私がクリープハイプを愛してるわけ
はじめに
私がこの企画で綴った思い出は、クリープハイプとの出会いからはじまり、初めて行ったライブや印象に残っている出来事などを3章にわたって書き連ねました。拙い文章かと思いますが、温かい目でご覧いただけますと幸いです。
1.衝撃の一聴き惚れ
クリープハイプとの出会いはずばり、6年前のCMでの一聴き惚れでした。帝一の國の主題歌だったイト、テレビで偶然映画予告を目にし、イトのサビが流れた瞬間にビビッときました。
今までに聴いたことのない音に特徴的な高い声。そこから気になってすぐに調べ、クリープハイプというバンドの曲であることを知りました。
当時の私が聴いていた音楽は、Mステで見るような流行りのJポップやジャニーズの楽曲ばかりで、まさか自分がバンドを好きになるなんて思ってもいませんでした。
けど、イトで一聴き惚れしてからはクリープハイプの楽曲はもちろん、邦ロックジャンルの楽曲にのめり込む高校生活を過ごしました。
イトに一聴き惚れした私が最初に取った行動は、YouTubeでクリープハイプの音楽を聴き漁ることでした。MVの視聴はもちろん、MVのコメント欄でコアな情報を得たり、違法でアップされている音源も含め見尽くしました。そしてイトだけじゃなく他の曲も好きになってきたところで、次にTSUTAYAでクリープハイプのアルバムを借り漁りました。借り漁ったのは6年前、私はまだウォークマンを使ってました。CDデータをパソコンに取り込み、ウォークマンを繋げて転送してようやくボロボロな歌詞カードと共に聴くことができる。このやっとの思いで聴けるクリープハイプの音楽はなんだかとても特別感があって幸せな時間でした。今はもうサブスクの音楽アプリで曲を一押しすれば聴けるけれど、あの頃クリープハイプの音楽をウォークマンで聴いていた思い出は今でもとても印象に残っています。
2.クリープハイプのライブに初めて行った日
さて、順調にクリープハイプの沼に落ちていった私ですが、とうとうライブに行きたくなりました。
2018年2月16日、中野サンプラザのライブに1人で行きました。人生で初めてのライブでした。思い返すと、片想いしかしたことのない女子高生の人生初めてのライブがクリープハイプなんてあの時の私も良いセンスしてるなって思います。笑
私もこの曲みたいな恋愛してみたいな。
そんな形の恋愛もあるんだ、私にはまだ分からないけど大人な世界だなー。みたいな未知の世界がクリープハイプの音楽には散りばめられていて、そこが好きになった魅力の一つなのかもしれないなとふと思いました。
一曲目はバンドで、初めての尾崎さんの生の声、生のバンドの音を爆音で聴けたあの瞬間から今までクリープハイプのライブの魅力に取り憑かれています。
クリープハイプのファンってこんなに世界にいるの!仲間が沢山いて嬉しい!
これが1番最初に会場に着いて思ったことです。その当時、私の周りでクリープハイプを好きな友人はいなくてこの音楽いいよね!の共有はできなかったし、母には声が気に入らないと貶されて寂しさを感じていました。しかしその分、ライブ会場で実際に自分の目でクリープハイプを好きなお客さんが沢山いることを確認できた事実は大きかったんです。
そしてこのライブ、もう一つ印象深い出来事があります。銀テがライブの終盤で発射されて、一階席1番後ろの席だった私は当然取ることができなくて。でも何故かどうしても欲しくて。思い切って前の方にいた女子高生らしき2人組に声をかけました。すると、他の人にも既にあげていたらしく渋られ断ろうと思ったその時、1枚あれば充分だよね?と話し合ってくれ、テープの色まで選ばせてくれました。
あの時の女子高生のおふたり、このnoteを見てくれていたら嬉しいです。
あの時は本当にありがとうございます。
テープに銀テをあげてそのまま連絡先交換しろって書いてあったのにできなかったのは今でも後悔しています。
そしてもう一つ、印象に残っているライブがあります。
2021年のビバラです。この日、元恋人と初めてクリープハイプのライブに行きました。好きな人と好きなバンドのライブに行ける喜びを知れたと同時に、あの時1人でライブで聴いてこんな恋愛がしたいと思っていた曲を、その憧れの恋愛が叶っている相手の側で聴けたことがとても幸せで、その初めての特別な状況と幸せすぎて怖い感情がとても印象に残っています。
私事ですが、つい先日その恋人とお別れをしたばかりで。2人でライブに行ったことはもちろん、カラオケでも2人で沢山クリープハイプの曲を歌って新曲が出たら良さを共有してきた間柄だったので、失恋直後は初めてクリープハイプの音楽が聴けなくなってしまいました。でも失恋で元々大好きだった曲が聴けなくなるのは悔しすぎるので最近は意地でも聴いてます笑
3.私がクリープハイプを愛してるわけ
クリープハイプのメンバーの皆様、運営スタッフや事務所の皆様も含め、アリーナツアー4日間、本当にお疲れ様でした。幕張2日目に行きました。フォトスポットや太客限定の記念館など、ライブ以外にも楽しめる要素が沢山あって、とても幸せな一日になりました。
実はクリープハイプの中でチロルとポルノが1番好きな曲なんです。
”毎日毎日働いていたら あなたの名前の漢字
を忘れた
中古の本を4冊も買ってしまった 忙しくて読
む暇もないのに”
特に最初のこの歌詞が大好きで、幕張ライブのイントロからこの歌詞までの部分で思わず泣いてしまいました。
noteを書くにあたって、なんで私はクリープハイプを何年も愛してるんだろう。って考えてみました。結果、好きな所は沢山あるけれど、私が1番好きな所はお客さん一人一人の生活、大半の人が経験するであろうありふれた日常に寄り添ってくれる歌詞だと思いました。
派手で荒削り感満載の前向きな歌詞を歌うバンドも素敵だと思うし私も時に助けられることはあるけれど、チロルとポルノを始め、クリープハイプの楽曲は誰もが一度は思うこと、けど初めて歌詞を見て「あ、これ!私がずっと言えずに思っていた気持ちはまさにこれ!代弁してくれてありがとう」って誠に勝手ながら思わせてくれるような歌詞が多いなと感じます。そして、その歌詞で聴いてる人の背中を凄くじゃなくて、優しくそっと、押してくれるような楽曲が多いと思っていて、それが私には6年間ずっと刺さり続けています。
さいごに
ここまでお読みいただいた方、本当にありがとうございます。
そしてこのような企画でクリープハイプとのエピソードを語ることができ、文章を書いているだけで思い出が蘇ってきて温かい気持ちになりました。
これまでクリープハイプの音楽と共に人生の色んなシーンを経験してきました。初めてクリープハイプと出会えたイト、卒業し新たな出会いに期待を寄せる春には栞、雨の日にはなんとなくNE-TAXIが聴きたくなって夏にはエロが聴きたくなる。片想いの時はボーイズ END ガールズを1人で聴き、恋人と一緒にナイトオンザプラネットを歌って、失恋した直後は大変お世話になったさっきの話。
このまま全曲挙げてしまいそうだからここでストップしますが、私は今年の春から社会人になり、今は新人研修の真っ最中です。有難いことに、まだ仕事が辛くて辞めたいという感情はないけれど、あと数ヶ月にはきっと二十九、三十や明日はどっちだ、陽に助けられていると思います。
これからもクリープハイプの音楽と共に人生を歩んでみたいです。
これからも末永くよろしくお願いします。
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