とっても愛らしいグローバーが一人芝居〜The Monster at the end of this book by Jon Stone〜
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リトル・スマーティ・パンツからリスさん(およそ3歳)コースの今月(2月)にお届けする絵本は「The Monster at the end of this book」by Jon Stone (Sesame Street) です。
子ども向けTV番組セサミ・ストリートは、1969年にTV放送が始まったようですが、この絵本の著者であるジョン・ストーンは、クッキーモンスターやビッグバードなどのキャラクターの個性を出すことに努力し「セサミ・ストリート」のオリジナルメンバーで、番組の脚本も書いていました。1971年に「The Monster at the end of this Book」をリトル・ゴールデンブックから出版しています。リトル・ゴールデンブックは1942年にアメリカでどうにか庶民へ絵本を浸透させたく、同じ企画サイズ、ページ量で大量印刷をし1冊25セントで販売を実現させた会社です。日本は第二次世界大戦の真っ只中、絵本なんて当時はなかったのではないでしょうか。
うちの娘はこの本を祖母から、送ってもらってから(娘の父親の絵本でした1982年生まれ)本当に毎日、読みました。おそらく、彼女のベスト3にはいるでしょう。
こちらの絵本の読み方については、グローバーが読み聞かせしている動画がありますので下記Yotubeをご参考にしてください。
あらすじ
セサミ・ストリートのグローバーが、絵本のページをめくらないでー!と毎ページ叫んでおります。なぜなら、この絵本の最後のページにモンスターが出てくるんです!モンスターは、みんな嫌いですよね。怖いですよね。とグローバーがひたすら、ページをめくらないで!と懇願するという絵本です。
この本の読み聞かせポイントをお伝えします。
(1)なにも仕掛けがないのに、仕掛け絵本。
この絵本の魅力である、何も仕掛けがないのに仕掛け絵本みたいに
ワクワク感がたまらない。グローバーが、お願いだからページをめくらないでね。と言い続けます。もちろん、子供はページをめくるんですが、そのやりとりが可愛いすぎる。
モンスターが最後に出てくることは、ほとんどのキッズには特に意味がない文句です。なのに、グローバーは「モンスターが出てくるんだよー!」とひたすら言い続けるという愛らしい絵本です。
(2)何回も読んで!と言われるこの絵本の魅力。
なんで、こんなに毎日のように読んで!と言われるのか本当にわからなかったのです。いまでもわかりません。時に、絵本は子供の本当の親友のように毎日ベッドにいる友達になります。
昨日も読んだよね、と言っても、うん!といった感じです。母親としては、毎日同じ絵本を読むのは飽きるし、いいのだろうかと思いますが、全然大丈夫です。毎日読んであげてください。
子どもは、同じ絵本を読みたがる時期があります。ちょうど、うちの娘も3才位の時にそうでした。幼児は本当に心がピュアなので、次に読んだら内容が変わるかもしれないと信じている子もいるそうですよ。
子供の頭は、我々の想像を超えています。
最後にモンスターが出てきて、当たり前のように子どもがあはは!と笑うのも、いいですよね。
(3)気持ちがころころ変わっていく様子を楽しもう。
この絵本の読み聞かせの最大のポイントは、我らが愛するグローバーの気持ちになって、ページをめくった時のリアクションを最大限にしてあげることです。これでもか!というほど強調されて、セリフが描かれていますのでアクターのように手振り身振り付きで、表現してあげると子どもに好かれます。
ダメといわれると、子どもは楽しくなってめくるものですが、ただそれだけではないのがこの絵本の素晴らしいところです。
グローバーは、最初は「I'm so Scared」恐いよー。という気持ちを表現しているのですが、
中間で、あまりにもみんなが自分を無視してめくってしまうので、自分を信じられていない「疑い」の気持ちから呆れる気持ちの表現をしていきます。
「ALL RIGHT! ALL RIGHT! ALL RIGHT !」「All Right!」を3回いうと、「いいよ!」から「もう、いい加減にしてよ!」と意味が変化します。
最後は、実はモンスターって自分のことなんだ〜💕と照れながら、打ち明けたあと、最後のページで
「Oh, I am so embarrassed….」「わー、恥ずかしいよう。。。」と大騒ぎしたことを恥じる気持ちで終わります。
この絵本から幼児たちが、気持ちの変化について考えるいい機会となりますように。
Let's keep the READ-ALOUD.
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