ラリージャパン2024観戦放浪記
マイカーで行くぜ!ラリージャパン!
今年も今年でラリージャパンに行ってきました。実のところ、トヨタの戦績が芳しくない今シーズン、目の前でトヨタ勢に不運とかあったらその場に倒れ込んで動けなくなるな・・・とか思ってて、どうしようか悩んでたのですが、岡崎中央総合公園のSSS観戦チケットが買えちゃったので行ってきました。
今年は去年の反省点を多分に生かして、3年目らしい手慣れた観戦にするべくマイカーで愛知まで馳せ参じることを決意。岡崎SSSは11/22金曜日の夕方からなので、余裕をもって日付が変わると同時にマイカーで出発。のんびりと移動して朝9時には現地入りしました。
愛知に着いたと同時に入ってきたのは、オジェと勝田がSS2でパンクしたという一報。
ミニストップの駐車場で、クルマを止めて、シートを倒してチーンってしばらく死にかけの魚の様にピクピクしてました。ホントに。だっていきなりパンクですよ。マニュファクチャラーズタイトルの逆転のかかる一戦で、まだ1台だけならまだしも、なんで2台も!!!!と
まぁラリーの中身の話をしちゃうと、収集つかなくなってしまうので、観戦記ですからそれは最後にまた触れることにしましょう。
観戦記は去年も書いており、そこであーすればよかった、こーすればよかったと、自分の観戦スタイルを顧みていました。ではどんなことを24年はこうするぞ!と書いていたか振り返る必要がありますね。
去年のラリージャパン観戦後に感じた"こうすればよかった"一覧は以下の通り
っというわけで、これらができているかを踏まえつつ、今年の観戦放浪記にしたいと思います。
ゆったりでいいぞ
今回買った岡崎中央総合公園で実施するSSSは夕方の18時30分から走行が始まるので、まずはゆっくりと岡崎公園を散策。昨年は朝から額田の森に張り付いている必要があったので、まず一つ大きな違い。
もうね、今年はブッキングなんてミスを避けるために岡崎だけに絞ってこの余裕!偉いぞ!自分!
岡崎公園といえば、2022年に乙川河川敷で特設SSもあったので、そのまさにラリーカー達がモクモクと砂煙を巻き上げて走った河川敷を歩いて見てみるなどしました。内心、これチャリに乗って走ったらデルクールやパニッツィでお馴染みの違法レッキの気分が味わえ(ry
失礼しました。
実際に歩いた乙川河川敷はスペースが限られていて、いやぁこれは流石に頑張りすぎでしょうよって感じではありました。岡崎中央総合公園に場所が移ったのも納得です。
でも、決してあの22年の河川敷ステージが無駄だったかというとそうではないと思います。あれはあれで、貴重な日本ラリー史の1ページです。
美味しいぞ!岡崎!
ラリーまで時間があるので、当然何かしら食うわけですが、まずは五平餅。
じつは五平餅、2年前から愛知いったら食わねばいかんでしょう!って思ってずっとそう
五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅五平餅
って言い続けたのに、2年とも食いそびれて帰ってきてたんです。なのでようやく念願適っての愛知で食べる五平餅!やっぱ美味しいのなんのって、最高!
腹ごなしに岡崎城下を歩き、近くのカクキュー八丁味噌まで出向いて食べるは、味噌ソフトクリーム!粉末八丁味噌がパラパラと振り掛けられており、見た目はなんともオシャレ。
肝心の味はというと、最初みたらし団子、後バスクチーズケーキみたいな味でとっても不思議。多分、最初の一口目がみたらし団子になるのは、味噌の香ばしさを頭が醤油に近い何かと勘違いしていると考えられ、後味は似たような何かを頭が記憶の中で探したときに最も近似した風味の記憶が、バスクチーズケーキだったんじゃないかと思われます。味噌もチーズも発酵食品ですしね。
そして、岡崎中央総合公園の観戦エリアの入場した後も、色々食べました。燻製フランクフルトに豚まん、土手煮等々。観戦エリアに腰を下ろしてグルメをばっちり堪能した訳で御座います。
これまた昨年の教訓を生かして、今年は小さなクーラーボックスを持参。その中におにぎりとか飲み物、お菓子を詰め込みました。結果的にはこれも大正解。土手煮食べながら米が欲しい!という流れをしっかり受け止めることができました。
あと、お菓子は自分で食ってもいいし、小さなスペクテイターにシェアしても良しで、実際にとてもお行儀よく観戦している小さなスペクテイターが居て、親御さんに確認した上で、チョコ食べる?ってシェアできる一幕もありました。
いやほら、小さな子供が一生懸命真っすぐな瞳でラリーカーを追うその姿に、おじさん感動しちゃったわけなんです。わかってくれこの気持ち。
他、持ってったもの
昨年、椅子ぐらい持って行くべきだった。そう後悔したので、折り畳みステップ台を導入。これが中々にお役立ちの逸品で、座ってヨシ立ってヨシ荷物置いてヨシの快適グッズ。
超コンパクトにはならない代わりに、展開は広げるだけ、撤収も畳むだけでアレコレ考えずパッと使えます。
実際、岡崎中央総合公園に14時に入場してから、ラリーカーが来るまで4時間半待った訳ですが、途中小雨もパラついた状況の中で、これは椅子として大いに役目を果たしてくれました。
今年はマイカーだったので、撮影機材も持って行きました。一昨年、昨年とリュックに収まりきらないから、スマホでいっか。とカメラは自宅に置いて行ったんです。
カメラを振り回した事があるひとならわかると思うんですけど、カメラって結構嵩張るし、重いし、雑に取り扱いしたくないしで、フットワークが求められる時に、邪魔に感じることありますよね。ですが今年はマイカー、へっへっへ、その辺も余裕じゃって持って行きましたよカメラ、ミラーレス一眼レフね。ミラーレス。そう。ミラーレス。
はい、大チョンボかましました。間違えて単焦点を着けたまま、カメラぶら下げてくるという大失態。散々出発前にカメラ手に持って荷造りしてたのに
何を見てヨシって言ったんですか。
クルマなんだから、替えのレンズも持って行くか。ぐらいにしておけば良かったのに、単焦点はラリージャパンじゃあんまり出番無いからお留守番だな!って置いて行った方がズームレンズで、持ってたのには単焦点。
This is 最高にしょーもないドジ
でも無いもんはしゃぁねぇ!撮ったらぁ!撮ったらぁよ!!!オラオラオラァ!!!!
ダメだコレ
持ち物チェックはちゃんとしましょうね・・・リエゾンだったら35㎜の単焦点で十分でしょうけど、流石にあの距離で35㎜は遠すぎました。
レンズはアレでしたが、ラリーはちゃんとSS8とSS9しっかり見れました。昨年みたく赤旗中断とかなかったので、ひっきりなしに走ってくるラリーカー達に大満足。
まぁ翌日、SS12はとんでもない妨害事件が起きて、選手もチームも運営もファンもみんな大迷惑を被る事案が発生したのですが、それはここでは取り上げず置いておきます。
結論として、岡崎SSSは超オススメです!観戦難度も低いし、会場のホスピタリティは高いし、アクセスも良いので、家族連れはもちろん全てのスペクテイターにとって観戦しやすいなと思いました。
もっとうまく立ち回ればリグループやタイヤウォームアップなど色んなとこを見れるのではないかとも思いました。
SS9は全車が走り切る前に、帰宅渋滞を回避すべくちょっと早めに会場を後にしました。帰路を歩いていると、世界最小の部類と言われるWRC出場マシンの55号車のダイハツ コペンが真横を走り去っていくなど、リエゾンもちゃっかり堪能できました。
トヨタの大大大逆転劇
筆者のラリージャパン自体は、22日の金曜日にSSSを観戦して後はネットで追いかけていました。23日の土曜日も愛知には居たのですが、友人らとトヨタ博物館に出向いて、やいのやいのとはしゃいでいたのでeWRCをスマホでチラチラ見ていました。
結局土曜日はタナックに逃げ切られて、トヨタはマニュファクチャラーズタイトル逆転までに残り11点をなんとかしないといけない状況でその日を終えました。
土曜日の夜に自宅へ帰り着いた筆者は、もう半ば諦めというか、今年は全部タイトル持ってかれちゃうなぁってため息つきながら、夜マックをもさもさと食んでいました。
そして運命の日曜日、朝からツーリングに出かけていた筆者は昼過ぎまでラリージャパンの行方を追わない様にしていました。というのも、大体自分がリアルタイムで追いかけてると、フィンランドのパワーステージにせよ、アクロポリスのパワーステージにせよトヨタに良くないことが起きて
/( ; 0w0)\ <ウゾダドンドコドーン!!!!!!!!
ってなる気がしていて、気になるけど見ないようにしてたんですよね。
そしたらまぁ、なんか友人らから「タナックコースアウトしたらしいよ」って情報が飛び込んできて
Σ( 'ω')ファッ!?
ってなり、茨城空港のF-4ファントムの前でeWRCと必死に睨めっこ。その時点でSS19あたりまでラリーが進行していて、ステージリザルトを見ると、タナックの名前が無くなっておりさぁ大変。
SNSのタイムラインを遡り、あれこれチェック、するとどうやら同点で並んでいるらしいじゃないですか。タナックが日曜日にリタイアしたことで、土曜日の1位として保持していた18ptが放出。一気にトヨタが並び、スーパーサンデーはその段階でヌービル、ミケルセンの1-2だったため、同点になったのでした。
そのため、最終決戦はSS21のパワーステージに持ち込まれ、もうSS21はドキドキ、バイクも止めて祈るような思いでオジェ、エバンス、勝田の完走を待つわけです。
まず、勝田がミケルセンを上回りフィニッシュ、しかしヌービルは超えられず。ただ、ミケルセンを上回った段階でグッとトヨタにマニュファクチャラーズタイトルが引き寄せられる流れになり
そしてオジェ、やっぱ流石ですよ。今年のオジェはサルディニアのパワーステージでパンクに見舞われ2位に落ちたり、アクロポリスでは横転があったりと、苦い記憶が蘇ります。でもやはり8度の世界王者、しっかりと1番時計でフィニッシュラインを通過。いよいよトヨタ逆転の王手です。
王手ですが、エバンスがしっかり走り切らないことには転がり込んだ18ptが露と消えてしまいますので心中はまだまだ穏やかではありません。
エバンスが万が一SS21でリタイアしたり、スピンしてスーパーサンデーでフルモーより下位に甘んじてしまうと複雑な計算のし直し。
が、そのエバンスも危なげなくSS21を完走、その瞬間、トヨタの4年連続マニュファクチャラーズタイトル獲得が現実のものとなりました。
もうびっくりですよ。正直ね、タナックがSS17でリタイアするなんて考えてもすらいませんでしたし、最後までトヨタになにかしら不運が来るんじゃないか、ピレリがまた爆ぜて台無しにしやがるんじゃないかとか
とかとかとかとかとかとか(ry
1998年のRACのことも頭に過るし、2016年のル・マンのことも頭に過るし
よく訓練されたトヨタファンは実に心臓の痛い時間だったわけです。
本当に、心臓がキュッてなる感覚を覚えたと言うと大袈裟かもしれませんが、呼吸は乱れるし、鼓動は早くなるし、脂汗出てくるし、電車の中でお腹壊したんかお前みたいな感じで天に祈りを捧げていたんです。
もうすっかり日が傾き始める午後3時半過ぎ、帰路へ向けて走る愛車のオートバイに跨りながら
ほっっっっんとによかった!!!!
そう叫びながら、今年の悪い冗談はよしてくれと思うトヨタの不運の数々を思い出し、よくぞ逆転戴冠を決めてくれた!
っと、万感の思いを嬉しさが包み込み何とも言えない安堵感に、夕暮れの寒い風が少し和らぐような気さえしました。
今年、もうあんまりにもトヨタにとって"おもんない"展開がありすぎて、もうフィンランド以降は"はいはいワロスワロス"みたいな不貞腐れた態度で、ラリーをチラ見していたんです。チリでマキシマムポイントの55ptを得たときも
ちょっと遅かったのでは…………
と素直に喜べない気分だったのを覚えています。それが本来はフィンランドで一気に追いついているはずだったろうに……と
それがアクロポリスでもヒョンデに表彰台独占を許し、もうこりゃ今年終わったっしょ。とトヨタを応援するファンとしてあるまじき投げやりっぷりで、ヤケクソな態度でクソでか青色吐息だったんです。
あの、その……えっと……
正直すいませんでした。
諦めちゃいけないってのを24年シーズンから、改めて教えてもらった気がします。トヨタの逆転しかり、長年のシルバーコレクターを返上したヌービルの初戴冠然り。
応援するファンが推しを信じなくてどうするって、痛く反省したことをご報告申し上げ奉り候。
ほんで?
今年は去年の反省に基づいて、ラリー観戦を組み立てました。反省を活かせた点は以下の通り
レジャーシートについてはまぁコンクリートの上に陣取ったし不要かな、国旗はイタリア国旗の小さいのは持ってたんですが、今回のエントリーにイタリア人選手誰も居ねぇ()
外部接続スピーカーも山奥のステージじゃないので、これまた不要でした。
従って、岡崎で観戦するにあたってはかなり"賢く"観戦できたのではないかと自画自賛しています。
来年のラリージャパンは、最終戦にサウジアラビアがスケジュールされたため、第13戦で変わりありませんが、最終戦一つ前という位置づけになります。
そのため、もしかしたら来年も何かしらのチャンピオン決定の瞬間が見られるかもしれません。ただ、もう今年みたいな最後のSSまで分からん!ってのは勘弁してください。心臓が持ちません……
それでも明日が来る様に、2025年ラリーモンテカルロは2025年1月23日にスタートの火蓋が切られます。もう実は2カ月無いんですよね。
来年は若き帝王カッレ ロバンペラがフル参戦に舞い戻るので、ヌービルの王冠を奪え返しにくのか、それともエバンスが悲願の初戴冠を達成するのか、楽しみですね。というところで、2024年のラリージャパン観戦放浪記をおしまいにしたいと思います。