自宅待機する家族
「キマってる」ばあちゃんの手術が始まったのは、夜ご飯も終わった消灯頃。
手術が終わるのは未明になると言われ、じゃあ家で待つか、って帰宅。
家で待つかね(笑)
一世一代の大勝負なのに。
中々手術が始まらなかった頃は、
A病院では「すぐ手術しないと」って言われてたのに、こんなに先延ばして大丈夫なのか
っておどおどしてたのに、叔父。
一緒に帰宅しちゃって。
でもどこかやっぱり心配だから、何となく、自室には戻れなくて、リビングで雑魚寝。
「無事手術は終わりました。」
の連絡が来たのは午前3時。
「今日はもう遅いので、挿管したままICUに戻っています。様子を見ながら管を抜きますね。」
良かった。
じゃあ部屋戻るわ〜って散る家族達。
管が抜けたら一度面会しに行くことに。
私はと言うと、ばあちゃんは元々呼吸器疾患と認知症があったので、心臓が治癒したとしても……これは元のばあちゃんには戻れんかもしれん、とふんわり察していた。
当たり前にそこに在り続けると思っていた 今 が、急に音を立てて崩れ始めた感覚だった。