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小さな小さな旅のはじまり

小さな小さな旅

都心まで快速で30分。
高度成長期、当時サラリーマンの住む街とし新たに発展してきたその街は、今次の時代に入ろうとしている。

自分の年齢もあるのだろう。
高架になり変わりゆく駅とその周辺を毎日眺め利用しながら、
なんとなく昔はこうだったなと思い出すことが多くなったなと思いはじめたころ、街のデパートとして街の顔だった西友が閉店すると知った。

子供の頃たくさんの思い出をくれた西友、
なくなる前に撮っておきたい。

そんな思いが芽生え、閉店間近の西友に許可をいただき、中を撮影させていただいた。(写真は西友の8F、中華レストランの中からの風景)

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思えば、自分のルーツともいえるこの街の小さな小さな旅のはじまりはここからだったのかも。

思い出を撮り歩こう、という思いがふつふつと芽生え始めたものの、
でもまだいいかな、、と伸び伸びになっていた。

それから数年後、50年以上過ごしてきた家が消えたことで、その想いは強くなった。(両親は今もこの街で健在です)

家が消えてもたくさんの思い出はそこにある。
時間をゆっくりと辿り思い出していくアルバム。
そして新たな発見もまたできたらいいなと。
この街で過ごしてきたよかった、そんなことを自分自身もまた思いたいのかもしれない。

思い出と今と。
ゆっくり自分が感じることを大切にしながら撮り歩く旅は、
たぶんエンドレスだけれど・・
両親が元気なうちに写真集にできたらいいな、と思う。

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