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子育て時短勤務への現金給付案について思うこと
こんにちは!
現在育児休業中、地方公務員ワーママのゆむむです。
先日、育児休業明けで時短勤務をしている人への現金給付が検討されていると報道されました。
子育て時短勤務に現金給付検討 育休明け、仕事との両立を支援(共同通信) - Yahoo!ニュース
時短勤務を一年間経験し、育休が明けたら再び時短勤務をしようとしているわたしにとって、見逃せないニュースです。
今日は、この制度について思うことを書いてみました。
子育て時短勤務への現金給付とは
現在報道されている制度の概要は、つぎのとおりです。
育休明けの時短勤務者への現金給付
雇用保険加入者が対象
賃金の一定割合を雇用保険から上乗せして給付
この制度の目的をyahooニュースから引用します。
時短勤務には、育児のため通常の勤務時間で働くことが難しい人が仕事を続け、徐々に本格的な復帰を目指してもらう目的がある。ただ慣れない両立に不安を抱え、賃金も減るため働く意欲が低下、離職につながりやすい。政府は、就労継続などを後押しする方策が必要と判断した。
なるほど。わたしのように、育児と仕事の両立に不安があり、離職を考えている人を引きとめるための方策のようです。
我が家にこの制度が必要か
雇用保険加入者が対象だから公務員は関係ないのでは?というのはひとまずおいといて。
わたしは、「こんな制度があるなら、離職せずにがんばろうかな!」とは思いませんでした。
それは、わたしが子育ての時間を柔軟に確保するために離職したいと思っているからです。
頑張ってるのに給料が減ってモチベーションが下がっちゃった〜!ということではないんですよね。
むしろ、時短勤務中は同僚にしわ寄せがいくことが一番つらかったので、時短勤務をもらっているのにお金までもらってしまうなんてつらすぎる…と、離職に拍車をかけてしまうかもしれません。
ただ、我が家は共働きでわたしの賃金の低下が家計にあまり影響しないからそう思えるのであって、すべての家庭がそうだとは思わないのです。
この制度が必要な家庭もある
たとえば、シングルマザー・シングルファーザーの家庭では時短勤務を取得する必要性も高いですが、賃金の低下が家計の悪化に直結しやすいでしょう。
また、夫婦のどちらかが働いておらず、一方の収入に頼っている家庭も同様です。パートナーが病気などで働けない場合、育児をメインで担ってもらうことも難しく、時短勤務を選択することもあると思います。
そういう家庭は、この制度によって働き方を柔軟に選択できるようなるかもしれません。
また、時短勤務なのに業務量が減らないため、同じ成果を上げているのに給料だけ減ってしまうという話もよく聞きます。
やっていることが全く同じなのに給料だけ下がると、確かに意欲は下がってしまうかも。
これを防ぐという意味では、効果がありそうです。
私の職場は窓口業務があるので、時短で在席しない分、業務量は減っています。なので、わたしは給料が減ることに納得しています。
うーん、やっぱりささってこないなぁ。
子育てに希望がもてるように
ネット上では、時短勤務者の業務をカバーしている人たちから反対の声が多くあがっていました。
この制度によって、時短勤務者とそれをカバーする人との溝は、ますます深まってしまいそうです。
そんな様子をみた若い人たちが、「自分も時短勤務を取得して、子育てとキャリアを両立したい!」と思えるでしょうか。
Twitterでは、「こんなことにお金を使うのなら、保育所や学童、病児保育を充実させることにお金を使ってほしい」という声をみました。
わたしも若いころは切実にそう思っていました。
子供がいてもこれまで通り働けるように、安心して預けられる場所がほしい。働き方を変える気は一切ありませんでした。
それが今や、自ら望んで子供中心の生活をしていて、働き方を変えたいとまで思っています。
本当に、産んでみるまで自分の気持ちがどうなるかわからないのです。
もちろん、子育てに専念したいと思っていたけど、やっぱり仕事を大切にしたくなった、という人もいると思います。
わたしも今後、仕事中心の生活をしたいと思うようになるかもしれません。
子育てをする人たちが、自分の望む働き方ができるように。
まだ子育てをしていないけど子供が欲しい人たちが、子育てに希望をもてるように。
みんなが納得する制度ができたらいいけど、限られた財源と人的資源ではなかなか難しい…。
金銭給付では解決しない問題が、まだまだたくさんあるなぁと感じた週末でした。