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【ココロ】自信をつける - 1. 自信はどこから生まれるのか?

「どうしてあの子たちは自信がないんですかね?」
「うちのチームはメンタルが弱くて困っています」

といった相談を時々受けます。

ところが、
「自信を持ちなさい!」「自信を持ってやりなさい!」「自信なさ気にやるな!」
なんて言葉をかけられたところで、いきなり自信が湧き出てくるわけではありません。むしろもっと自信喪失になります。

自信を持て!と言われた側からすれば、
「だったらその方法を教えてくれよ」
と思っているでしょう。
この団子を食べれば自信がつくよ、と言われれば喜んで食べてしまうかもしれません

ですが、そんなものはありません。

では、どうするか?

「自信を持つまで」「自信を失うまで」
それににはちゃんと説明ができるメカニズムがあります

それを知れば、今のあなたの状況に納得することができるでしょう。そして、自信をつける方法がわかります。

4回に分けて解説をしていきます。

  1. 自信はどこから生まれるのか?

  2. 印の位置を設定する、言葉を変える

  3. 周囲への言葉を変える

  4. 自信があるとなぜいいのか?


1  自信はどこから生まれるのか?
🪷🪷🪷🪷🪷

結果があるから自信がある、わけではない

数学には自信がある!
絵は得意だ!
走ることなら負ける気がしない!

こういった人たちは、数学で良い成績を残したらから、絵で賞をとったから、かけっこでいつも一番だから自信があると思っていませんか?

ですが、すごく絵が上手なのに、いつも良い成績なのに「いや、私なんて」という人。謙虚ではなく、心の底から自分はできないと思っている人がいます。

また、対して仕事をこなすのが早くもないのに「オレはできるやつだ」といった謎の自信を持っている人もいます。

「結果があるから自信がある」わけではないのです。

私の通っているある教室で、先生が
「○○さん、これできるようになったね!すごくいいよ!」と褒めました。
するとその人は、
「いいえ、できていません。」と答えたのです!
再度、先生が
「そんなことないよ、本当にちゃんとできてるよ!」といっても
その人は頑なに
「いいえ、私はできていません」となぜか認めません。
私はこのやりとりを見ながら、この方は相当周囲から否定され、認めることを許されなかった環境にいたんだろうなと、思いました。

頭の中にはたくさんの定規とフラグが立っている

頭の中にはたくさんの定規のようなものがあります。(あると思ってください)

その一つ一つの定規には「数学」「走る」「絵を描く」などの項目が付いています。

走ることに自信のある人、得意だと思っている人は“できる側“に「印」がついています。でも絵を書くことは苦手、下手だと思っているので“できない側“に「印」がついています。

得意だ、不得意だと思っている人の構図

「わたし=走ることが得意だ」「わたし=絵が下手だ」という構図が頭の中に出来上がっいるのです。

このような人に
「あなたが足が遅いね」と言うとどうなるでしょうか?「ムカっ!」と不快な気持ちになります。
「あなたは絵がとっても上手ね」と言えば、「そんなことはありません」と否定します。
実際に、どのように走って、どのような絵を描いているのかは関係ないのです。

では、どうしてそこに「印」がついたのでしょうか?

「印」の位置は言葉の積み重ねによるもの

生まればかりの頃、数学なんて知らないし、絵を書くことさえ知りません。言葉だって生まれる前から特定の言語を知っているわけではなく、生まれてから習得します。だから、できる、できない、なんてそもそもありません。

大きくなるにつれて、いろいろな言葉をかけられるようになります。
「歌が上手ね!」「走るのは遅いね」「計算するのが早いね!」「あまりおしゃべりは得意じゃないのかな」

こういった言葉を「繰り返し繰り返し」言われると、「わたしは歌が上手いのかもしれない」「わたしは足が遅いのかもしれない」と、うっすら「印」が置かれ始めます。

周囲の言葉の積み重ねで“印“が置かれていく

すると、自分でも頭の中でそれを繰り返すようになります。
「歌うの楽しい!」「わたしは早く計算することができる!」「走るのは苦手」「人とうまく話せないなー」

自分の頭の中で話す言葉、いわゆる無言の独り言のようなもの(セルフ・トーク)が、「印」の位置を強化しそこに留まらせます。そして「わたし=足が遅い」「わたし=歌が上手い」これがわたしなんだ!と決定づけていきます。

セルフ・トークで“わたし=〇〇“が強化される

得意なものには自信がある、苦手なものには自信がない。

自信とは言葉の積み重ねによるものだったのです。
最初は、周囲からかけられる言葉の積み重ねによるもの。そしてセルフ・トークにより自ら強化してしまっているのです。

言葉に思いや感情は関係ない

積み重ねられた言葉…特にネガティブな言葉に必ずしも悪意があるわけではありません。

ただ単に「徒競走で一番ではなかった」と言う事実に対して「遅い」と言っただけかもしれません。いつも良い成績だと周囲から疎まれてしまうから、謙遜の意味で「うちの子実はバカなんですよ〜」と言っているだけなのかもしれません。君ならもっと上手くできるはずだ!と言う思いから「下手だな!」と言っているのかもしれません。

しかし、残念ながらそういった発した側の思いは全く関係なく、受け側に突き刺さります。受け手側がその思いを知っていたとしても、頭の中(脳)に突き刺さるのは「言葉の意味」そのものです。

その言葉の積み重ねによって、言葉を受けた側の「構図」が出来上がります。

その言葉はどこから生まれたのか?

比較による結果です。

生まれたばかりの赤ちゃんには無条件で褒めることの方が多いでしょう。
赤ちゃんに向かって
「向こうの赤ちゃんの方が可愛い泣きかたをするわよ」とか
「その手の動かし方、赤ちゃんなのに下手ね」なんて
なかなか言わないでしょ?

成長するにつれて、ついつい誰かと比較をして上手い、下手を決めつけます。

2件先の〇〇ちゃんより上手いか下手かなんてあまり意味がないものです。
地区大会で優勝止まりの選手と世界大会で優勝した選手を比較して、上手い下手と評価するもの意味がありません。比較の無意味さについてはまた別に書きます。

私の両親と姉は運動神経がよくスポーツが得意でした。家族の中で私“だけ“できませんでした。だから私はずっと運動神経が悪いと思っていたし、周囲にも「私は運動神経が悪いです」と言い続けていました。
今、子どもの頃を思い返してみると、マラソン大会では真ん中、短距離も真ん中、スポーツも普通に全てこなしていました…あれ?私は運動神経が特別悪いわけではなかったじゃん、いたって普通だったと思います。

🌷🌷🌷🌷🌷
まとめ

自信は、繰り返される周囲の人からの言葉と自分の言葉(セルフ・トーク)の積み重ねによって作られています。

あれ?そんなものなの?と思いませんか?
もっと複雑で、もっと難解なものだと思いましたか?

とてもシンプルです。
次回は、自ら「印」の位置を設定し、それを強化すべく自分の言葉を変える話をしていきます。

💫💫⭐️⭐️💫💫
「自信をつける」というタイトルで過去に何度も講座を行っています。私の最も得意としている分野です。もちろんこの講座を受けてすぐに自信みなぎるわけではありませんが、どうして自信がないのか、どうしたら自信がつくのかを知ることができれば、あなたは劇的に変わることができます。

株式会社りとるジム www.littlegym.jp
興味のある方は りとるジム へお問い合わせください。

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