服について考えることが、なんだかしんどい貴方へ
「服はあるのに選べない」
割とよく聞く悩みです。
クローゼットを開ければ、そこに服はある。
アウター、トップス、ボトムス、夏物、冬物……一通りある。
なのに、どれを着たら良いか分からない…
この記事を開いた貴方もそんな状況でしょうか?
であれば、この春のトレンドやおすすめプチプラコーデを検索するよりも、まずは一緒に深呼吸してみましょうか。
少し、スッキリしましたか?
先に私なりの答えを書いちゃいますと。
選べない時って、大抵めちゃくちゃ疲れてますよ。
深呼吸したら、甘いものでも食べましょう!
さて、ここで御挨拶を。
こんにちは。はじめまして。
森居あんみと申します。
夫と2歳の娘と共に関東で暮らす40代のワーママです。
最近はようやっとファッションを楽しめるようになってきた私ですが、もちろん最初からずっとこうだったわけではありません。
私が冒頭の悩みにぶち当たったのは、0歳の娘を抱えた育休真っ盛りのこと(最近は「育業」って言葉も出はじめましたね)。
折しもコロナ禍が始まったばかりの2020年。
本当に…ほんっとーーーーに!
外に出ずに過ごしていた頃です。
朝起きてオムツを替えて授乳して、ウトウトしながら洗濯機を回し掃除をし、また授乳して今度は皿を洗い、買い置きをチェックしてネットで買い物…そんな日々。
私が自分が着てるものについて考えるようになったきっかけは、宅配便でした。
オシャレを考える以前の場所にいた
よく晴れた静かな冬の日。静寂を打ち破るインターホンの音に私は洗濯物をたたむ手を止めました。
そしてドア開け、荷物を受け取ります。
娘は折よくお昼寝中。ピンポンの音にも動じず爆睡している様子。
受領のサインをし、お互い「ありがとうございました~」と挨拶を交わしたその時。
宅配便のお兄さんが、ふ、と。
私の膝を見て動きを止めた。
ような、気がしました。
え? なになに? 膝?
あっ。
あーーーーーーーーーーー。これね。うん。
膝にめっちゃでかい穴開いてるし、なんか謎の糸がズルズル出てるね!
ボロボロのくったくたになったグレーの綿のパジャマ(下)…
0歳の娘と多くの時間を過ごしたそれは、穴だけでなく正体の分からないシミにもまみれ。
あろうことか、股間のクロッチも破れておりました…(お兄さんからは見えなかったはず…きっと…)。
しかも裾が濡れて冷たい。いつ濡れたんだろう?娘がこぼしたジュースを拭いたときか?
上半身は夫のお下がりのパーカーです。こちらは毛玉にまみれてます。
顔面や髪にいたっては当時は確認する発想すらなく。
これで人前に出るのはやばい…!!
上手く言語化できないけどやばい気がする…!!
その思いだけがよぎりました。
そしてクローゼットを開ける私。
目に飛び込むたくさんの服。
………?
あれ…? 何を着よう…??
一瞬フリーズし、しかしグズる娘の声が聞こえたのですぐに駆け付け。
ラインが青くなったオムツを替えている間に、疑問はかき消されました。
ここが私のファッション探索のスタートラインです。
まずは「安全」な服を着よう
オムツを替えた私は、とりあえず穴の開いたパジャマ(下)を脱ぎ夫のジャージを履きました。サイズは大きいですが、ウエストの紐を縛って裾を折れば大丈夫。
何が大丈夫って、
穴開いてないし、あったかいし、濡れてない!
その時の私にとって、それは何よりも重要なことでした。
ファッションの事を考えるのが、なんだかしんどい貴方へ。
まずは、「安全」な服を着ませんか?
ファッションは人の色々な部分を満たしてもくれますが、何しろ多くの決断の連続です。
そしてこの「決断」って、思ってる以上に心の力を使います。
心の力、とか言うと曖昧ですね。要するに頭が疲れる行為です。
疲れてる時の決断や選択は、本当にしんどいもの。
服の事を考えると辛くなってしまう。
服を目の前に立ち尽くしてしまう。
選べない。選びたくない。
っていうかもう、そこに使う脳みその余力ない!
HP1! MPは0!!
そんな時は。
服の原点を思い出しましょう。
服の原初の役割。そう、それは
身体を暑さ寒さから守ること。
見られてはならない大事な部分を隠すこと。
貴方をより安全に生きれるようにするものです。
今は、それが為されてればOKってことにしてみませんか?
私は、穴が開いておらず濡れてもないジャージを履いた時の安心感を忘れません。
もちろんそれはオシャレ感ゼロです。むしろマイナス。
でも私はそれをきっかけに、自分にとって服とは?装いとは?と考えるようになりました。
私は「自分とファッション」について考えることは、「今年 流行 コーデ」で検索することよりもオシャレになる近道であると感じています。
未だ道半ばの私が言い切れるものではないですが、少なくともファッションを「楽しい」と思えるようになりました。
近道、と書いておいてなんですが、即効性は薄いかもしれません。
ファストファッションの様に、「これ買って!着て!はい、今年風の貴方のできあがり!」という手軽さはありません。
自分と向き合い、ファッションを掘り下げ、それも込みで楽しむスローなファッションです。
今はファッションがしんどい貴方と、一緒に楽しめたらいいな、と思いながらこの記事を書いています。
春とはいえ、まだ寒い日もあります。
貴方の服が、貴方を暖め安心させてくれますように。
そしてまた、お会いできれば幸いです。
楽になるには、プロの手を借りるのもオススメです◎
プロとなら、10分話すだけで解決することも?