読書メモ:拡張する学校

今、読んでいるよ。「拡張する学校」山住勝広 東京大学出版会
そうそう、これこれって思った。
市民活動やNPOではなく、地縁組織(私の場合は保育園)での話す場に置き換えると、それいいね!って言える「水平的モード」でもなく、ヒエラルキーのある「垂直モード」でもなく、その場で自分が何かを思っていることを話してもいいという場と思ってない、関係性がないということなのだわ~。
Whay,Whatのツッコミをするのは誰かということなのだが、自分で自分に問をだす人もいる。それが思考力。
ツッコミを入れられる場とか、他者の存在が大事なのだなぁ。
以下が抜き書きメモ
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P60
・拡張的学習の学び手は、《いまだここにない何か》について、(1)既存の実践に疑問を投げかけること→(2)活動の新しい形態や発達をモデル化すること→(3)新しいモデルを実行し試みること、といった学習行為を通して学んでいる。その出発点にあるのは、仕事の現場や組織の中で、人々が実際に直面する困難や葛藤、さらには学習システムが内に内在させている矛盾である。拡張的学習は、そうした矛盾に迫りながら、新しい対象、新しいコンセプト、持続性のある新しい実践形態を生み出すのである。
・拡張的学習は、短期的な「目標」たとえば「どうやってAからBに到達するのか」や「与えられた仕事をこなす」といった細分化された目標を直線的に達成するための手段やテクニックや段階の学習とは根本的にちがっている。
仕事や組織の対象に向けられたWhat、Why、Whereの問いかけが拡張的学習を生み出す。
・拡張的学習を生み出す場の性質
「おもしろい」「それいいかも」という言葉が象徴する討議の場の発話の水平的モード。ヒエラルキーに基づく垂直的モードではない。

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