見出し画像

江戸東京たてもの園

世の中にはたてもの園なるものがあります。
名の通り歴史的な建物がたくさんある場所です。
生田緑地にある日本民家園や小金井公園にある江戸東京たてもの園などが有名でしょうか。
たてもの園のある小金井公園は面積の広さだけで言えば都内でも5指に入るくらい大きい公園です。

宇宙人の読者のために説明すると皇居から左に大きい緑を数えて6個目くらいのところです。そこにあります。

これはたてもの園の外にあるトイレ
めちゃかっこいい
近づくとただの公衆トイレ
なぜか緑地にある公衆電話
現代アートみたいになってる
たてもの園のシンボルツリーきんもくせい
国立美術館とみまがうような立派でダサい入口

入場料は400円。
近年の美術館・博物館が平気で2000円近くとってくることを考えると良心的に思える。

これは男性器のメタファー
中に入ってすぐのところに置いてある
施設内のトイレ
かっこいい

中にはレトロな建物がいっぱいある

ナショナルのスイッチ
目当ての前川國男邸
大谷石で出来たアプローチ
かっこいいね
前川先生の表札
ちなみに前川國男とはレジェンド建築家です
外壁はヒノキかな?
柿渋塗らしい


水切が全部緑青の銅
今だったら何にしてるのかな
最近じゃシールでしかもらえない固定資産税家屋調査済証
入口
銅の水切のライン目立つね
トイレはDIY中級者がやりましたみたいな黒いモザイクタイルが床と壁に
ちょっとダサいか?
トイレ手洗い上の照明
リビング

戦中に建てられた建物なので当時は延べ床面積が大きい建物が建てられなかったことも影響しているのか気持ちの良い吹き抜け空間。

気持ちの良さそうな書斎
一時期事務所としても利用していたらしい
書斎の窓
引き違いの窓があり手前に障子がある
これは巾木というものです
壁は漆喰
木製フラッシュ建具
板目の挽板張りかな?
一枚板のダイニングテーブル
2階もあるが上れない
これはエッチ
階段の足元
一枚目の踏板が厚く構造の一部となって足元の基礎に繋がってるのかな?

合板とか石膏ボードとか使ってなさそうなのでSDGsかもしれない。
障子はまだまだ使えるデザインボキャブラリーだなと思いました。
組子みたいな華奢な方に発展するのではなく大らかに障子を使ったデザインが増えるといいなという気持ち。

常盤台写真場
かっこいい
当時は照明が未発達だったので北側採光のすりガラスで照度を確保してたらしい

写真スタジオは光をテーマに設計するため結構かっこいい建築が多いですね。

高橋是清邸

2.26事件の現場とは思えないくらいのどかな雰囲気がある
特に2階の外廊下は空気が旨すぎてびっくりする

近くに小川の音みたいのが流れててchillって感じでした。最高。
忍たま乱太郎が100%勇気なら俺は100%チルだ(?)

現代の金持ちの家ってほぼ要塞みたいな感じなのでこの時代の大らかな豪邸っていいですね。
こういうものを見るとお金でしか買えないものってあるなと思いますね。

乾きものが売っていた店
避雷針用端子函
たまらんね
銭湯
開放的すぎる脱衣所
裸になりたくなるね
深い
深津絵里
よくこんな華奢な梁でこんだけスパン飛ばしたな
一体何を図る計量器なんだろうか
尺貫法対応計量器
どらえもんもいます
昔東京で走ってた路面電車

400円でこんだけ楽しんでおいてあれですが建物とは街の中で、人々の生活の中にあってこそ輝くものだと思うのでどれだけ立派な建物を移築しても建物として博物学的な価値こそあれど建築としては死んでるなと思いました。

建物ってやっぱり文化的に保存するのに向いてはないような気がします。
使われなくなった時点で魂が抜けちゃってるというか。
京都とかでお寺とか巡るのは好きなのでたぶん移築するってのが良くないんだろうな。

建築とかアートの界隈ではゲニウス・ロキといって地霊みたいなものがいるみたいな考え方があったり、今でも建築工事の際には最初に地鎮祭をやったりするのですが土地と結びついた何かがちゃんとあるような気がします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?