抗がん剤DC療法⑯アートメイクの話
■髪が生えた夢をみる
朝起きたら髪の毛が生えてた、という夢を見ました。夢の中ですごくビックリしました。思わず引っ張って「えっ、地毛だこれー!」ってなって。しかもいきなりのロング。うれしさ半分、また抗がん剤で脱毛する手間を憂える気持ち半分、という感じでした。でも久々に自分の髪の毛に会えてうれしかったかな。
私は夢が夢であることに気づかずに夢を見続けるタイプなんですが、その後はウィッグの取り扱いもあるスーパーみたいなところで働く夢でした。
ちょうど私の住む地域が長雨で、夜通し雨の音がしていたこともあったからか、夢の中で店の一階部分が浸水して「どうしよう!」ってなって店長と走り回りました。走り回っても疲れるだけで、なんの解決にもならないですね…笑。
■脱毛とアートメイク
実際、髪の毛はもうホワホワしか残ってなく、家の中ではそのままの姿かケア帽子をかぶり、家の外ではウィッグをしています。脱毛したからといってウィッグを必ずしも着ける必要はないと思いますが、私は自分の心が落ち着くので着けています。
眉毛の脱毛も同じで、自分の心を安定させる方法の一つとしてアートメイクをしました。抗がん剤が4回終わって、眉毛もいつの間にかまばらになっていましたが、アートメイクのおかげで気づかず過ごせていました。近眼なので、鏡をみて眉毛が抜けていることに気づかなかったんです。私はお化粧スキルが高くなく、本当に助かりました。
アートメイクは値段もするし、人それぞれなのですごくお勧めかはなんとも言えませんが、アピアランスケアで悩む方の参考になればということで、アートメイクのお話を書いておきたいなと思います。
■いまの私の眉毛
友だちがとてもきれいな眉毛だったんですが、アートメイクをしているんだよー、と教えてくれて、元々アートメイクの存在は知っていました。聞いたら値段が値段ですし、2年くらいしか保たないので、「美容に興味がある子はすごいな」ぐらいに思っていました。ただ、病気がわかってすぐにアートメイクを検討したのを覚えています。
公開が恥ずかしいのでいつか削除するかもしれませんが、現状はこんな感じです。自眉は実はパラパラしかないんですが、ぱっと見は眉毛が生えてる感じが自分ではしています(自分がどう思うかが大事ですよね!)。メイクするときはアイブロウパウダーをなぞる感じで十分それっぽいです。
■アートメイクをするまでの流れ
アートメイク施術者の方の技術レベルによってお値段が違ったりするので、希望のお値段コースをお伝えした後に予約をとって行きます。私は通いやすさと口コミから、メディカルブローさんに施術してもらいました。がん患者さんの施術もしているため、受付の方や施術者の方ふくめ、みなさんから哀れまれることもなく、普通に接してくれたのがうれしかったです。
アートメイクをする前には必ず主治医の先生の許可を得るようにします(口頭でOK)。MRIを撮るときにアートメイクが入ってるとどうこうある場合があるそうです(あいまいですみません)。
あとは、直近の血液検査の結果を当日見せて、サロンにいる皮膚科の先生が皮膚の状態を診察してくれて、大丈夫だったら施術する、という感じでした。
施術はおおよそ3時間。アートメイクの施術自体については、以前別の投稿で詳しくご紹介したので、ご興味がある方は良かったらお読みください~。
■アートメイクのタイミング
これが難しいですよね。治療のタイミングと、2回目のタイミングをみる必要があります。
治療のタイミングとしては、抗がん剤の副作用で吐き気とかある時はもちろん施術どころじゃないですし、白血球数が少ない時は施術GOサインが出ません。
また、アートメイクは2回施術することで定着するのですが、「なんとなく色が薄くなってきて、お化粧で書き足すことが増えたら2回目来てください」と教えてくれたものの、それがいつか初心者にはわからないー!
画像をメールで送るとサロン側でもタイミングが良いか見てくれますが、うまく写真を撮るのが難しかったです…。お値段するので、せっかくだからベストタイミングでやりたい…。
結果的に、手術の前である3月下旬に1回目、抗がん剤1クール目4週目(白血球数が回復してる頃)である5月上旬に2回目を施術してもらいました。
■長持ちするといいな〜
抗がん剤治療が終わればまた自分の眉毛とも再会できると思いますが、せっかくなので長持ちするといいな。自分のターンオーバー次第ですね〜。
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