ファンとの関係のこれまでとこれから -「セルフソーシャライズ」という考え方-
こんにちは、久野憲明です。
今回も、こちらの記事にもあるように、「ネットエンタメ」という領域を深く追求している中で、気がついた新しい概念とその重要性について共有していきたいと思います。
セルフマネージメント・セルフプロデュースが、「これからのエンタメ」で活躍していく上で重要ですが、加えて重要な「セルフソーシャライズ」という考え方についてとなります。
TwitterやInstagramで影響力のある方々、ライバーやTikTokクリエイターとして「ネットエンタメ」の新たなプラットフォームで活躍する方々はもちろんのこと、よく見ると、現在、最前線で活躍しているアーティストやタレントの方々についても共通している内容でした。
実際に、私が関わるアーティストやタレント、ネットエンタメに注力している方々においても共通していることなので、これをなんとか言語化して伝えていきたいと考えてまとめた内容となっております。
「セルフソーシャライズ」という考え方について
こちらの一枚は、「スター・人気者」とその「ファン」の関係、及びその歴史と変化を一枚にまとめています。
「スター・人気者」とその「ファン」の関係が、「完成されたもの」「手の届かない存在」であった時代から「応援する」「手が届きそうな存在」となる時代があり、これらを経て、直近数年間は「双方向のコミュニケーション」「完成と応援の意味合いの変化・進化」に適応した新しい形の「スター・人気者」が活躍している時代という流れで、変化してきていると思います。
現状は、この3つの関係性が共存していいて、アーティストやタレントのブランディングや方針に応じて、ファンとの距離を設計した上で、それぞれのスタイルをとっている状況と感じています。
そんな中、私は、「スター・人気者」とその「ファン」の関係は、もう一段階大きな変化をしていくであろうと考えています。
これらの行動を、基本動作として行っている状態、ファンや応援してくれる人、関係者に対して、正面から向き合い、コミュニケーションをし続けていることをここでは「セルフソーシャライズ」と定義しています。「セルフソーシャライズ」力を活用して、「ファン」と共に「未来」を創る時代のスターがうまれることを期待しています。
最後になりますが、最前線で活躍しているアーティスト・タレントの事例を共有します。TwitterやInstagramにおいては、多くの方々がネットでの情報発信やコミュニケーションを積極的に行っていると思いますが、ニュースメディアや個別の投稿などをチェックしている中で気づいた事例となります。
「コンテンツ」「ブランディング」となる衣装をファンと一緒に決める事例(EXIT兼近大樹さん)
第7世代として大活躍するEXIT兼近さんですが、先日、素晴らしいことを行っていましたので紹介させていただきます。
テレビ番組で着る漫才衣装をファンのみなさんと一緒に決めると言うことで話題になりました。
狙っていたのかどうかは定かではないですが、結果として、しっかりとぼける要素も取り入れております。
当然ながら、ファンは嬉しいですよね!その衣装を着てテレビに出演する際には、絶対に絶対にみることでしょう。テレビ出演の際に着る自分自身のブランディングとしてもコンテンツとしても大切な衣装を、ファンのみなさんと決めると言う事例、本当に素晴らしいなと思いました。
ファンと一緒につくるHappy Birth Day to Me」の「コンテンツ」をつくる事例(きゃりーぱみゅぱみゅさん)
背景の荷物などが少し乱雑な雰囲気の写真がTwitterに投稿されました。
目視で数えた限りですが、当日・翌日の間に約300件の画像がコメント欄に、続々と投稿されています。(様々なコンテンツが投稿されていて面白いので、ぜひTwitterを見てみてください。)
それらに対して、一つ一つ見た上で、「クセが強いだろ」とポップかつカジュアルにツッコミを入れています。
さらに汚く加工されてきたものには、「生活感やめて」と一言。
そして、この後どうなるのかなと注目していたところ、1/29のご本人の誕生日にこのポストです。「HAPPY BIRTHDAY to me🎂27th」
これは、ファンの方々にとっては、本当に嬉しいですよね!!
どちらかと言うと、従来の「手の届かない」アーティスト型のきゃりーぱみゅぱみゅさんですが、このように、130万人をこえるフォロワーがいるInstagramで、1年に1回の誕生日の大切な投稿(コンテンツ)をファンのみなさんと一緒につくる、本当に素晴らしいな、と感銘を受けました。
全ての起点はSNS(ネット)から。全てのアクションはファンと共に。考える、動く、遊ぶ。「ネオインフルエンサーラボ」を設立(佐藤ノアさん)
佐藤ノアさんはまさにこれからの時代の象徴的な方と捉えています。個別の事例をご紹介するよりも、実際にTwitterやFiNANCiEで行っていることを見ていただければ一目瞭然かと思います。
全ての行動がファンと共にあり、自分のため・ファンのため・世の中のために活動をしていらっしゃるなといつも感銘を受けています。
読者モデル・モデルとしての活動、ガールズバンドのボーカルとしての活動、メイクやスキンケアなどの動画をアップロードしているYouTuberとしての活動。様々なスキルや経験を持ちながら、このネオインフルエンサーラボの設立という流れは、これからが本当に楽しみな方です。
こちらの記事で、「ネットエンタメ素養」と「リアルエンタメ素養」の4象限について書きましたが、まさにその両方を持ち合わせている一握りの方なのではないかと感じております。
現時点で既にどちらの才能も持ち合わせている佐藤ノアさんが、これからどのような進化をしていくかワクワクがつきません、どころの話ではございません。ご本人は「インフルエンサー」という言葉を選んでいらっしゃいますが、「インフルエンサー」という言葉の範疇をこえる存在となるか、「インフルエンサー」という言葉自体の定義を変えるきっかけとなるのではないかと思っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
今後も、ネットエンタメを追求する動きの中で、気づいたこと、驚くべき事例、課題感はもちろんのこと、仮説・検証含めて、正解のないことも多いですが、いろいろなことを共有していきたいと思います。ご期待ください!
-LIVE YOUR DREAM PROJECT- N.Hisano "Ace"
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