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【ADV-PCG】 暗影狂乱迷宮樹海 a.k.a Rat Lock デッキ紹介

本記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。
オガワと申します。
今回はラッタを使ったコントロールデッキの紹介記事です。
(ADV-PCGの知識がある方向けの内容となっておりますので、ご了承下さい。)

まずはデッキリストを掲載します。

デッキ名はBW2をプレイしていた頃、よくブログを読んでおり、現在もポケソルで活躍されているへるぴんさんの漢字の構築名がとても好きだったので意識しました。以前はコラッタ、ポッポ、キモリなど冒険の最初の道路で出会うポケモンがメインのためRoute 1 Lockと名付けていましたが、そんな生温いデッキではないため改名しました。

このデッキはアメリカのEX(ADV-PCG)プレイヤーであるerikreedsさんのRat Lockが、当時自分の研究していたジュカインexδ+オドシシ+フーディン☆+R団のソーナンス+メタグロスexよりもずっといい構築だと思い、構築やプレイングについて毎日教わったり、時には議論を重ねて作成したデッキです。
参考にさせていただいたerikreesさんのオリジナルRat Lockデッキの記事は以下からご覧いただけます。その②ではお互いの意見を取り入れ合ってほぼ同じ構築になっています。
Thank you, erik!!

その①
その②(お願いして日本人向けに画像を付けてもらいました。)

【個別のカード採用理由】
*ラッタライン(2-2)

このデッキの心臓カードです。マイナンより自分自身でデッキスロットをとりますが、逆転!マジックハンドを回収するついでにエネルギーカードや必要なポケモンも拾うことができるため、ポケモン回収装置やチリーン、不思議な大樹などのエネルギー回収カードのスペースを節約することができます。
また逃げる0は言うまでもなく便利ですし、でんこうせっかもほぼ使いませんが1エネルギーで50ダメージを出せることも強いです。
ラッタで繰り返し逆転!マジックハンドを使って、相手の場のポケモン1匹にエネルギーカードを集中させ、そのポケモンをジュカインexδで倒して勝つことがこのデッキのメインコンセプトです。

*ピジョットライン(2-1-2)

ポッポはホロンの冒険家に対応するδ種の方でもいいと思いますが、おいつめるもそれなりに使うことがあるので悩ましいです。
後述のアンノーンMで進化させられるためこの配分にしていますが、ピジョットとジュカインexδの進化ラインとふしぎなアメの枚数、アンノーンMの有無は好みが出るところだと思います。
プレイングに関してはR団のソーナンスで3枚山に戻した逆転!マジックハンドをドローソースと合わせて即座に手札に揃え、終盤に複数枚を毎ターン連打できるのは非常に縛り性能が高く、他のロックデッキにはないコントロール力を感じることができます。

*ジュカインexδライン(2-1-2)

ジュカインexδは相手にエネエネボンバーさせず、サイドレースを正確にコントロールすることができるため、逆転!マジックハンドを多用するコントロールデッキと相性が良いです。キモリ・ジュプトルもホロンの冒険家のコストにしたときに強いδ種にしています。キモリδのひかるツメも使えるエネルギーカード配分なので自然だと思います。
終盤はアタッカーとして使うので余裕を見て3エネルギー付けていきます。

ソーナンスライン(1-1)

相手の逃げるエネルギーを増やすカードで引っ張り出した攻撃力の低いポケモンを逃がさないようにできます。ソーナノの確定混乱もたまに使います。毎試合使いたいのでできればサイド落ちケアのために2-2ライン入れたいところです。

R団のソーナンス(1)

逆転!マジックハンドを一挙に3枚山札に戻せる地獄のようなカードです。その片手間にポケモン回収装置も戻せるため、2-2や2-1-2と心許ない進化ラインがサイド落ちしてしまった際に復帰を補助する役割を果たしています。

オドシシ(2)

うわああああああ!!!!オドシシだ!!!オドシシが出たぞーーーーーーー!!!!!

序盤に相手の入れ替えカードやハギ老人の思いやりを狙ってトラッシュすることで終盤の詰ませ性能を強めます。相手はオドシシを倒さない限りリソースをどんどん削られることから倒さざるを得なくなるので、やはり逆転!マジックハンドやジュカインexδとの組み合わせは強いです。
画像はThe Aqua Piplupさんが作ってくださったもので、オドシシを対戦で使ったり、オドシシについての思想を述べる際は#毎日PUSHAWAYのハッシュタグを付けてTwitterに投稿するのが現代ADV-PCGプレイヤーのマナーとなっています。(是非検索してみましょう。)

アンノーン(E・M)

元ネタはネオ4弾のわるいヘルガー
元ネタはメタグロススターターのジラーチ

アンノーンEはこの手のロックデッキではよく使われるカードで、つきおどすで手札を見た後や、相手のホロンの導師で種ポケモンが確実に手札に残っているときを狙って使うカードです。ホロンのポケモンを引っ張り出せるとベンチ枠とエネルギーを一度に削れるのが強いです。
アンノーンMの方は元ネタのジラーチと比較しても超エネルギーを要求されていたり、HPが低かったり、参照技やほこらが刺さるポケパワー持ちというマイナス要素の方が大きいですが、シャッフルが使える別のアンノーンや超エネルギーを採用しているこのデッキでは例外的に強く使えます。上記のように進化ラインはギリギリで組んでいるのでアンノーンMも多用していきます。

ヤミカラス(1)

くらやみのうたを使って、ジュカインexδとお互いに弱点色を持ち合う関係であるサーナイトexδを倒すため必要なカードです。ソーナンスやアクア団のアジトと組み合わせてエネルギーを枯らしていく動きも非常に強いです。

ジラーチ(1)

封印の結晶が多い環境のため、控えめに1枚のみ採用しています。使えそうな相手なら逃げエネ用のホロンのコイルと併せてホロンの導師でサーチしてバトル場にスムーズに出していきます。

*トレーナーカード
ホロンエンジンについては基本的な構成に加えて、冒険家を合計2枚採用しました。ロックが決まり始めると、ひろってくるの効果で手札が多くなりがちでホロンの科学者が使いにくいのと、サイドカードを取り始めるのが遅めなので、ホロンの冒険家のサイド落ちケアの意味があります。
また個人的にニシキのネットワークというカードの評価が低く、登場した2004年から今日まで一度も本気で作ったデッキには採用したことがなかったのですが、今回初めて多様なサーチ先が存在するデッキということで使っています。
スタジアムは妨害性能が高いクリスタルビーチとアクア団のアジトに加え、ばら撒き対策に巨大な切りかぶの3種類を採用しています。
他に入れたかったカードとしては、エネルギーを自在に付け替えて、逆転!マジックハンドを無効化してくるわるいカイリューデッキが苦手なため、それぞれ1回で倒せるようにするためにピジョットにつけるいかりの結晶か、ジュカインexδにつける水晶のかけらが挙げられます。水晶のかけらはわるいバンギラスの抵抗力対策にもなるので今後採用する可能性は十分あると考えています。

*エネルギーカード
ギリギリの枚数まで絞っていますが、ひろってくるを駆使してなんとか切れないようにやりくりします。
1枚はホロンのポケモンにしておくと、ひろってくるでポケモンのカテゴリーと、エネルギーのカテゴリーの2枠でエネルギーカードを回収できるため便利です。サイクロンエネルギーは封印の結晶の貼られたカードをベンチに戻してマッハサーチから暴風を取ってくるのに便利です。

【最後に】
2021年にChuckさんの開発したオドシシ系デッキがJasonさんとTordさんの手でそれぞれ改良され2022年には日本でもメジャーになりましたが、2023年もerikreedsさんの手によって生み出されたこのRat Lockという新しいコントロールデッキがどのように日本で使われていくのか楽しみです。また、ご本人と議論を重ねてお互いの最終レシピを作り上げていった過程はとても良い勉強になりました。
今回紹介したレシピも枠が足りなくて切ることとなった大好きなダグトリオや上述したわるいカイリュー対策のポケモンのどうぐを入れたり、ハギ老人ループにラッタのめんえきとコンボになるエーフィ☆や、つきおどすではトラッシュできないワープエネルギーの破壊が期待できるブラッキー☆を採用するなどまだまだ改良できるところは多いと思いますので、是非これからも研究を続けていきたいです。

ぴったりなデッキシールド

※カード画像やデッキレシピ画像は
「ポケモンカード旧シリーズ検索」様
(https://pcg-search.com/card/search.php)
のものを使用させていただいております。

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