綾凰華さんの退団発表に際して。贈りたい言葉。
私の人生を彩ってくれた。
染まることのなかった部分を染めてくれた。
何色にも染まらぬはずのそれは、無知の知を教えてくれた。
何にも変え難く、名の付け難い感情をも教えてくれた。
「いつかは・・・。」
そう思いつつ本当に来るとは思わなかったものの、本当の終わりを教えてくれた。
終わりは儚さを教えてくれる。
終わりは憧れを教えてくれる。
終わりは追想を教えてくれる。
終わりは追憶を教えてくれる。
終わりが記憶に栞を挟む。
愛か、憧憬か、焦燥か、恋慕か。
家族にも人生の伴侶にも友人にも抱いたことのないその感情は、名もないままひっそりと私の中に大切に仕舞われてゆく。
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雪組のシティハンターで槇村役を見たときに一目惚れしました。
大好きな大好きなシティハンター。
あの大切な、それでいて1巻の最初にちょこっとしか出てこないあの槇村役を、一体どんな方が演じてくださるのかと、夫婦揃って楽しみにしていました。
初めて見たとき、その出立ち、振る舞いが、まるで漫画から出てきたかのようで本当に驚くとともに、「もっと見ていたい。」そう自然と思うのも全く不思議はありませんでした。
あんなに男男しい(そんな言葉あるのか?笑)シティハンターのキャラクターが、後半、真ん中であんなに優雅に踊り、そしてそれがあんなに作品にマッチするなんて誰が思うだろう。
見惚れている間に終わるそのダンスは、本当に続く限りずっと見ていたくなった。
千秋楽ではカメラがずっとはそちらを向いてくれないものだから、必死にその姿を探し脳内で合成すらしたものでした。
槇村でそれだけ釘付けになったあとのFire Feverで、同じ人とは思えない優しい、柔らかな雰囲気で踊り歌われる姿が目に焼き付いて離れません。
冒頭の銀橋の終わりに、歌いながら、かつ一瞬しゃがみながら腕と視線を下から上に上げていくあの動作が、私の目に焼き付いて離れません。
2022年5-6月の雪組公演は、さらにかじりついてみることでしょう。
唯一、オデッセイでのその姿を見ることができなかったことだけが心残りです。(ほんと、収録のためだけでいいから1回だけやってほしい。。。)
綾凰華さん。
たくさんの素敵なプレゼントをありがとうございました。
最後の最後までガン見しながら応援しています。