【思考メモ】ディミトリ・ジャガービート感想
星組2023/01/15マチネ
「ディミトリ」「ジャガービート」観劇の感想。
ネタバレがあります。
まず、一時中止していたところから無事公演再開できたことに本当に安堵。去年の今頃も確か花組かな?中止で観れなくて。あとは悔しい雪組ODYSSEY。。。きっとずっと忘れられないんだろうなぁ。
さて、感想。
✨ディミトリ
お話の事前予習なく行ったので、ストーリー自体もすごく楽しみました。
原作小説の分量自体が短編小説くらいの長さなこともあってか、すごく入ってきやすい&入り込みやすい流れでした。蒼穹の昴や シティハンターなどは原作がとても長いため、途中説明で省いたりするところもあり頭が忙しいですが、今回は原作を読んだ友人曰く「ほぼ原作そのままだった」とのことです。
展開が早い場面とゆっくりな場面の緩急がしっかりついていて感情移入もしやすかったです。
私的には、ジェラルッディーン役の瀬央さんの、ディミトリに対する演技表現(優しさ)、暁さんの態度の豹変(悪どい感じから良い奴に)、あたりの表現がとても好きでした。
あとは衣装!
あの袖の内側が開いたデザインが美しい✨
礼真琴さんが王配になってからの衣装が私はとてもお気に入りでした。
特に友人が気付きましたが、舞空さんは、夫の裏切りに気づく前後でお顔のメイク変えているんですかね。友人曰く、裏切りに気づいた後の王女は顔が雪のような白さ?と原作でも表現されているそうですが、舞台上でも顔の色が白くなっているようだと。
次に見る時には私も刮目して見たいと思います。
舞台装置もいつも見ますが、今回は階段に目が留まりました。どの場面だったかなー。
真ん中横長のセリが上がっていて、そこに上がるための階段が配置されていて、舞台中央が回転してセリが下がっていくと、階段の裏側が見えてきて石垣になったんですよね。
少ない面積内で少ないリソースをどう活かすか?すごく工夫がなされているんだなぁといつも感動します。
✨ジャガービート
とにかく新しかった!!!
オープニングの礼真琴さんの開幕挨拶がもう元気よくて威勢よくて、あと使えるものは全て使う!っていう感じが「齋藤吉正先生もう大好き!」っていう感じです笑
オープニングで礼さんと瞳さんの役柄映像が流れて「え?もう本人いる(出る?)けど!っていうかお芝居でもないのに役柄説明!!」って思って。もう面白い。
全編に渡ってジャガービートの軸がブレてなかった!「羽根(翼?)」のつながりが余計にそれを印象付けたのだと思う。
ドレスは一度も出てこなかったし。キスシーンもなし。リフトもなし。ずっとジャガー。とにかくジャガー。
結構ずっとみんなでっぱなしなイメージで、静かに落ち着く場面がほとんどなく、ハイテンションが続いていた印象。
気がついたら「あ!これデュエットだったんだ!?え!?もう終わりなんだ!?」となって驚いたほど。
下級生のラインダンスが結構序盤にあって、その間ずっと銀橋では礼真琴さんがずっと踊っていて!新しい〜!!って思った。
その後も下級生さんたち、結構場面多く出てた気がする。
途中、前後2つのセリを使い、後ろ側を使って2人が下がっていきながら、同時に手前側から礼さんが出てきたりして「すごいタイミング!!一瞬も時間を無駄にしてない!!」と感動した。
床へのプロジェクションマッピング(?)は初めてみたし、幕が下がった後にも「See you again」の映像ありで「おぉっ✨」ってテンションが上がった。映像後にまた再度拍手が上がったのが印象的だった。
暁さんと礼さんのツーショット場面が多くあった。やっぱり新しく入ったばかりというのもあるのかな。慣れる意味もあってなのかな。とにかく暁さんの登場シーンが多くあった印象!!
それにしても暁さんも歌唱力がまたさらにだだあがりしている!!!聴いていてうっとりする。場面によって迫力も凄みもある歌声も響かせていて、「表現力の幅が本当に広いな」と感じた。
後半群舞の後かな。トップ男役さん3人で踊る場面が美しかった〜✨
後半のショーは本当にあっという間に嵐が去ってしまったような感覚で、振り返りながら余韻に浸るのも難しいくらい一瞬だった。
どんどんコロコロ入れ替わり、どこで拍手したらいいかもわからないくらい。次に見るときは一つ一つを見逃さないようにしたい。
古き良き宝塚の「華麗さ、美しさ」のイメージと比べるとかなり異質な世界観だったかもしれないなと思ったけれど、ロック調や新しい感じが好きな私にはたまらない作品だった。