中国 潮州 2019年11月
大埔→潮州の車の運転手(元その路線のバス運転手)曰く、潮州へ行く人はどんどん減りバス路線もなくなってしまった、大埔人は潮州が好きではない。若者は広州、深圳で働く。大埔では皆客家話を話す。広州などとビジネスがある人は広東語も話す。広東語は客家人にとっては学びやすい。
広東省 大埔县から潮州へ。バスターミナルに行くと潮州行きは半年前になくなったとのことで、車で移動。山道を行くがほとんどの部分で道は綺麗に舗装され携帯の電波も常にMAXだった。建設中の高速道路も見えた。インフラ先行でますます 便利になってゆく。 潮州に近づくと一帯が茶畑に。
潮州でも伝統建築を活用した民宿に泊まった。小綺麗で快適。3,000円しないくらい。中国のホテル(出張でも行かないような)のイメージが古いままだったのでアップデートてきてとても良かった。
潮州のお店、限られた間口にそれぞれの顔があってとてもよい。
潮州、商店街の陳列に美意識を感じる。重ねる、前面に寄せる、同間隔。
潮州、なんか街がゆったりしていていいんですよね。生き急がない感じが。
潮州、シンガポールの義安城(Ngee Ann City)に似てる?潮州は以前、義安郡と呼ばれていた。シンガポールの義安城も元々潮州系の義安公司が設立した。
潮州はシンガポール等の南洋で見る食べ物も多い。粿条、粿汁、笋粿、 肠粉。シンガポールではKway Teow、Kway Chap、Soon Kueh、Cheong Funと呼ばれる。粿汁はなぜ汁と書くのか理解できたし、肠粉は香港とも違いあんかけトロトロの米の薄皮の中に卵、香菜、椎茸等具が入り最高であった。
潮州、東南アジアでよく見るこの方もいました。
潮州、映える。
潮州、街並みに合わせてスローガンでさえもおしゃれだ。警察を全然見ないと思ったらボランティア警備隊が互いに笑顔で話しながら自転車で巡回。中国も変わったなと。
潮州、東南アジアの海峡植民地から持ち込まれたアーケード(骑楼)も補修中。古いのもいいけど、古いままでは壊れてしまうので適度に手を入れながら使い続けるのはいいことと思う。
潮州、観光街にあった潮州人形劇のステージ、8時に始まるとのことで中で準備してる様子だった。劇は見れなかったが、帰り道垂れ幕が下りていてシンガポールの僑胞による寄贈と書かれてあった。文化の伝播した先が発祥元を支えてるという構図。「潮州人」 という書籍の善堂でもあったな。
華人の故郷 潮州、シンガポール等南洋で見られる料理も多い。カキのオムレツ 蚝烙と卵と炒めた大根餅 浮洋炒糕粿。 シンガポールではそれぞれ蚝煎と菜头粿と呼ばれる。見た目も味もかなり近い。ちなみに潮州で菜头粿とはそのままの形の大根餅を指す。名前の微妙な違いもまた面白い。
潮州の朝、外から「む〜い、くえぽーん」と繰り返し物売りの声が聞こえるが、たぶん「糜(おかゆ)、鶏飯」じゃないかな。たぶん。だとすると福建語に似てるなと。でも後半は「粿〜」のようにも思える。
潮州の朝食。大人から子どもまでこれを食べてる。牛杂粿条。小25、中30、大35元。前の人は小を頼んで「じーざっぷこう (25块)」と言っていた。シンガポールの福建語と同じだな。
潮州可乐なるものを買ってしまった。凉茶+汽水らしい。
華人の故郷 汕頭、澄海区前美鎮にはタイ華人の送金により栄えた村がある。1871年から1939年にかけて建設され、区画全体が高い壁に囲われている。ここで思いがけず美しいタイルとレリーフ達に出会う。タイルは遠く国外から運ばれた。ほのかなグリーンが異国情緒。
区画内の小区画ごとの門もタイルで 装飾されている。木の格子が開閉できるようになってたり、ドアだったりする。とても華やかである。
小区画内の更に小部屋へのドア、レリーフが美しい。
タイル。 シンガポールのショップハウスで見る柄も散見される。
タイル、色、レリーフ
どれもよい。屋根のこんな所までタイルなのだ。階段のこんなところまでレリーフが。 細部。
上から見るとこんな感じ。観光向けに整備された手前と右奥の区画以外には今でも多くの人、陳一族が住む。区画は高い塀で囲われている。 さらにその周りはのどかな郷村である。
広東省汕头市澄海区前美镇、タイ華僑の陳一族が建てた住居群がとても素晴らしいのだが、帰り道のDidi運転手によると住居ののなかに使われてるタイルも100年前に付けられ今だ美しいでしょう、海外から取り寄せ水溝で船で運んできた。昔は貧しく生きるためにタイへ行き、死に物狂いで努力した。
南洋では食べる分だけ働けば生きていけてしまうが、それ以上に頑張りだからこそ成功できた。ここの人は親戚がタイにいる者、いまも交流があるものも多い。前美は観光客はそれほど多くない。観光客は名所だけでなく宿泊、食事、子どもの遊べるところがセットになってるところを好む。
潮州、普段お土産あまり買わないのだがこればかりは買ってしまった。これで作る餅、この籠もシンガポールでも見るでしょう?
#僑郷之旅2019 はこれで終わりです。反応・見て頂いた方ありがとうございました。自分なりの視点で呟いたつもりですが中国のことで中国・香港から、東南アジアから反応頂けて嬉しいです。シンガポールにいる普段も然りです。地域・国を超えた人・文化の交流を観察するのが面白いなと思っています。
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