デジタルイラストでビッグボスを描く
制作工程の4回目となります。
先日メタルギア・ソリッド・ピースウォーカーの発売10周年があり、ネットでのお祝いファンアートを眺めていたら、無性にスネークが描きたくなりました。ので、描きました笑
前回までのデスストのイラスト同様にリアル写実でいこうと思います。
モチーフにしたゲーム画像はコレ。
※画像はクリックで拡大されます
画になる男、メタルギアソリッドVの主人公BIGBOSS。さて、下絵です。
今回は完全にノープランだったので、下絵を描いている時は何も考えていません、無心です笑
そしてそのまま無心でいつも通り着色、レイヤーを分けながらベタ塗りしていきます。
今回のビッグボスは、陰影も細かいですし、表面の凹凸も多いので、塗りも大変でした。
キャラクターのベタ塗り完了。このままでもそれなりのイラストに見えてしまうんだから、モチーフとしてのメタルギアは威力があります。ただこのままだと色と色の差が激しいので、境界を慣らしてゆきます。
特に今回のキモは顔なので、顔の表面をスムーズに。
しれっと眼帯を本気で描き上げてますが笑。色と色の境界部分を混ぜて平坦にしてゆきます。
顔全体の平坦化が終わったところ。若い、若いよボス!!ヒゲもないしツルツルです。ここにディティールを加えていく訳ですが、今回の作品はテーマがありました。
レイヤーを細かく分けて塗り分けた理由でもあるのですが、手前で持つ銃と、背負ったマシンガン。遠近感を出すために最終的にブラー(ぼかし)をかけます。その上で、この絵のどこに焦点を持ってくるかというと、上の黄色い丸のあたり。絵を見た時に一番視線が集まるところなので、ここの描き込みとリアリティが作品の成否を決めるなと思ったんですよね。
そのつもりで、ディティールを追加していきます。
この、のっぺりフェイスに―
肌の陰影、凹凸、傷などのディティールを加えます。
(レイヤーで切り出していますが、実際は元絵を見ながら直接描き加えてゆきます)するとこうなります。リアルな肌の感じというか、歴戦を潜り抜けたボスの表情に・・・なってますかね?
次にこれにヒゲやまつ毛を加えていきます。
ヒゲが加わると一気にボス感が増します。さらに髪と、象徴的なツノを描き加えます。
ひとまずこれでおおまかな描き込みが終了。言い忘れていましたが、顔以外の部分の色の平坦化もこの時点で済んでいます。そしてレイヤーを重ねて、遠近のブラーをかけてみます。
いかがでしょうか。より顔にフォーカスが当たる・・・つもりではいます笑
背景は悩みましたが黒をベースにし、光などの表現をエアブラシなどで加えます。
元絵が右サイドから赤い光源、左後ろは日光の白く強い光だったので、違和感のないように背景を描き、手前にも光のぼやけ(何て言うのか分からない笑)を入れました。
本来ならここで完成でも良いのですが少しインパクトが足らないので、今回はさらに思い切った色調に調整し最終系にします。
いかん、カッコイイ・・・!!
やはりスネーク、ビッグボスは思い入れもありますし、本当に画になります。
もっともっと、メタルギアシリーズを遊びたかった・・・!!
最後に、レイヤーをざっくり分けた画像です。(レイヤー数は32でした)
今回も色々と学びがありました。
メタルギアをモチーフとしたイラストも、今後描いていきたいですね。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。