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【富士山が見える山】 秋の明神山
(2024年9月25日の様子です)
今年は秋の訪れが遅く、平地ではまだ暑さが続いていましたが、標高1290mの明神山では、秋も深まって、初秋の花々はすでに花期を終えていました。霧雨の中、登ってきました。
山中湖の向こうに見えるはずの富士山は、残念ながら姿を現しませんでした。
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山中湖の背後に富士山が見るはずなのに・・・
明神山山頂は、1707年の宝永山の噴火の際の砂礫に覆われ、富士山の火山性砂礫地と似た植生です。
先駆植物のイタドリの群落の中にススキが育っています。
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白線で囲った部分がイタドリ
富士山お中道で見られるように、ここでもイタドリは「ナース植物」として機能しているようです。
山頂からはススキの草原が広がっています。
早春に火入れが行われた後、元気に生育したものです。
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2024年4月下旬の様子
さて、ススキの穂は見頃なのですが、霧雨にぬれそぼっています。
その向こうには三国峠をはさんで、霧に煙った三国山が見られます。
さらに目を転じると、箱根の山が見られました。
駒ケ岳と金時山です。
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秋の花たち
富士山には、紫色のフジアザミが分布していますが、明神山山頂ではフジアザミの品種のシロバナフジアザミ(Cirsium purpuratum f. albiflorum)が多く見られます。
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ところが、今年はシカの食害にあったようで、花を咲かせている個体は減っていました。この株にもシカの食痕がみられます。
下山しながら、秋の花を探します。
近くの「富士山」や「箱根」にちなんだ名前を持つ植物を見ることがきました。
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シロヨメナは、山で見られる秋の野菊です。
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ゲンノショウコの白い花とともに、種の入った「さく果」を見つけました。
ロケットのような形の「さく果」は、熟すと裂開してタネを遠くに飛ばします。
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まもなく、紅葉の季節を迎えます。冠雪した富士山をのぞむこともできるでしょう。
(明神山の過去の記事はこちら↓)
富士山お中道を歩いて自然観察」の連載はこちら↓
「富士山お中道の生物図鑑」の連載はこちら↓