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気を抜いてアート鑑賞したって良いじゃない

自身もアート制作をしていたりします。美術館を巡るのも大好きで古代から現代までその時々に行われている自分の中で気になった展示を鑑賞しに行きます。
アートの鑑賞の仕方は様々あり歴史的背景に重きを置きその時代を感じなから鑑賞するもよし、作家のメンタルを感じ取りながら感傷に浸るもよし、はたまた筆跡や腕の動きを想像し技巧に感嘆するもよし、ただただ作品のエネルギーを浴びるもよし。
本当にさまざまな鑑賞の仕方があるし、人によって見方の癖もあって誰かと私はこんな見方をしてみたよと語り合うのもけっこう面白いです。

今回、私は友人と上野にある東京都美術館で開催中のデ・キリコ展へ。
70年にわたる活動を余すことなく鑑賞できる大回顧展です。

デ・キリコ展より

ひとまず、デ・キリコとはどんな芸術家だったのか

ジョルジュ・デ・キリコ(1888-1978)はイタリアの芸術家で形而上絵画(けいじじょうかいが)の先駆けとして活躍。その後のシュルレアリズムに影響を与えます。
顔の無いマネキンをモチーフにした作品も多数制作しておりユニークで摩訶不思議な雰囲気を醸し出しています。
ここまでは大真面目に歴史について少しだけお話しました・・・

歴史の様式、ムズすぎ問題

歴史の流れを学びながら1人の芸術家の半生を辿るのはとても楽しいし、その後台頭してくる芸術家がどんな影響を受けたかといった事もそれぞれの芸術家同士見比べてみるのもまた良いものです。
しかし、しかしですよ、歴史的な様式とはいえ、相変わらずネーミングも意味もムズすぎんか??となるわけです。(私だけかな)
アートってなんだか難しいわ・・・文字がもう、ゲシュタルト崩壊・・・となるのもなんだか頷けます。(え、私だけかな??)
美術の勉強をしてきた自分でさえも“けいじじょうかいが“と言われて、濁点多いよな〜とか関係無い事を考える始末。(え、私だけ・・・?)
静かな会場の雰囲気とも相まって高尚な雰囲気に飲み込まれ、やっぱりアートは遠い存在と感じる事もあるかと思います。

今回の鑑賞方法

今回そんな様式名ムズすぎる問題などはひとまず放置して気を抜いて鑑賞して行く事にしました。
そんな今回の鑑賞方法は、
しょーもなくていい、楽しめればいい、大喜利しながら観る、大喜利鑑賞です。
どんどん勝手に大喜利しながら勝手に己の思いつくタイトルを勢いよくつけて行く、そんなスタイルです。完全に気を抜いていきます。
今回、解説は一応読んだので影響を受ける可能性はありましたが作品の思いとかひとまず考えません。(別視点で鑑賞したい時はもう一周トライしたらいい!)
今回は、ちくわぶが色々な作品の中に落ちているのが発見できたり、ケンタウルスが駆け込んできてすぐには止まれそうも無い一瞬を名付けてみたり、この時期の背景はブラジル国旗色が好きなんだな〜とか、三角定規は太ももに刺さると痛いよね、とか、部屋の中で水浸しプレイなど、失礼は承知で楽しんでいくとなんだか親近感が突然湧いてくる鑑賞方法です。
(芸術への冒涜だ!と感じられた方、ごめんなさい…)
そしてこの鑑賞方法をおこなっている方もいらっしゃるかもしれませんが、おこなった事が無い方は想像以上にかなり楽しいので一度オススメです。
歴史背景を学びつつどんな事を考えながら制作していたのか思いを巡らせ筆捌きを堪能してから大喜利するという芸術家の思考と己の自我を行ったり来たりするハイブリット鑑賞という手もあり脳内がかなり忙しいですがさまざまな方向から作品を観る事ができてお腹いっぱいになります。

おわりに

日常(いつものルーティン)には無い感覚を養う一つの鑑賞方法とでも言いましょうか。(良い言い方をするとそんな感じと思っている)
勉強になったと感じる鑑賞の仕方も面白いですが、自由なものの見方もまたアリなのではないかと感じています。
皆さんは普段どんな鑑賞をされているでしょうか。
デ・キリコ展 8/29(木)まで東京都美術館で開催中、その後、神戸市立博物館にて巡回予定です。

デ・キリコ展より


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