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YoloLiv YoloBox Pro 凄いぞ!(玉田 亮)
Facebookの「#ライブ配信部 」にて、オールインワン型ライブ配信エンコーダー「YoloBox Pro」の無料貸し出しレビューキャンペーンを展開。早速、申し出て実機をレビューできる機会をいただきました。
主な仕様は、
エンコーダ機能内蔵
HDMI 3入力 USB-A ビデオ入力(ウェブカメラなどビデオ信号に対応)
バッテリー内蔵
スイッチャー機能とYouTubeコメント表示機能
スポーツ配信で使える、チーム名と得点表示が簡単
4G SIMカード対応
SDカード対応(PPT、動画などの素材として取り込み可能)
などなど、多彩な機能満載である。
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YouTube配信であるなら、「Google」のアカウント登録をすれば簡単に配信可能である。(配信アカウントは事前に作っておく必要あり)
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HDMI入力は3入力、AタイプUSBには、ローランド UVC-01にてHDMI入力も可能、実質、HDMIは4入力可能である。
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このUSB入力にはオーディオ・ディレイ調整もあるので、音が先行してしまう場合は遅らせることができる。(使い方次第ですけどね。。。)
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オーディオ信号はHDMIからも抽出可能で、スイッチングしても、任意のオーディオ信号が固定されるロック機能もあるし、スイッチングと合わせて切り替えることも可能である。
ただ、設定にコツがあり、「AFV」が各入力にあるのだが、これをONにして入力元を決めてから「OFF」にすると入力先が固定されて配信とプレビューできる。
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この機器のサイズで驚いたのがこの機能。シンプルデザインではあるが、スポーツ中継で用いられる、得点、チーム名、残り時間が表示可能である。しかも、日本語表示も可能で、リアルタイムで、チームごとの加点もできる。
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文字表記のフォントも何種類かあるので好みのものを選べるし、さらに、SDカード経由でチームロゴの表示も可能。
これからの時期、対戦物のイベント配信にはちょっとしたアクセントが付加出来て面白い。
そして、興味深い機能がコレ
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YouTube配信におけるコメント表示が可能である。16:9の配信画面に対してコメント表示のサイズ、位置も無段階に表製可能なのが面白い。
「コメント表記」と言えば「荒れる」コメントが問題視される。
だが、配信中、コメント欄を確認でき、リアルタイムで、書き込みのON-OFFが可能である。
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まぁ、コメント欄の流れるスピードにもよるが、スピードが早すぎると、表記のON-OFFが可能か否か、鍛錬が必要かもしれないが面白い機能である。
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本体からは、HDMI出力経由で、本体ディスプレーと同じ操作画面か、外部レコーダにて収録できるプレビューモードと切り替え可能なので、配信現場での設置できる広さによって構成できるのは嬉しい機能である。狭小での環境でも力強い本機である
配信で一番気になるのが、本体の加熱具合と配信の安定である。
5時間ほど連続して配信した結果、本体もほのかに熱くなる程度で配信も落ちることなく無事5時間配信し続けられた。
まぁ、外部電源からの供給ではあるが、意地悪して、ACコンセントを抜くと勝手に内蔵バッテリーへと切り替わるので、万が一、外部電源の供給が断たれても最低限度の機能は保たれそうである。
締めに、スイッチングの切り替えについて。
入力信号は、カット、ディゾルブ、ワイプなど10種類ほどのパターンから選択可能。乗り替わりの時間も0.5から3秒までと選ぶことが可能。
P in P、2画面も簡単にマクロが組める。
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パターンを記録しておくことも可能で、初心者でもプロ並みのスイッチングができる。
ただし、スケーリング機能はないので、主要な被写体の調整はカメラアングルで物理的に調整する必要はあるがすぐに慣れると思う。
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アスペクト比率もいくつかパターンを選べるので、今時の「縦位置」アングルにも一工夫の必要は有るが便利機能の一つである。
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余談ではあるが、A-USB端子には、マウス、キーボードの接続も可能であり、テキスト入力における日本語入力もタイピングが可能(見かけ上)。マウスもスルスルとうごかすことができる。
注意点としては、現状の最新バージョンでは、表示画面のクリックポイントのデザインが微妙で、矢印をポイントに持って来ても微妙な位置のため、触る位置が微妙であるのと、テキスト入力できるもののキーボードを本機に接続したままだと、日本語入力モードに上手く反映されない。この辺りは、本機のファームウェア バージョンアップで改善されることを望みたい。
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総評として、17万円弱の価格として、ワタシとしては割高感は否めないが、配信、スイッチング、SDカード収録、コメント表示ができるオールインワン機器としてはお買い得感がある。
これで、バリバリの配信現場を築こうとは思わないものの、シンプルな現場で体裁よくコンパクトかつスマートに配信したい現場には持ってこいな機種だと感じる。
発展形として、本機を切り替え機、エンコーダーとして構成、入力側にATEMを数台入力して多段階かつ多入力を構成しても面白いことが出来ると思うワタシです。。。
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