あるがままのアート - l’Art Brut, art as it is
「あるがままのアート −人知れず表現し続ける者たち−」に訪れたのは、またもや熱波の日。
楽天家とは言え、出口の見えないこの状況と、
長い梅雨の次には酷暑続きに何だか気力も、、、そんな時にアール・ブリュットのエネルギーを感じたかったのだと思う。
展覧会で絵を真剣に見るって、実は消耗することでも、ある。
いつもは心地良い疲労になる体験も、弱っている時にアーティストの生のエネルギーがぶつかって来そうなアール・ブリュットって大丈夫だろうか、と心配だったけれど、そんなの杞憂だった。
激しくて生々しいもの、偏執的な作品達も何かをひたすら昇華しようという力が満ちていた。
雑念のない不思議な静かさに満ちた作品達の前では、心が穏やかになり、ずっと眺めていられる。
見たこともない異形の作品に無垢な眼差しや、心優しい祈りのようなものを感じたり。
何にも負けない、ブレることのない芯が見えたり。
そう、アートとは元々、自分以外は誰も理解できなくても良いものなのだ。
理解できなくても響くのが、アート。
☟澤田真一さんのトゲトゲいっぱいの作品たちには、トゲトゲしさを感じない
✳︎Note✳︎
▶︎東京藝術大学大学美術館公式サイト
▶︎作品紹介のサイト
▶︎無料/午前10時 - 午後5時:事前予約制(9月6日迄開催)
▶︎作品横のQRコードからYouTubeの解説(NHK番組"No art, no life"より)を聴けるのでスマホ&イヤホン持参がオススメ
▶︎会場にいた謎のロボット達:オンラインでのロボ鑑賞会も開催(無料/予約制)
▷同時開催中の「TURN on the EARTH~わたしはちきゅうのこだま~」のチケットを1F貰っちゃったので併せて鑑賞。お役所主導アートプロジェクトの成果発表会、、、?←日比野克彦さん監修