美少女フィギュアを買うというハードルと己の葛藤について思い出してみる
この前友人たちと久しぶりに会う機会があったんです。その時友人の一人が、「初めてフィギュアを買ったんです。小さいので玄関に飾ろうと思って」って言われまして、自分は「一つ買っちゃうとハードル下がって次は躊躇なく買っちゃうようになりますよ~」って答えたんですね。
まあ、そんな事にはならないとは思うのですが、自分がそうだったんです。
ヤマト、ガンダム、エヴァが起こした社会現象とも言える熱狂をリアルタイムで経験してきた私ですので、昔からフィギュアを買うというのには抵抗無かったんです。でもそれはガンダムのようなロボットだったりメカだったり車や飛行機のモデルの話で、美少女フィギュアっていうのは別枠に考えてまして、買うのは凄く抵抗があったんです。
時は2004年(平成16年)、当時ドン・キホーテも無くAKB48も存在しないけど、駅を降りると美少女キャラの看板ががドーン! 右に歩けばゲーマーズのデジ子(デジ・キャ・ラット)がお出迎えみたいな秋葉原。オタクがまだリュック背負ってバンダナ巻いてケミカルジーンズ履いてる方が沢山いた時代です。オタク=キモイみたいなイメージの時代ですよ。「なんとかでござるよ」、「○○氏~」みたいな会話をよく聞いたものです。
アニメの話とかすると、「ふーん、アニメとか好きなんだ……」みたいな人が多くて、なんかあまり印象的に良くないから黙っとこうみたいな空気の時代です。まあ、今もそうだって言う人も多いと思うんですけど、今とは雲泥の差ですよ、真面目な話。
そんな時、前々から好きだったMV AGUSTA F4 SERIE OROというバイクのモデルが出たんです!
元来の無器用である自分は、プラモデルは塗装の関係で家で作れないのもあって、完成品モデルを見て飛びつきました。
しかし、一つ問題が……。
そのアグスタをモデルにしたと思える商品には、美少女フィギュアが乗ってたんです。しかもメイドさんですよ! 頭がクラクラきました。
購入は出来ませんが、参考に『あみあみ』のリンクを貼らせていただきます。
https://www.amiami.jp/top/detail/detail?gcode=HOB-FIG-0212C
前述のとおり、美少女フィギュアを買うのは凄く抵抗がある……でもこのモデル、結構完成度高いから手に入れたい……。
凄く葛藤したんだけど、ふと思ったんです。
この作品が面白かったら買ってもいいんじゃない?
そこからレンタルして観ました。作品名は『まほろまてぃっく』。
任期を終えた戦闘用アンドロイドが、主人公の所にメイドとしてやってくるというお話でした。
アニメは『まほろまてぃっく』と二期の『まほろまてぃっく〜もっと美しいもの〜』の二作あるんですが、一期を観終えた時点で即買いました(笑)
いや、面白かったんですよ。
そして購入したフィギュアがこちらになります。
何事も偏見はダメですね。
この先『美少女ゲーム』や『目がデカすぎる作品はなんかなー』みたいに何回も考えさせられるんですけどね。
でも、自分の固定観念に近いイメージが崩されるのは結構快感です。
それからタガが外れたのか、バイクとかメカ系以外にも造形がいいとか色々と理由付けてめちゃくちゃ買いました。セイバーさんがモップ持ってるフィギュアとか凄くいいなーとか思って買ったらデカすぎて家に置けないってなって売りに行ったの凄く悲しい思い出です。
まあ、飽きっぽい性格なんで、結局ほとんどは売ってしまいましたが、この『まほろさんとスポーツバイク』はなんか売れなくて、思い出として押し入れにしまってあります。
時は流れて、オタクのイメージも変わり、アニメのキャラクターのキーホルダーとか付けてても「かわいいね」とか言われる時代になり、イヤホンや日用品にまでキャラクターが溢れています。
あの頃の葛藤が嘘みたいです。
そんな事を思い出して凄く懐かしくなったので、記録しておこうと思いました。
それでは本日はこの辺で。またお会い出来るのを楽しみに。