僕の台南物語(4)日中対訳付
【日本語】
通りに出ると1台のバイクが停めてあった。彼女は、家から駅までこれに乗ってきたのだと言う。
「バイク運転できるんだ!」
僕が日本語でそう言うと、彼女はただ笑いながら「我聽不懂,哈哈(何言ってるのかわかんない~)」と言って、僕にヘルメットを差し出した。
「這是你的安全帽(これ、圭さんのヘルメットです。)」
「え?一緒にバイクに乗るの?」
「你可以坐我後面(後ろに乗って下さい。)」
「え?」
何と言っているのかわからないけど、どうも僕にヘルメットをして後ろに乗れと言っているようだ。
ーーー 突然の出来事にわくわくしてきた
僕は後部座席に座って「あの、どこにつかまればいいの?」と尋ねた。
「不好意思,我聽不懂(ごめん~聞き取れない)」
「我的手,放, 哪裡, 好?(僕の手、どこに、置けば、いい?)」
「啊啊,隨便你啦~(ああ、適当でいいですよ~)」
彼女はそう言うと、台南駅前のロータリーをまるで飛行機が旋回するみたいに滑るように走り出した。
わ~~~~~
僕はバイクのモーター音に負けないように大声で叫んだ。
「はじめてバイクの後ろに乗った~」
「什麼(何~?)」
「沒什麼~好玩~(なんでもない、楽しいよ~)」
「哈哈,你開心的話,我也開心~(はは、圭さんが楽しければ私も楽しい~)」
詠晴(ヨンチン)の運転するバイクは、ぐんぐんスピードをあげ、僕たちは風のように台南の街を走り抜けてゆく。
それから5分も走った後、南門路という道沿いの石門の前にバイクを停めた。
「我們在這裡吃午飯吧(ここでお昼ご飯を食べましょう)」
ーーー 保哥黑輪
そこは、2階建ての古い瓦屋根の民家を改装したような趣のあるお店だった。
【中国語】
※正式なネイティブチェックは受けていませんので、文法上の間違い等があること、あらかじめご了承下さい。
我們一從車站出來就看到她的摩托車停在那裡。她說她從家裡到車站騎摩托車來的。
“バイク運転できるんだ!(你會騎摩托車啊!)”
我用日語這麼說,她只笑著說”我聽不懂,哈哈”,就往我手上塞了一頂安全帽。
“這是你的安全帽。”
“え?一緒にバイクに乗るの?(什麼?我們一起騎摩托車嗎?)”
“你可以坐我後面。”
“え?(什麼?)”
我不知道她在說什麼,可是看起來她是要讓我戴安全帽坐在後面。
ーーー 我對這突如其來的事情感到興奮。
我就坐在後座上問她:“どこにつかまればいいの?(我要抓著哪裡呢?)”
”不好意思,我聽不懂”
“我的手,放, 哪裡, 好?”
“啊啊,隨便你啦~”
她邊說道,邊發動了摩托車,摩托車開始在台南站前圓環的迴轉道像是一架飛機似的轉動。
哇~~~~~
為了不輸給摩托車的引擎聲,我大聲喊叫。
“はじめてバイクの後ろに乗った~(我第一次坐在摩托車後座~)”
“什麼~?”
“沒什麼~、好玩~”
“哈哈,你開心的話,我也開心~”
摩托車持續加速,我們像是風一般的穿梭在台南的街道中。
我們騎了大概5分鐘後,在南門路沿線的石門前停下來了。
“我們在這裡吃午飯吧”
--- 保哥黒輪
那是一間古色古香的店,看起來就像是翻新過的兩層舊瓦房私人住宅