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記憶飛ぶ「びっくりしすぎて」

こんばんは🌙

オリ・舜平大 生まれた時にはもうプロ選手・石川に投げ勝ち プロ初安打で記憶飛ぶ「びっくりしすぎて
 ◇交流戦 オリックス8-5ヤクルト(2023年6月17日 神宮)

打って、走って、粘って、そして勝った。オリックスの山下舜平大投手(20)が17日のヤクルト戦(神宮)で5回3失点と試合をつくり、リーグトップタイの6勝目を挙げた。自己最多105球を投げ、自己ワーストの8安打を浴びながら、粘りの投球。親子ほど年の離れたヤクルト・石川雅規投手(43)

との投げ合いを制し、打撃でも3回先頭のプロ初打席で左前に初安打を放って打線を勢いづけた。

 最後の力を振り絞った。勝利投手の権利がかかった5回。2死一、三塁と一発同点のピンチで、サンタナをフォークで空振り三振に仕留めると、山下がマウンドで吠えた。プロ入り後初の屋外デーゲーム。気温30度を超える暑さの中、自己最多105球の熱投で6勝目を手にした。

「試合前から球数は多めに使うだろうと思っていたので、あまりイニングは見ずに一人一人勝負していったのが、良かったかなと思う」

 昨年のヤクルトとの日本シリーズでは出場選手登録されたが、敵地ではベンチ入りメンバーから外れた。初登場の神宮で実現した23歳上の石川との投げ合いは2回までは順調。しかし、思わぬ形でリズムが狂う。

 2点優勢の3回、先頭で迎えたプロ初打席で石川のシンカーを左前に運ぶ初安打。「勝負なので、全力で打ちにいった。もうびっくりしすぎて何も覚えていないです」。02年7月に生まれた時にはもう、プロで新人としてデビューしていた左腕をバットで攻略。佐野皓の左前打で二塁へ進み、大城の右翼線二塁打で生還した。

 山下の一打で火が付いた打線はこの回、一気に4点を奪ったが、その裏に山田に左翼へ2ランを被弾するなど3失点。それでも、石川より23センチ身長の高い1メートル90の右腕は、この日最速156キロの直球と落差の大きいカーブを駆使し、4回以降は立て直した。

 「(走塁後の投球は)全然違う。普段ならずっとベンチでゆっくり座ってるだけなので。ああいう経験は次に生かせればいいかなと思う」

 チームは3連勝で今季最多タイの貯金10。交流戦の勝ち越しも決めた。監督代行の水本ヘッドコーチからは「これもいい経験。5回投げられて勝ち投手がついたというのは大きい」と奮闘を称えられた。デビューから5連勝後、前回9日のDeNA戦で初黒星。中7日で再スタートとなる一戦で、また一つ、経験を重ねた。成長を続ける背番号12に、再び快進撃の予感が漂う。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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