#68 ただただ子話が連なっただけのちょっと長めの話。
祖母の教え
ふと、大人になったら自分はどんな生活をするのかなと考えてしまう。
そんなの所詮ただの妄想だろ気持ち悪いなお前先のこと心配する前にまず現状をどうにかしろよクズがと言われればそれまでですが、子供ができたらどんな子に育ってほしいかとか、将来どんな部屋に住みたいかとか、そんな感じのことを意外と真面目に考えてしまいます。
僕の祖母はとても世話焼きだ。
月イチくらいで僕に電話をかけてくれる。
年2回しか会わないというのもあるだろう。
とにかくめちゃくちゃ優しい。
夏冬の休みでは、親戚が勢揃いしてワイワイするみたいなことがある。
その‘お祭り’が終わった後、僕父祖母の家族3世代で残った揚げ物やら刺身やら肉やらをつまみながら「将来どうするのよ」みたいな話をする。(父祖母がシラフならこんな話絶対できない。)
前にも書いたことがあるが、祖母には「世の中は順番こ」という鉄板トークがある。
親にやってもらったことを今度は自分の子供にやるんだ、と。
そしてその親も自分がやってもらったことを子供に向けてやっているんだ、と。
正直何回この話を聞いたか分からない。
恐らく僕はこの教えを忘れないだろう。
ただここ2年、この話を聞いていない。
その2年のうちに、僕は大学入試があった。
塾に通わせてもらった。
過去問を買ってもらった。
試験料を払ってもらった。
入試の送り迎えをしてもらった。
入試へ行く際の新幹線代を出してくれた。
ホテル代も出してもらった。
入試のスケジュール管理もしてくれた。
名古屋で試験を受けたとき、わざわざ有給取ってまで車で迎えに来てくれた。(多分名古屋に父親の実家があるからだと思うけどね。)
これにいったいどれくらいのお金が掛かっているんだろうか。
どれだけ親に負担をかけさせていたんだろう。
単刀直入に、僕は受験に落ち(まくっ)た。
単刀直入に、僕は大金をドブに捨てた。
その後も、物件探しをしてくれたり家電家具を調べて買ってくれた。
2ヶ月に回くらい一人暮らしの家に来て買い物に連れて行ってくれる。
僕はもっとお金を溶かし続けている。
家賃光熱費消費医療費学費etc...。
親への‘借金’はどんどん膨らんでいく。
世の中は順番こ。
僕は親をどこまで旅行に連れて行ってあげれば親孝行になるんでしょうか。
(「生きてることが親孝行」はまやかしだと思ってる。)
次は自分がやる番か。。
自分は未来の‘子供’にどんなことをしてあげられるのだろうか。
祖父が父に対してどんなことをしていたのか、僕は直接聞いたことはない。
実はわけあって祖父(父方)の声を聞いたことがない。
祖母の話だと、祖父がやっていたことよりももっとたくさんのことを父親は僕にしてくれているらしい。
そんなことが自分にできるのかな。
(そんな祖父から父親に、カレーラーメンの作り方が伝承されていたらしく、一人暮らしを始める際に父親から継承しました。これなら僕でも教えてあげられそうです。)
どうなってほしいか
今日電車に乗っていたら、膝になかなかの擦り傷がある短パン長袖坊主の小学生がいた。
明らかに野球をやっている子だ。
子供には何かスポーツをやらせたい、という人もいると思うが自分はそこまで望‘めない’。
‘父親’としてスポーツ道具を買ってあげるという分かりやすい‘父親’像もわかる。
でも、怪我とかを考えるとあまり考えを押し付けるのはナンセンスに思えてしまう。
話によると僕の父親は野球とラグビーをやっていたらしい。
ちゃんとスポーツをやってきた人なので多分僕にスポーツをやってほしかったんじゃないかなと思う。
まさか息子が近所の人と野球することもできないクソ雑魚とはね。
キャッチボールしかしてあげられなくて本当に申し訳ない。
年長の時に水泳を始めかけたけど体験に一回行っただけでやりたくないと駄々をこねて本当に申し訳ない。
中高と美術部で、特に作品を作らなくて申し訳ない。
親になったら①
僕は大学受験でお金を溶かした上に私立大学に通っている。
とりあえず、自分の子供に対して「とりあえず国公立な」と絶対に言わない親になりたい。
お小遣いは自分の時よりも多めに渡したい。
友達とゲーセンに行った時、バッティングするのに躊躇しないくらいには。
UFOキャッチャーで軽く楽しめるくらいには。
友達と太鼓の達人ができるくらいには。
購買でお弁当やパンを買えるくらいには。
ゲームセンターで「ごめん、お金ないからさ。」って言うことがどれだけ辛いか。
「購買行こうぜ!」って言われて、パンに生クリーム塗っただけみたいな安いやつを買うのがどれだけ虚しいか。
たったそれだけで輪に混じれなくなるから。
親になったら②
最近またTHE BLUE HEARTSの曲を聴き漁っている。
長距離移動をする時、父親がよく「THE BLUE HEARTS」「ウルフルズ」「BonJovi」をかけていた。
当時は今流れているのがどんな曲名かもわからなかった。
ただ、父親はずっとかけていた。
歌詞をはっきり覚えるくらいには聴いた。
スマホという文明の利器を手に入れ、自分からTHE BLUE HEARTSの曲にアクセスできるようになった。
曲を再生させてすぐ歌詞が分かり、それでようやく曲名と歌詞がリンクする。TRAIN-TRAIN、月の爆撃機、シャララ、情熱の薔薇、人にやさしく、リンダリンダ、ロクデナシ、ハンマー……。
有名どころをあげてもキリがない。
最近またTHE BLUE HEARTSを聴きまくっているが、歌詞の一つ一つに力を貰っている。
父親が車でかけてくれてなかったら、ジャマしないラジオでサトミツさんが特集してくださる‘初見’のアーティストさんと同じ認識のままだった。
サトミツさんがウルフルズ特集をしていた時、最後の「笑えれば」で感動してしまった。
これも父親が車でかけてくれていたからだ。
YouTubeに上がっている、THE BLUE HEARTS、ウルフルズのMVのコメント欄を見ると、「親が聴いていた影響でハマっています。ずっと好きです。」みたいなコメントがちらほら見受けられた。
僕も全く同じです。
でも僕は父親に「俺も最近ブルーハーツ聴いてるんだよね」とは、なんか小っ恥ずかしくて言えません。
ひっそりこっそり聴いて、勝手に自分に投影していたい。
父親がTHE BLUE HEARTSやウルフルズを聴いていたお陰で今救われている部分もある。
自分が大人になって、子供ができて、何気なく聴かせてた曲が後々何かの救いになってくれたらなんか嬉しいじゃないですか。
僕が父親に「聴いてるよ」と言えないように、別に僕に言わなくてもいいから、どこか心に残っていてなんとなく懐かしんでくれるだけでも嬉しいじゃないですか。
親のエゴと言われたらそれまでだけど、自分が父親母親にしてもらったことはそれとなく返したいなと。
「世の中は順番こ」なので。
中止
今年の年末年始は兵庫と名古屋に住む祖父母の家に挨拶をしに行く予定だった。
去年は受験、今年はコロナで2年ほどちゃんと挨拶できていなかった。(父方の祖父母とは受験の際に一瞬会った。)
入学祝いも頂いたのにまだ直接挨拶できていない。
冬休みは父方母方両方とも、コロナもあり長居はできないので両方とも1日ずつ挨拶に行く予定だった。
でもそれも難しそうになってきた。
またコロナの感染者が増えつつある。
長距離移動ということで父親と一緒にブルーハーツが聴けると思ったのに。
上の『祖母の教え』でも書いた僕父祖母での残り物食べ食べ雑談の時、僕は今まで祖母に「〇〇は優しいねぇ」「〇〇は真面目だねぇ」「偉いねぇ」と言われるだけの返答しかしてこなかった。
なんとなく、祖母の前では真面目な良い子でいないといけない気がしたから。
祖母の言うことに異は唱えなかった。
その雑談で、父祖母が「●●(俺のいとこの名前)は今何やってんだだらしないな。ちゃんとしてほしいわ」みたいな愚痴をよく話している。
僕は男なので、祖父→父→僕と苗字を受け継いでいる。
父方の祖父母を中心とした親戚はまあまあ人数が多く、その本筋を受け継いでいるという一抹の使命感や責任感がずっとどこかにあった。
そんな思い込みだけで、祖母や父の前では出来るだけ優等生でいなくてはいけないと思っていた。
ただ、noteに自分の考えを吐き出すようになって自分の意見をはっきり持てるようになった。
今なら息子(もしくは孫)としてじゃなく、1人の大人として父祖母のディベートに参加できる気がする。(欲を言うと、歳の離れた従兄弟たちの会話に食い込めるようになっている気がする。)
「おばあちゃん、人に好き嫌いを注意するならまず自分が豚肉鶏肉食べれるようになってから言えよ!」
「おばあちゃん!うなぎ食べられないのに人に好き嫌いを注意するなよ!」
ってね。
ちなみに、僕は貝類とエビが苦手です。
あ、エビフライなら食べられます。
あ、カキフライは無理ですよ。
緊張しぃなのよ。
一昨日、学校でTHE BLUE HEARTSのプレゼン大会をした。
というのも、授業が始まってすぐに先生が「今週は好きなもののディベートをすることになっているので、みんな考えてきたものを発表してもらいたいと思います」と言った。
そんな話聞いていない。
周りを見渡したが、準備している人なんて1人もいなかった。
僕は発表をする時はガッチガチに台本を考えないと緊張しすぎて話ができない。
その場で即席でやるなんて考えられない。
ただ、即席で発表をする方が準備して発表するよりも案外上手くいくことが多い。
もちろん、何も言葉が出てこなくて事故ることも多い。
一昨日の場合は前者の上手くいく方だった。
一つ上の『親になったら②』みたいな内容を織り交ぜながら、TRAIN-TRAINを軸に話した。
即席ながらしっかり話せたと思う。
我ながらアッパレだと思う。
そのせいで授業のクラスで勝ち上がってしまった。
勝ち進むと全部で3回プレゼンをしなくてはいけない。
来週2,3回目を行うので、何かプレゼンを2つ考えなくてはいけない。
何を話そうか。
THE BLUE HEARTSみたいに自分の熱量だけで押し切れるネタの方が準備が少なくて楽ではあるけど。
何がいいかな。
ラジオかオードリーか若林さんのエッセイか。
それくらいしか自分には熱持って話せるもの無いもんな。
僕には他の人みたいに熱中してるアニメやゲームがあるわけでもないし。
語れるもの
ラジオがなかったら、僕は流行を知らないただのYouTubeキッズのまま世に放たれるところでした。
ラジオのおかげで沢山の芸人さんに興味を持ったし、その芸人さんのおかげでもっと芸人さんを知れるようになった。
アイドルに、映画に、漫画に、アニメに、音楽に。
今興味のあるもの全部ラジオから始まっている。
一年前、深夜ラジオの世界に足を入れた自分には感謝しても仕切れない。
毎日何かしら楽しみな番組があることがどれだけ日々の癒しで、“楽しみ”か。
この一年で色々なもののミーハーになれたことがとても嬉しい。
人生まだまだ先はあるので、広く深くの人間になりたいです。
先にあげた「興味があるもの」の中で、僕が一番感謝しているのが音楽です。
オードリーのオールナイトニッポン以外を聴くようになったのが今年の4月頃です。
曲が沢山流れるラジオに触れ、初めて聴く曲に沢山触れてきました。
特に5,6月に聴いた曲は特に印象にあります。
「p.q.b.d/マイアミパーティ」
「サイダーのように言葉が湧き上がる/never young beach」
「若者のすべて/フジファブリック」
「優しさ/藤井風」
「深夜高速/フラワーカンパニーズ」
「東京フラッシュ/Vaundy」
「つれ/Nanjaman」
「光るひと/真心ブラザーズ」
「すごい速さ/andymori」
「光と影/ハナレグミ」
「KONOHOSHI/ORANGE RANGE」
etc......
とりあえず覚えているだけでもこれだけある。
spotifyで「お気に入りの曲」を遡れば、もっと出てくると思う。
あげればキリがない。
どの番組で流れたとか、プッシュ曲だったなとかなら全然覚えている。
最近は曲を調べてツイートをするだけのbotに成り下がってしまったので、自分にビンビン響く曲を自分のプレイリストに入れられてない。
サトミツさんが米津玄師特集した頃で自分のお気に入りが止まっている。
数週間前のTBSのプッシュ曲には好きな曲が多かったのに、お気に入りをしていない。
今からでもするか。
(ちなみに、「鏡e.p./go!go!vanillas」とか「永遠求ム/れみふぁ#」とか「スフィア/宮川愛李」の3曲です。)
5月6月にラジオで流れた曲を聴くと当時を思い出します。
曲を聴いて思い出が蘇るなんてことが今までなかったので不思議な感覚です。
あそこまで鮮明に思い出せるものなのかと自分で自分に感心してしまいます。
(ラジオで深夜高速が流れて好きになり、何度も繰り返し聴いていたら、金スマオードリーSPで曲が使われていて勝手に感動したのを覚えています。)
おそらく僕は今日も明日も明後日も、来週だって一年後だって、色々な曲を聴いて人生を歩んでいると思います。
でもそんなことを一年前の僕は知りません。
でもいいことあるよと言いたいです。
一年前の僕は、もうじき「日向坂46」というものを知ると思います。「けやき坂46」もそのうち理解するとおもいます。
そうして成り行きで、最後の受験を終えた帰り道に日向坂46のオールナイトニッポン0を聴くことになります。
「ひなたのざかふぉーてぃーろくでやす男」というジングルを聴いて、新幹線で笑いを押し殺していると思います。
YouTubeでannkwの文字起こしを狂ったように見ていると思います。
それでいいのよ、俺。
自己紹介で名前と出身地以外に話すネタを獲得して、年度始まりが辛くなくなるしわかりやすい名札をすることができます。
趣味垢がバレていじられたりもしますが、そいつらも「ブルーハーツの曲聴いてみるわ」と言ってくれる優しい人たちです。
その時の僕は、人生に無数にある選択で唯一正解を選べています。
一年後のあなたは小学生の嫌な思い出とか、カラオケが嫌だみたいな歪んだアレコレを全て“ブルース”に変えれるようになります。
履修する教科を完全にミスって、ラジオとかテレビとかイベントみたいなエンタメや趣味に避ける時間が極端に減っていますが、少なくともオードリーのオールナイトニッポンさえ聴いておけばメンタルはギリ崩壊しないで済みます。
ナイス選択だぞ、一年前の俺。
それがなかったら本当にメンタルオワオワリだったと思います。
ありがとう。
大学2年になったら、バイト始めてお金貯めて、時間もお金ももっと趣味にまわせるようになると思います。
あと3ヶ月の辛抱です。
春がくるのがこんなに待ち遠しくなる日が来るとは。
自己紹介もなんのその。
あと3ヶ月駆け抜けます。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
勢いのままに書いたので校閲はしていません。
後々気がついた時に修正します。