【カラダ】呼吸法は使う場面を理解しておいた方が効果的
腹式呼吸や逆腹式呼吸、胸式呼吸いろいろあります。
「何が正しいのですか?」と聞かれることは多いのですが、何が正しく、何が間違えているのではありません。ヒトは、体の状態によって使い分けることができる生物なのです!
ヒトの体って本当にすごい!
もし、呼吸をする手段がたった一つしかなかったら、そしてもしその機能が何かしらの理由で奪われてしまったら呼吸ができなくなってしまいます。
方法がいくつかあれば切り替え可能です。
今生きているということは呼吸をしているわけなので、それがどの呼吸法で行なっているのかはあまり重要ではないように思います。
ただ逆に考えると、呼吸は生死に関わるので「機能」を強化しておいて損はないよね、と思います。
そして呼吸のベースは横隔膜なのでしっかり鍛えておこうよ!と言いたい。
横隔膜の位置と動き
横隔膜(おうかくまく)は筋肉です!
横隔膜の筋トレ 〜腹式呼吸のハードバージョン〜
横隔膜の伸長収縮は、自分の手で触って確認できるわけではありません。また腕の曲げ伸ばしのように、目に見えてわかりやすく動く訳ではありません。
そのため、筋トレを行うには「努力」が必要です。
「まだまだもっと伸びる!」「まだまだもっと縮められるよ!」と自分に言い聞かせながら行います。
息を吸いながら横隔膜を4秒使って一気に伸ばす。
息を吐きながら横隔膜を4秒使って一気に縮める。
これを連続で4回繰り返す。
疲労感が出るくらい力強く行えるといいですね。
初めの頃は頭がクラクラする可能性があるので注意しましょう。
横隔膜をあまり伸ばさずに呼吸する 〜isometricと胸式呼吸(?)〜
胸を膨らませながら息を吸う
体を細く長くしながら息を吐く
外からの抵抗がない動き、ピラティス、ヨガ、バレエなどはこの呼吸法を使っているようです。横隔膜をガッツリ収縮させて背骨を固定させるイメージでしょうか。
体を細く長く引き延ばす動作に使われるので、体の動きは力強さよりもしなやかになります。
横隔膜を伸ばしたまま呼吸する 〜isometricと逆腹式呼吸(?)〜
息を吸って横隔膜を伸ばす。
それをキープしたまま強く短く息を吐く(スタッカートブレス)*↑動画
それをキープしたまま細く長く息を吐く
腰回りが太くなるので、腰椎を守る「コルセット」の役割になります。しなやかさよりは力強さで背骨を固定するイメージです。
それゆえ、外からの抵抗や衝撃のあるスポーツには必須の呼吸法です。
発声、発音、滑舌にもこの呼吸法が必須です。
この筋力があると「軟口蓋」と呼ばれる喉の奥のが大きく開くので、舌が動きやすくなります。
<歌の上手なアスリートが多いのは納得>
逆腹式呼吸を使ってスポーツをしていることで、発声が上手なアスリートが多いのは納得できます。音程は別かな?とも思いますが。滑舌の悪い人もいるのでそれも別かもしれませんね😅
<歌って踊るはすごい!>
踊るとはぁはぁと息が切れますが、息が切れると一定の音を一定の強さで出すことができません。音が外れたり、強弱がついてしまったりします。
ミニ・トランポリンを飛びながら「あー」と言い続けたり、自重スクワットを高速で行いながら「あー」と言い続けてみてください。音がぶれる人の方が圧倒的に多いはず。
だから歌って踊るは本当にすごいことなのです。
ダンスしながら歌う子たちに「口パクするな!」は結構ハードな注文なのですよ。
<民謡歌手もすごい!>
「声を大きく出す」のは空気の量ではなく筋力です。
民謡歌手がろうそくの前で炎を動かすことなく歌うのをみて、とても不思議に思ったことがあります。最小限の空気の動きだからこそ息継ぎをせずに、力強い音を出しているということだったのですね。スゴイ!
まとめ
呼吸法“だけ“を教わったり指導をしたりしてきましたが、今ひとつしっくりこなかったのは「いつ、どのような場面で使われているのか」をしっかり理解していなかったせいでした。
先日、ボイス・トレーニングからバレエ・レッスンを「はしご」しましたが、呼吸(腹筋)の使い方を切り替えをしなくてはいけないので大変!のはずが、さほど大変ではありませんでした。体は状況によって使い方を知っているのです。
切り替えは大変ではありませんでしたが、筋力はないのでそちらが大変でした。
⭐️⭐️⭐️💫💫⭐️⭐️⭐️
カラダとココロのメンテナンス
株式会社りとるジム
www.littlegym.jp