「12月25日のバイト、ロングにできますか？」

　何が「12月25日のバイト、ロングにできますか？」だ。できるわボケェ。舐めんなよ。

　「本当に人がいなくて」と言われたら、断るわけにもいかず、引き受けることにしました。何せ僕には予定がなかったので、断る理由もありませんでした。
　おおよそ一緒に過ごす相手がいる人がこぞって休みをとったことのシワ寄せなんだと思います。「誰かの幸せは、誰かの不幸せの上に成り立っている」とはよく言ったものですね。僕の場合は不幸せだなんて全く思っていません。今月はお金を使いすぎているので、少しでも取り戻せれば本望です。M-1をリアルタイムで見させてくれただけありがたいです。年末までシフトギチギチに働かせていただく所存ですので、よろしくお願いいたします。

　バイト7ヶ月目にして初めてのロングが決まったわけですが、実際のところどのくらい大変なんですかね。なんか、自分のダメなところが露呈しまくりそうで怖いです。

　バイトリーダーさんにこれを言われる前、明らかに僕に対して何か言いたげな雰囲気があることが手玉に取るように分りました。「この日休みなんだけど、バイトお願いしてもいい？」くらいかと思っていたら、先々週くらいにお願いされたやつを「さらにロングにできないか」というもう一歩先の内容でした。
　まぁそんなことはどうでもいいです。バイトからの帰り道、「なんで俺はバイトリーダーさんの’何か言いたげな様子’を感じ取れたんだろう」と考えてしまいました。僕が普段から’周囲からの見られ方’を考えまくってしまっていて、他人が思っていることを想像しすぎているからですかね？普段なんとなくやっている人間観察がいきすぎているんですかね？どちらも、意識してやろうと思っている訳ではないのでこれといった自覚はないのですが、そういうのが得意になってきているのかもしれません。
　何か言いたげな雰囲気があるのを感じた時、僕はできるだけ話しかけやすい雰囲気を醸し出すように努めます。僕は人に話しかける時に異様なくらいタイミングを伺ってしまうので、’話しかけるための隙’があってくれるとすごく助かります。なので、今回のような状況になった場合、僕は率先して隙を作るようにします。日にちが「クリスマス」というのが話しかけにくくさせていた原因だと思うので、少しでも言いやすいように心がけたつもりです。
　俺なんかにクリスマスの予定なんかあるわけねぇので、気楽に言ってもらっていいんですけどね。

　改めてバイト中の自分を思い浮かべてみると、「趣味　人間観察」って言っても良いような気もしてきました。

#210 　「12月25日のバイト、ロングにできますか？」