山里亮太
ニシダ更生プログラム
お笑いコンビ”南海キャンディーズ”の山里亮太という男が僕は好きだ。
山里さんのエッセイが好きで、これから先の人生で行き詰まった時に開いて、背中を支えてもらいたい著書だ。
お笑いコンビ”オードリー”の若林正恭さんと山里さんがユニットとしてやった”明日のたりないふたり”という配信ライブを見て、「俺は若林さんよりも山里さんに似てるのかもな」と思った。
ただ、改めて山里さんのエッセイを読んで、烏滸がましすぎたなと反省した。
嫉妬や恨みを燃料にした努力が、これまでの人生でできた試しがない。
悔しさをバネになんてしできたことがない。
「だから努力は諦める」「だからもう努力しない」という単純な話ではないが、もう少し硬く意志を持って人生を歩みたい。
僕はオードリー若林さんと南海キャンディーズ山里さんとお笑いコンビ”ピース”の又吉直樹さん、星野源さんを心の底から尊敬している。
この人たちが紡ぐ文章がとにかく好きで、それへの憧れも含めて僕は尊敬している。
この人たちが文字にする内容に、僕は染み渡るように共感できる。
この方たちは僕の倍ほどの人生を歩んでおり、「自分がされてきたことや感じてきたことを、自分がしたり感じさせてしまわないようにする」と奮闘し、気を遣い、そして怯える姿をありありと見せてくれる。
そんな姿に僕はさらに憧れ、こういった大人に自分はなりたいなと思う。
言われて嫌だったことを自分は言わない。
されて嫌だったことを自分はしない。
簡単そうに見えても本当に難しい。
歳を重ねる中で、当時嫌なことをしてきた上の世代の思考回路や意図、気持ちが少し理解できるようになってしまう。
そしてそれを踏まえた上で、やはり「言われて嫌だったことを自分は言わない」「されて嫌だったことを自分はしない」を遂行しようという姿に心を撃たれる。
先輩からの偉そうなアドバイスに反抗心を抱いていたが、キャリアを積んでアドバイスを求められるようになる。
自分が嫌だったアドバイスの仕方を避け、「偉そうに聞こえなくて、上から目線じゃなくて、内容が的確で、トゲのある言い方をせず、責任を背負い込んであげられる背中を見せるアドバイス」という細い道を歩かざるを得ない。
先日、お笑いコンビ”ラランド”の公式YouTubeチャンネル「ララチューン」に投稿された「ニシダ更生プログラム」という80分近い動画を見た。
投稿日のバイト中はその動画のことしか頭になかった。
帰宅して動画を見始めたが、あっという間に感じられた。
「動画時間80分」と聞いて再生の意欲を削がれた人もいると思うが、僕はぜひ見てみてほしいなと思う。
あの動画を「愛」という言葉で片付けてしまうのは些か勿体無い。
渦中の人物はラランドのニシダさん(ノーメイクのほう)。
周りの人の率直な意見を取材し、その動画をニシダさんに見せ、最後にニシダさんが憧れの人である南海キャンディーズ山里さんとサシで話す。
憧れの人からの言葉は大抵重くのしかかるものであるが、そこでの山里さんの言葉の選び方が本当に素晴らしく、「山里さん好きぃ」となった。
ぜひこの動画を見てほしい。
最悪、動画後半の山里さんとニシダさんの会話のところだけでもいい。
でも欲を言えば、やっぱり80分丸々見てほしい。
ニシダさんに対する山里さんの言葉の選び方がとても素敵で、特に話の組み立て方が本当にすごいなと素人丸出しの感想ですがそう思いました。
山里さんみたいな大人に、僕はなりたいです。
#286 山里亮太
せっかくなので、ララチューンの好きな動画貼り付けまくっておきます。
ニシダさんが輝いてます。