓元副総裁によって1998年に設立されました。

6. **茂木派(平成研究会)**:元首相の小渕恵三氏が経世会を「平成政治研究会」に改称した派閥です。

これらの派閥は、同じ利害や政治思想を持つ議員によって作られる政党内の集団です。自民党では派閥が総裁選出に大きな影響を及ぼし、総裁が一般的に首相になるため、首相決定に及ぼす影響も大きいです。また、全ての自民党国会議員が派閥に属しているわけではなく、「無派閥」や小規模な「グループ」も存在します。

感想

この件は東京地検特捜部の面子も関わっており、さらに世間の注目度も高いため、逮捕へと進む可能性が高いでしょう。池田議員の行為自体は重大でないと思われますが、不運にも“トカゲの尻尾切り”の犠牲になる可能性がある。また、彼には何らかの反感を持つ議員がいるか、または知名度(元文部科学副大臣として)があるために、逮捕される可能性がある。

今回の政治資金問題は、池田議員の逮捕と政治刷新本部による対応で終わると思う。個人的には早く幕引きして、重要な施策に迅速に取り組んでほしい。

原文

自民党派閥の政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が安倍派(清和政策研究会)所属の池田佳隆元文部科学副大臣について7日にも改めて事情聴取することが関係者への取材で分かった。政治資金収支報告書に派閥パーティー収入の還流分を記載しなかった疑いがあり、同法違反容疑での立件に向け詰めの捜査を進めている。

安倍派では派閥パーティー収入の一部を議員側に還流させ、「裏金」とする運用が続いてきた。特捜部は同法違反(不記載・虚偽記入)容疑で捜査。還流を受けていた数十人のうち、不記載額が多い議員側を重点的に調べてきた。

池田氏の資金管理団体「池田黎明会」は2018〜22年の収支報告書に記載されていない収入が計4000万円超に上るとみられている。池田黎明会は23年12月、20〜22年の3年分の収支報告書を訂正し、安倍派からの還流分約3200万円を寄付として計上した。

特捜部は池田氏の団体について、不記載額が派閥の中でも多く悪質性が高いとみているもようだ。団体の会計責任者についても7日に改めて事情聴取する。

特捜部は23年12月、東京・永田町の衆院第二議員会館にある池田氏の事務所などを同法違反容疑で家宅捜索した。池田氏や秘書らから任意聴取を続けてきた。

関係者によると、秘書らは特捜部の任意聴取に派閥からの還流分を収支報告書に記載していなかったことを認めている。収入は議員側の収支報告書に記載義務のない党本部からの「政策活動費」で、違法性の認識はなかったと主張しているとされる。

出典は日経

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