【ADV-PCG】カイリューネイティオ デッキ紹介
本記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。
オガワと申します。
今回はADV-PCGレギュレーションデッキの中でも間違いなくトップデッキの割に記事が少ないカイリューexδを使ったデッキの紹介記事です。
今年はドードリオ、アーマルド、ラッタなどあまり知名度の高くないカードをメインにしたものばかり記事にしてきたため、戦術的にはそれらに劣らずの妨害を仕掛けるタイプであるものの、このnoteでは久しぶりにADV-PCGの人気カードが活躍するデッキなのではと思います。
(ADV-PCGの知識がある方向けの内容となっておりますので、ご了承下さい。)
まずはデッキリストを掲載します。
元々は2006年に流行していた封印マグマをアンチする目的で開発されたデッキですが、製作者の葱さんが当時のレシピは忘れた!とおっしゃっていたので現在の環境に合わせて自力で調整を重ねたものです。
また、Twitterで「カイリューネイティオ」と検索すると708さんが2017年に組まれたものを発見できたのでそちらも参考にさせていただきました。
【個別の採用理由】
*カイリューexδライン(4-2-4)
カイリューexδはPCGシリーズの最終弾に収録されたカードであり2進化exの中でも頭1つ抜けた性能を持つカードです。(その割に今のところバイブルにもレシピがないのは不思議です。)
このデッキでは複数体のカイリューexδを並べ、連続でつんざくを使って戦っていきます。同系統のライボルトexに比べて場持ちがいいため、1体目が長く戦えるのはメリットです。
後述のネイティオδを出せれば、エクストラフェザーの効果で種ポケモンに多いHP50を1回で、環境トップのバクーダに加えライボルトexやジュペッタexなどの1進化ポケモンexを2回で倒せるようになるため、相手に立て直しの時間稼ぎをさせずに押し切ることが可能になります。これは以前紹介した葱さんのサーナイトデッキに入っているサンダース⭐︎を絡めたテンポアップと同じ狙いがあり、それがこのデッキでは永続でできるため非常に強力です。
りゅうのさけびはエクストラフェザーの効果が乗りませんが、効果は非常に強力なので最終ターンや、草抵抗を持つわるいカイリューやグロスカイリュー系のデッキには使用します。しかし、後続のカイリューexδが用意できていれば呪われたほこらを維持し続けながらつんざくをしている方が強いことが多いです。
*ネイティオδライン(2-2)
全体的にスペックが足りていないことや、明確な役割対象がいないため、バトル場に出すことはほとんどありません。その攻撃力の低さから逆転!マジックハンドによるエネルギーの付け替え先に狙われやすい見た目をしていますが、それをさせないカイリューexδのトレーナーロック効果とは相性が良いです。
またカイリューexδは弱点がなく、HPも150と耐久面でも優れていることや、軽めな2エネルギーで攻撃できることから最高の組み合わせの1つと言っていいでしょう。2体並べられれば効果は重複するので、必要なマッチアップであれば積極的に2体出しを狙っていきます。
ネイティはHP50のものもカードプール内に存在しますが、デルタドローやホロンの冒険家に対応するδ種を採用しています。
*ラティアスδ・ラティオスexδ(1:1)
Destinyで採用していることからこのnoteでは何度も登場する組み合わせで、相手が障壁になりそうなポケボディー持ちのカードを使用していればセットで場に出します。その場合、デュアルオーラの効果で自分のネイティオδのエクストラフェザーも消えてしまうため、どちらを使うかは状況によって考える必要があります。
ラティオスexδは、ワープエネルギーやワープポイントのクッションとして特殊状態にしてくるオドシシ系のデッキ相手では単体でも出します。つんざくの効果で封印の結晶がつけられず、フェローウイングが消えていることが少ないため他のデッキに比べて安定感が高いです。
ちなみにラティオスexδや同じ効果の技を持つセレビィexが相手になった場合、このデッキはアイスバリア・サイコシールドを突破する手段が乏しいため非常に厳しい相手になりますが、分岐進化できる超タイプのネイティオをタッチすることで対策できます。
*ルナトーン・ソルロック(1:1)
こちらも説明不要の妨害セットで、展開系のポケパワーを封じることでトレーナーロックを強める役割があります。ルナトーンは初手に来ても強いため、以前記事にしたバンギマインの記事のように枠があれば2枚採用したいカードです。このデッキではネイティオδにも影響のあるバトルフロンティアが使いにくいため必須のカードです。
*トレーナーカード
サポーターは相性の良いホロンエンジンを中心に、サイドレースが進むにつれてロックが強くなるロケット団の幹部をメインに採用しています。他には相手の手札がロックしたトレーナーカードで膨れやすいのでモノマネむすめも候補になります。
スタジアムは呪われたほこらとクリスタルビーチの2種類をつんざくで固定してゲームを通して有利に進めていきたいです。エニシダも採用しているため、必要なものを出しやすいでしょう。ラティアス⭐︎やラティオス⭐︎、ルギアexなど150以上のダメージを出せるカードに対してもクリスタルビーチを維持していれば大抵の場合問題ないのも強い点です。(ラティオス⭐︎は草抵抗力と回復技持ちのためかなり時間を稼がれてしまいますが。)
暴風はカイリューexδが出てしまえばあまり使う機会はありませんが、その前に使われたものをトラッシュできるように念のため採用しています。自分のクリスタルビーチをトラッシュしてりゅうのさけびを使うなどの用途も一応ありますが、必要がないと思えば、ルナトーンやワープポイントに変えていただければと思います。
*エネルギーカード
つんざくの技コストが緩いため、ワープエネルギーが4枚採用でき、オドシシ系デッキの対策が比較的厚くなっています。余裕のあるターンにホロンのポワルンでワープエネルギーを手札に戻しながら戦えば、再利用もできるためかなり有力な対抗策と言えるでしょう。
【最後に】
昨今のエネルギーリムーブや逆転!マジックハンドなどの妨害トレーナーカードを繰り返し使うようなデッキが蔓延する環境へのアンサーデッキですが、これ自体も陰湿なロックを基本戦術とするダークヒーロー的なデッキだと思います。多くのトップデッキに何らかのロックが有効で、ハッサムex単やカイリキーマインのようにクリスタルビーチが刺さらず、高火力で押してくる一部の苦手なデッキ以外には大体有利を取れるため、このデッキがもっと流行れば、より複雑な環境へと変遷していきそうです。
また、以下に載せているようにJasonさんもカイリューexδデッキを組まれていて、キリンリキの採用によってジラーチのほしのねがいすら許さないという、より隙のない構築となっており、多く採用されたそっくり!テレポーターで相手に合った妨害カードをスムーズに出せるようにしているのでこちらも参考にしていただければと思います。
※カード画像やデッキレシピ画像は
「ポケモンカード旧シリーズ検索」様
(https://pcg-search.com/card/search.php)
のものを使用させていただいております。
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