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米山隆一議員による「蓮舫議員の二重国籍問題(私見)」について(3)

からの続き。

米山議員の論考はこちら


米山議員の論考は読んでいて、台湾関係者の立場に寄り添って考える姿勢は感じます。

相手の土俵

 ただ、「攻撃側」への反論・論破を主とするあまり、相手の土俵に不用意にのせられちゃっているんじゃないの?という懸念を覚えます。
 仮に、論戦が、見かけ上、互角ないし、やや優勢になったとしても、相手の土俵に乗ることは、相手側の思う壺ではないでしょうか?

私が特に引っ掛かりを覚えた部分はこちら

その後、グラビアアイドル時代やキャスター時代に、蓮舫候補が二重国籍であるかのような発言や記録が残っていますが、当時日本経済が絶頂期を迎え「世界の中の日本」が謳われる中で国際的である事に大きな価値が見いだされ、蓮舫議員は「エキゾチック」なイメージで売り出しており、上記の様な複雑な状況を捨象したイメージ戦略の一環であったと思われます。

蓮舫議員の二重国籍問題(私見)
https://tokyosenkyo.tokyo/archives/260

「グラビアアイドル時代やキャスター時代」「二重国籍であるかのような発言や記録が残っていますが、当時日本経済が・・・」
 これ、何か悪いことなのでしょうか?
 米山議員も別に「悪いこと」とはストレートに書いているわけではない。それはわかる。ですが、米山議員に「イメージ戦略の一環だった」などと書かれると、
>「時代背景もあるし、酌むべき事情があるから許容範囲だよね」
みたいな、弁解的なニュアンスが生じてきてしまいませんか。
 「当時日本経済が・・」ということは、たとえば今現在、一般人がそういう発言をしたとしたら、否定的にとらえられても仕方ないのでしょうか?

 この件はそもそも、攻撃側が「過去に自分で『二重国籍』だと言っていたじゃないか」という揚げ足取りを仕掛けたものです。

 しかし、当時の記事内容は一般人である蓮舫氏が
「自分はダブルルーツを活かした、物事の見方を大事にしたい」
という程のことを表現していたに過ぎない。
 ここで登場する「二重国籍」の語が、
日本の国籍法上の「外国の国籍を有する日本国民」の意味」
で持ち出されたはずが無い。
 あまりにも馬鹿馬鹿しい「論点のすり替え」トリックです。
 そのつまらない仕掛けにまんまと乗っかってしまうのは、下手をすれば、攻撃側の思惑への加担にもなりかねません。

王貞治さんのインタビュー

産経新聞の、2008年12月の王貞治さんのインタビューでは

「私は疑うことなく日本人」とタイトルをつけている。
 でも、これで「王さんが自分の国籍法上の事実について嘘を言った」なんて話には、まさかならないでしょう?

 「過去に自分で『二重国籍』だと言っていたじゃないか」という揚げ足取りは馬鹿馬鹿しい「論点のすり替え」トリックだとわかるはずです。

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