野球ファンはエスコンに行け! 阪神ファンがエスコン最終戦に行ってみた。
エスコンフィードが最ッ高に楽しかった!
皆さんはエスコンフィールドをご存じだろうか? エスコンフィールドは2023年3月14日に北海道北広島市で開業した、ボールパークである。僕はこの今話題の球場に、9月28日に行ってきた。ホーム戦最終日だったこの日は、おそらくいつもと比べて人が多かったと思う
しかし、それを差し引いてもエスコンが持つ「ボールパークとしての充実度」や「人の活気」はこれまで訪れたどの球場でも感じられないほど素晴らしいものだった。今回の記事でその感動が少しでも伝われば幸いである。
ボールパークとしての充実度
まず感動したことが「ボールパークとしての充実度」である。
僕は関西に住んでおり、これまで甲子園・京セラ・東京ドーム・神宮に訪れたことがあるのだが「球場のエンタメ性」の点でこの4球場よりも満足度が高かった。
球場のエンタメ性
北広島駅からタクシーで約10分。想像よりも近い位置にあるエスコンを見た時の第一印象は「かっこいいいいいいいい!!!」だった。この写真からは分からないが、球場に向かうとガラス張りのドームから鮮やかな緑の芝が見えてくる。いざ着くと正面からの圧倒的な存在感! もしエスコンフィールドに用事がなくても、この外観を見るだけでも最高に楽しいと思う。
僕の席はレフトポール際。真横がビジターチームの応援席だったのだが、ロッテの応援がもの凄かった。甲子園で一度ロッテの応援を見たことがあるが、ドーム球場だとここまで響くのかと感動した。
左右非対称なフェンスや向きだしのブルペンなど様々な見どころのある球場だが、僕が一番感動したのは「応援席が内野席にあること」である。深読みかもしれないが、僕はここにエスコンのこだわりを感じた。
応援席が内野にあることで起こるのが「盛り上がりの平均化」である。他球場では基本的に「外野席が応援席」「内野席がそれ以外」と席の役割が分かれている。これによって「賑やかに野球を応援したい人」と「応援はほどほどに野球を楽しむ人」それぞれの需要を満たすことが出来る。
しかし、このシステムには欠点もある。それが「盛り上がりの分散」である。例を挙げて説明する。僕は甲子園のライト側~バックネット裏で試合を見たことがあるのだが、やはり内野は外野と比べると、点が入った時やファインプレーが生まれた時の盛り上がりは少ない。すると外野と内野で観客熱が少し異なり、球場全体で見た時に空気が分担されるような感覚に陥る時がある。
だが、エスコンのように内野に応援席があるとこれが少し変わってくる。これだと熱の発生源が全体で見た時、中心に近い場所になる。すると盛り上がりが球場全体に普及し、他球場と比べた時に「盛り上がりの平均化が起こる(ように感じる…)」。その証拠ではないが、イニング途中のダンスやリズムに合わせてポーズをとるイベントで、バックネット後方辺りの観客が外野席・内野席と同じくらい盛り上がっていた。これは僕の感覚では他球場であまり見られない光景であった。
ブルペン・応援席の他にもエスコンはボールパークとして楽しめる場所であった。大谷・ダルビッシュが壁画として描かれた「Tower11」、ジンギスカンを味わえるビアガーデン、球場に内設された飲み屋街など試合のない平日も人が入るというのも納得である。
ファンの活気
もう一つ、僕がボールパークの充実度と同じぐらい感動したのが「人の活気」である。
球場はもちろんのこと、北広島駅に至るまで、従業員の方々とファンの方々がとても心地よく思わず笑顔になるような空間を作り上げていた。
特に印象に残ったのが「ファンの観戦スタイル」である。試合がファイターズの完勝というのもあったかもしれないが、ファンが各々の楽しみ方で野球を見ているのがとてもよかった。お酒を飲みながら選手の写真を撮る人、タオルを振って笑顔で応援する人、スーツ姿のまま居酒屋スペースでテレビの試合を見ている人、試合に負けても笑いながら全力で声を出すロッテ応援団の皆さんなど、他球場では出来ない楽しみ方で野球を観戦する人達の姿が一野球ファンとして嬉しかった。
そしてホーム最終戦セレモニーも見て無事帰宅。
野球の新たな魅力を広げてくれるエスコンフォールドに是非皆さんも訪れて欲しい。絶対に大満足できるはずである。
ではサラダバー。