【富士山の見える山】 深まる秋 明神山・三国山
富士山の初冠雪が遅れ、最も遅い初冠雪の記録(10月26日)を更新中です。
(前回のお中道の記事↓)
昨夜からの冷たい雨があがったので、初冠雪を期待して明神山に行ってみました。
三国山のブナ林の黄葉も期待されます。
・・・ところが両方とも期待はずれになってしまいました。
明神山のようす
明神山の山頂は、濃い霧に覆われ、富士山は見えません。
秋が深まって、草本類はススキの葉の緑を残して枯れてしまいました。
リンドウは秋遅くまで、枯れ葉の中に鮮やかに咲いています。
トリカブトも咲き残っていました。晩秋の山で残っているのは、なぜか紫色の花です。
初夏に白い花が咲いていたバライチゴは赤い実をつけていました。
低木のアブラチャンが黄葉しています。
近づいてみるとアブラチャンの花芽を見つけました。アブラチャンは早春、まだ葉が出ないうちに、黄色い小さな花が咲いて、春が近いことを告げてくれます。
お隣の三国山は?
三国山も深い霧の中でした。
ブナの黄葉は進んでおらず、部分的に黄葉しているだけでした。
低木のハリギリは、まだ緑でした。
落ち葉を見てみましょう。
カエデ4種とブナ、リョウブの落葉を見つけました。
三国山のブナ林は、樹種の多様性が高いです。
ブナの落葉と穀、種子を拾ってみました。
殻の中に2個の種子が入っています。
今年はブナの実は豊作のようです。来春には多くの芽生えが見られることでしょう。
ミズナラのドングリもありました。
三国峠の駐車場は、午後になって多くの人たちで賑わってきました。
やはり富士山の初冠雪と黄葉を期待しているのでしょう。
でも、結局、夕方まで山は濃い霧に包まれていました。
(前回9月の明神山の記事はこちら↓)
富士山お中道を歩いて自然観察」の連載はこちら↓
「富士山お中道の生物図鑑」の連載はこちら↓