1人コントをさらに磨く!ピクニック『アップデート・P』ライブレポ
このnoteでは、ライターのもちづきもちこが文章、映像作家/デザイナーの石田ダダが撮影を担当し、全国各地のライブレポートをお届けします!
今回は、2021年11月3日(水・祝)にヨシモト∞ドーム ステージⅠで開催されたピン芸人・ピクニックさんのネタライブ『アップデート・P』のライブレポートをしたいと思います。
こちらのライブは約2年ぶりの開催!今年作ったネタや過去に作ったネタを『アップデート』していくことをコンセプトにしたライブで、新ネタも披露されるとのこと。
終演後にピクニックさんと、同席していた構成作家の福田さんとのインタビューもさせていただいたので、そちらも合わせてお楽しみください。
※インタビュー部分での敬称略ご了承ください。
ネタもVTRも盛りだくさん!ライブは終始大盛り上がり
定刻17時にライブはスタート。
オープイングコント『カラオケ』から幕が上がります。
女性とカラオケ店に来たピクニックさん。終始嫌がるのには訳があって……?
映像を使ったコントにお客様は大爆笑!また、ピクニックさんが歌っている際には手拍子も起こり、温かい雰囲気の中ライブが始まりました。
コント後、オープニングの恒例となったピクニックさんによる風見慎吾氏の『涙のtake a chance』の披露!いつもとは違ったパフォーマンスに会場は大盛り上がりでした。
ピクニックさんが舞台からハケると、オープニング映像がスタート。弊メディアのカメラマン・石田ダダが製作した映像が上映されます。
『名画のアップデート』をコンセプトに作られたVTRに心が躍りました。
コント2本目は『あいまいな言葉』。
教師に扮したピクニックさんによる、『あいまいな言葉』の解説授業が行われます。途中ハプニングもありましたが、あるあるの数々にたくさん笑わせてもらいました!
幕間VTRは、構成作家の福田さんとのホラーゲーム実況。タイトルにもある『アップデート』にちなんで、ピクニックさんの怖がりを克服しようという企画です。果たしてピクニックさんはホラーゲームの恐怖に打ち勝てるのでしょうか……?
コント3本目は『モトヤさん』。
モデルのモトヤさんとカメラマン(音声)による1人2役を演じる1人芝居。モトヤさんのポージングに笑いが絶えませんでした!
幕間VTRを挟んで、コント4本目は『歩道橋にて』。
追手から逃げるピクニックさん。歩道橋から飛び降りて逃げるも……?
緊迫感ある場面からのインパクトのある仕掛けや、秀逸すぎるオチに感動すらしました。
幕間VTRを挟んで、コント5本目は『実家』。
彼女を兄弟に紹介するために実家へ連れて来たピクニックさん。
濃いキャラの兄弟に会場では爆笑が起こりつつ、最後のオチには息を飲みました……!
幕間VTRを挟んで、コント6本目は『モリヤマという男』。
舞台の練習をする男たちに混じる、ひときわキャラの濃い男・モリヤマ。ピクニックさん扮するモリヤマのやりたい放題する姿に、会場は笑い声が絶えませんでした。
幕間VTRを終えて、最後のコントは新ネタ『疑惑』。
友人の家に遊びに来たピクニックさんは、友人の秘密を知ってしまいます。しかし、そんなピクニックさんにも大きな秘密があって……?張り巡らされた伏線の数々が回収されていくたび、「すごいコントを観たぞ……!」と感動しました。私はこのコントが一番好きでした!
エンディング映像のあと、ピクニックさんが舞台に登場。
「また来年、ネタライブができたら開催したい」と抱負を語り、『アップデート・P』は大きな拍手の中終演しました。
「新しいライブにも挑戦できたら」終演後の独占インタビュー!
__本日はお疲れ様でした!
ピクニック:ありがとうございます。今回は新ネタは1本だけで、それ以外は昔やったネタをそれこそアップデート……中身変えたり短くしたり、ボケ変えたりみたいなことを6本しました。最後のコントだけが新ネタですね。
__一番観てもらいたかったコントとか、「ここに注目してほしかった」というところはありますか?
ピクニック:今年作ったネタが3本(『モトヤさん』『実家』『モリヤマという男』)あるんですけど。今年新ネタライブを何回かやって、本数はそれなりに作ってきたんですけど、この3本だけはもう一回練り直しくて今回『アップデート・P』に入れた感じですね。
__どれも面白くて、笑いもたくさん起こっていて良い会場だなと思いました。
ピクニック:それは良かったです。会場を褒めてもらえるのは嬉しいですね。雰囲気というか、チーム感というか。
__はい、チーム感もとても素敵だなと感じました。
ピクニック:チーム感は自信があります。作家陣とスタッフ陣含めて、すごく仲良く、言いたいこと言い合いながらやってる感じですね。
__本日のライブ、やりきってみて感想などありましたらお伺いしたいです。
ピクニック:「良かったな」って箇所と「もう少しここアップデートできたかな」って箇所があるので、もしかしたら『アップデート2』みたいなもう1段階アップデートするみたいなライブもやりたいですね。そうなるとずっと同じネタやってることになるんですけどね。「もっとここ叩けるな」って見つかった箇所と「ここ良かったな」と思う箇所が出てきて、だからまた1年に1回くらいこの『アップデート』というライブはやっていきたいと思いました。
__合間のVTRは構成作家の福田さんが作られたんですよね。とても面白かったです!
福田:ありがとうございます。面白いゲームを頑張って探してたらあのゲームに行き着きました。
▼福田さんのお友達・いもくんがされているゲーム実況チャンネル『いもくんとゲーム』もよろしくお願いします!
ピクニック:このライブに限らず、毎回合間のVTRは福田が作ってくれてるんですけど、まあちょっとVTRがウケすぎる!毎回VTRがウケすぎて、ネタのハードルがめちゃくちゃ上がる……。
__高め合ってる感じがしますね。
ピクニック:今日はね!今日は高め合えてたんですけど、たまにめちゃくちゃ負けるときがあるんですよ。「このネタは勝ったけど、このネタはめちゃめちゃ負けてんじゃん」みたいなとき。今日は本当に引き分けくらいだったね。
福田:まあ僕は(ピクニックさんに)圧勝してほしかったですけどね。
ピクニック:俺的には「圧勝したやつもあるかな」と思ってたよ?でも「大負けしたやつもあるな」と思ってた。だから引き分けって感じ。でもすごいありがたいことに、さっきも言ったけどチーム感でオープニングとエンディングはダダさん、合間のVTRとネタの相談は福田とか、あと構成作家の羽鳥さんは全体を把握してくれて、庄司さんには身の回りの細かいことをカバーしてもらって。ネタライブのことでこんなこと言っていいのかわからないけども、裏のチームが完璧。
__ピクニックさんの人柄あってのことだと思います。最後に来年のライブに向けての抱負などお願いします。
ピクニック:今、ライブは新ネタライブ『アンデス』と『アップデート・P』の2本軸でやってるんですよ。次はゲストと絡みたいなと思って。どっちも1人でやってるから、ピン芸人のゲストや先輩・後輩とかとあまり絡んでないんですよ。1対1で毎回ゲスト呼んで、っていうのができるライブが来年開催できたらな。いろんな勉強にもなるし、先輩や後輩から学ぶことも絶対いっぱいあるし、そこを来年は1回やってみたいなと思います。もう1個ライブ増やせたらなと思います。
__ありがとうございます!本日は本当にお疲れ様でした!
来年開催されるピクニックさんのネタライブをぜひお楽しみに!
ライター・インタビュアー:もちづきもちこ(Twitter:@mczk_mochiko)
撮影:石田ダダ(Twitter:@ishida_dada)