nizimaクリエイター紹介# 柴生かなたさん
こんにちは、Live2D noteです。
今回はLive2D公式マーケット「nizima」で2か月に一度定期開催している「にじコン」からにじコン31最優秀賞受賞クリエイターをご紹介します。
ご紹介するクリエイターの方をお手本にしながら、ぜひみなさんもにじコン応募にチャレンジしてみてください。
▼にじコン31~テーマ「天使と悪魔」~の受賞作品一覧▼
今回ご紹介するのは 柴生かなた さんです。
プロフィール
お名前:柴生かなた(しばふかなた)
ご職業:Live2Dモデラー、イラストレーター
得意なジャンル:女性、少年、青年、かわいい系、奇麗系
制作環境:Live2D Cubism Editor、CLIP STUDIO PAINT
nizima:https://nizima.com/Profile/56456
HP:https://shibafkanata.wixsite.com/my-site
―「にじコン31」最優秀賞受賞おめでとうございます!
簡単に自己紹介と今回の受賞に対するご感想をお願いします。
この度は栄えある賞をいただき、誠にありがとうございます。
好きな制作ジャンルである「天使」がテーマに含まれたにじコンで最優秀賞をいただけたことがとても嬉しいです。
私は、2021年1月頃からLive2Dモデラー兼イラストレーターとして活動を始めました。
当時から主にVTube Studioで使用できるキャラクターモデルを作っています。
―今回、にじコンに応募していただいたきっかけは何でしたか?
テーマの「天使と悪魔」に惹かれたからです。
最近はありがたいことに自主制作モデルよりもオーダーメイドなどで受注して制作するモデルの方に時間を割いており、投稿作品は控えめでしたが、『いつかにじコンのテーマに沿ったモデルをコンテスト用に制作したい』と思っていました。
そんな折、今回は好きなテーマがお題となっていたので気合を入れて制作しました!
―今回はnizimaでも人気なジャンルがテーマのにじコンでしたが、受賞作品のコンセプトはどのように決定されましたか?
今回はテーマを天使のみに絞りました。
コンセプトは“儚さ”と“柔らかさ”です。
天使なので「白」を基調にして、映える影を入れる等の工夫をしながら微調整を繰り返して制作していました。
服などの全体のデザインは思いついたままに制作しましたが、モデリングに力を入れたかったので揺れものについてはより意識して制作しました。
特に髪の揺れ方と羽のふわふわ感にはかなりこだわりました!
―テーマの世界観を表現するために工夫したことや、意識した点などありますか?
お祈りのアニメーションを追加したことです。
どこかに神々しさを足したかったのですが、ビジュアルでは既に6枚の羽という目を引くものがあったので、アニメーション再生という形で後光を追加することにしました。
―受賞作品はモーションの丁寧さが非常に好評でした。
モデル制作の中で「ここは特に難しかった」と感じた部分はありましたか?それをどのように乗り越えたかもお伺いしたいです。
揺れについては自身のテーマに柔らかさがあったのでとにかく揺らせるところはなるべく揺らしました。
帽子のフリル部分については表面と裏面を細かくパーツ分けすることでより奇麗に揺らせたかと思います。
羽については理想の動きに近づけるように何度かやり直しをしています。
物理演算のやり直しについては、デフォーマの変形を変える、多段の順番を入れ替える、など様々な方法で試行錯誤しています。
パーツの形や物体によってデフォーマの変形の仕方が違うので、やはり物理演算は奥が深いですね。
難しかったというか最後まで悩んだ部分としては、服の色と肌の色が近かったので服の色味を変えるかどうか悩みました。
いろいろ変更して試したのですが、現状の色が一番しっくりきたので結局色については直しませんでした。
―モデルを引き立てる表情や、モーションについてそれぞれどのような背景で設定を考案したのでしょうか?
モデルを実際にトラッキングで動かしてみると、意外と表情が硬いことがあります。
変形時には自分で点を動かすわけですから、自分では動かしているつもりでも、実際のトラッキングでは表情が硬く見えてしまうことがあるので、気持ち大き目に変化があるようにしました。
脚の角度によって出てくる影については、アニメを見ていて思いついたことがきっかけで追加しました。
影をつけることによって動きの変化が顕著に表れるので、良くなるのでは?と思いました。
―受賞作品のデザインと絵柄のやさしさが、今回のテーマともあっていますね!
作品について着想から作品投稿までにかかった期間を教えてください。また、制作期間で一番ご自身が力を入れて制作した部分があれば教えてください。
制作期間は1か月弱だったかと思います。
天使のイラストはよく描いていたので、思うままに筆を走らせました。
衣装や髪型は迷いなく決まりましたが、目だけは何度も描き直しています。モデリングで気に入っている部分は表情で、生き生きとした仕上がりになって大変満足しています。
ー柴生かなた さんの作品はこれまでの出品作品も含め、魅力的なデザインのモデルばかりですね!販売作品を制作されるにあたり、魅力的なキャラクターを制作するための秘訣や、意識しているポイントをズバリ、お伺いできますでしょうか。
「作りたい!」と思ったテーマを形にすることです。
自主的に作っているモデルはすべて自分が描きたいと思ったデザインです。
モデリングで良いものにするには、モデリングの上手い方々の動きを参考にすることだと思います。
そのうち「自分ならこうする!」といった自我がでてくるのでそれが自分の色になるんだと思います。
ー今後Live2D社に期待する機能や、サービスなどはありますか?
Cubismで、描画順の自動設定が欲しいです。
メッシュ生成を行わずにテンプレートを使うとパーツが消えてしまうことがあるので、いつも描画順は手動で行っています。
テンプレートを使わずに描画順を自動生成できるととてもうれしいです。
―今後挑戦したいことや目標を教えてください。
正面顔だけでなく、横向きや通常イラストのモデリングをやっていきたいです。
Live2D動画にしたイラストをリピートするタイプのものではなく、顔でトラッキングできるイラストの制作を行ってみたいです。
―最後に、これからにじコンに応募される方に応援メッセージや、最優秀賞を狙う秘訣(モデリング、キャラデザのレベルアップ方法など)の伝授をお願いします!
自分の特技や個性を伸ばし、新しい要素を吸収していくことだと思います。
迷ったときは一度過去の作品を見返してみると自分の気に入っている部分や上手くいったところなどが見えてくるので、それらを大切にするのが自分の作品を良くしていく一歩だと思います。
なおかつXやYouTubeのLive2D showcaseといった良い作品を沢山見て、新しい技法などをどんどん取り入れていけば良い成長につながると思います。
―柴生かなたさん、ありがとうございました!
nizimaではLive2Dコンテスト「にじコン」定期開催中です。
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株式会社Live2D
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