液晶テレビの最終到達点「マイクロLED」~液晶テレビ進化の歴史~
おはようございます、某★大手家電量販店Tenchoです。この記事は無料記事として書かせていただきます。今回は液晶テレビの最終到達点「マイクロLED」についての記事を書かせていただきます。
液晶テレビ進化の歴史についても少し触れていきたいと思いますので、楽しく勉強していただければ嬉しいです。今回は機能的な事よりも「バックライト」の進化について触れていきたいと思います。
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それでは、はりきって書いていきたいと思います!
液晶テレビの始祖「CCFLバックライト」
まずは今はもう見る事ができないCCFLバックライトのテレビです。これは簡単に言うと(厳密に言えば少し違いますが)蛍光灯を使った液晶テレビといったイメージです。
液晶テレビの基本的な構造としては今でも変わっていないのですが、後ろからバックライトで照らして、バックライトの前にはカラーフィルターとシャッターが配置され、それを開け閉めして色を出す構造となっております。
現在の液晶テレビよりも厚みがある液晶テレビで、電気代も高かったです。でも、その時に主流だったブラウン管テレビはボックス型だったのに対して、薄い板状の液晶テレビはその時の最先端の様に見えました。
私が家電量販店に入社したのは、まさにこのブラウン管テレビから液晶テレビへの過渡期でした。今から考えるとありえないですが、この時の液晶テレビは1インチ1.5万円時代で、例えば32インチの液晶テレビは48万円とかで販売されていました。少し経った頃には1インチ1万円と言われましたが、それでも今から考えると値段高すぎますよねwww
今主流の「LEDバックライト」の液晶テレビ
液晶テレビの次の進化はバックライトがCCFLからLEDになった事です。これは液晶テレビにとって画期的な進化となった。
2024年現在の今でも主流はこのLEDバックライトだ。LEDバックライトは蛍光管みたいに細長い形状ではなく、粒々の集合体の様な形状だ。
何に例えればわかりやすいかとすごく悩みましたが、これで例えるのがわかりやすいと思います。CCFLの液晶テレビが
この信号機だとすると、LEDの液晶テレビは
この信号機です。一点から光らせるのではなく、粒々の集合体によって全体を光らせる方式です。(信号機は電球なので蛍光灯ではありませんが)
LEDバックライトの液晶テレビには「エッジ型」と「直下型」という2種類のタイプがあります。エッジ型というのは上下もしくは左右の端っこにだけLEDを配置して、そこから全体を照らすというタイプ。直下型というのはテレビの画面全体にLEDを配置して画面を照らすタイプです。
電気代で言うとLEDの数が少ないエッジ型の方が省エネだが、画質で言うと画面全体にLEDが配置されている直下型に軍配が上がる。事実、高級な機種になればなるほど直下型の液晶テレビが多くなってます。
液晶テレビの画質面での一番の弱点はと言われると、黒の色を正確に出せないという事です。液晶テレビで黒を出す時は、後ろのバックライトはそのままで、前に配置されているシャッターを閉める事で光を遮断して黒を表現します。
でも、漏れちゃうんですよねー光が。
有機ELテレビは画面のひとつひとつの画素が発光したり消灯したりするので、黒の場合はそこの画素を消灯させれば真っ黒な黒を表現できるのですが、液晶テレビはシャッターを閉めても光が漏れちゃうので、黒が黒じゃなくてグレイみたいな色なんですよね。
余談ですが、有機ELテレビって家電量販店に行くと花火の映像とかの暗い映像を流してると思いませんか?それが有機ELを一番良く見せる事ができる映像だからなんです。
話しは戻って液晶テレビですが、直下型の中には部分駆動と言って、バックライトを部分的に消灯して黒の表現力を高める事ができる商品もあります。でも、バックライトの大きさが画素よりもかなり大きい為、効果は微妙なんですよね。
更なる映像美を求めた「miniLED」の液晶テレビ
だいたい1~2年前から一般販売され始めたminiLEDの液晶テレビ。構造自体は変わらず、後ろにminiLEDを配置して後ろから照らす方式なのですが、LED自体を細かくする事によって、先ほどご説明をした部分駆動をより活かす事により、黒の表現性をかなり高めたモデルとなっております。
ちなみに1つ1つのminiLEDの大きさは0.1mm~1mm程度となっております。
液晶テレビの最終到達点「マイクロLED」
さて、お待たせしました。やっと本題に入ります。近頃テレビ業界で話題の技術となっているマイクロLEDについて解説していきたいと思います。
まずこれ、なんだと思いますか?
え?砂?抹茶?いえいえ、これがマイクロLEDです。ほぼ砂です。この一粒一粒がLEDだなんて信じられなくないですか?!
マイクロLEDを使用した液晶テレビはまだ研究段階で、一部を除きほぼ商品化はされてません。
でもこんな感じで、形にはなりつつあります。そもそもマイクロLEDの液晶テレビというのは、従来の液晶テレビの概念をぶっ壊す様な構造で、今までの後ろから照らす構造ではなく、有機ELの様に画素のひとつひとつがマイクロLEDで構成されて、有機ELの様に発光したり消灯したりする事ができるので、今までの液晶テレビのデメリットである、黒の表現性は有機ELと同等に抜群なのです。
有機ELのデメリットである「寿命が短い」「焼きつきがおこりやすい」「電気代が高い」「明るい画面が暗くなりやすい」などのデメリットを全て払拭できる夢の次世代テレビですね。
現在マイクロLEDに力を入れてるテレビの主要メーカーは「Samsung」「LG」などのグローバル企業に加え、日本では「SONY」が筆頭に上がっております。今はコストの面などで、まだまだ実用化にはほど遠い状態ですが、そう遠くない未来には家電量販店でも見る事ができる様になるのではないかと思います。今から待ち遠しいですね。
結論
マイクロLED技術は今までの液晶テレビとは全く違う次元の液晶テレビを作り出す事ができる技術です。まさに液晶テレビの最終到達点と言っても過言ではないと思います。
さーて、頑張って長生きするぞ!www
それでは最後に宣伝です。
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それではみなさま、良い家電ライフを♪