愛傷歌/森昌子

この歌は、森昌子さんの曲の中でも僕が一番好きな曲です。
作詞は石本美由起さんで、作曲は三木たかしさんですが、僕は長い間石本さんはその名前から女性だとばっかり思っていました。

このビデオは1986年の15周年記念リサイタルのものらしいのですが、
歌詞も曲ももちろんいいのですが、何と言っても森昌子さんの歌唱力が抜群で、
しかも100%感情移入して歌う表情にプロの凄さを感じ、思わず釘付けになってしまいます。

例えば2:31あたりから「秋が来て 別れの時を知る」と歌った後の、一瞬間をおいて唇を噛みしめるような表情や、4:22あたりからの「しあわせの季節はどこへやら」と無念そうな表情がとても切なく、歌で人を感動させるというのはこういうことかと、本当にそう思うのです。

この歌以外にも「越冬つばめ」など、彼女の曲には美しいものがたくさんありますが、彼女の歌を聴くたびに、日本人としてこの歌を日本語で理解しながら聴くことができることの幸せを強く感じるのです。

いいなと思ったら応援しよう!