旧約ぐりんびー物語🌿18話月の小さな宴

ねずみさん達と一緒に春風と一緒に
ひつじヶ丘まで
駆け登った2匹のうさぎが見た
色々な色のウサギ達が
推し喋りしたり
グルーミングする光景

その中に一際目立つ
グレーの色したブルー目
お爺さんうさぎが
「こんばんは！
ここはぐりんびー村じゃ
新入りうさぎさん❗️」と、
声をかけ
仲間のうさぎ達に
紹介してくれました。


「ここまでえらい苦労しょったな！
わしゃ、ぐりんびー村の村長じゃ。
こっちにおいで2匹とも、
孤立して人間達と暮らしとると
うさぎ仲間も警戒しょる。
そこで
群の仲間となり
一緒に暮らす為には
儀式があるんでなぁ！
こっちにおいで紹介してやろう。」

緊張のガクガク歩き
足の裏に小石があって
肉球チクチク「痛い」
マリーの叫びました‼️

そしてサムの
ヘンテコ歌が始まりました❗️

初めての山登り
生まれも育ちもケージ暮らし
理想の田舎暮らし

縄張りやら掟
何にも知らないケージ暮らし
面倒くさい田舎暮らし

うさぎの小径
命を狙う動物
人間の罠
逃れる知恵
兎角この世は…
何処も同じ
かも
かも
かも
ぐりんびー村が理想郷って
ぐりんびー村が目的地って

きっと仲間達と笑ったり
毛づくろいしたり
そんな時はやってくるのです。
何故って
それを望んだのは２匹なのだから

そしてサムの歌は続きます❗️

おばけえんとつ脱走
うさぎ巡礼
あと少し
あと少し
勇気を振り絞って

ひつじヶ丘0番地
そこはぐりんびー村
ここの沢山のうさぎ達
楽しいお喋りTime

色とりどりうさぎ
個体識別番号不用なうさぎ
一緒だよ母さんうさぎ
みんなみんなはじめてさん

だから

２匹だけはあと少し
２匹の新しい仲間
２匹の新しい毎日

やっとうさぎ達の所にたどり着きました。
「さぁ、みんな静かにするんじゃ❗️
注目！注目！
新しい仲間‼️
Welcome ぐりんびーのお知らせじゃ。
新入り２匹の
自己紹介のはじめるぞー」

見栄っ張り気のサムは
2匹分の挨拶を始めました。
「僕はサム、彼女はマリー。
今日学校に引っ越してきました。
よろしくお願いします。」
２匹並び
ペコっとうさ耳ご挨拶をしました。

沢山のうさぎ
噂好きは早耳うさぎもいます。
1匹が喋れば
噂が噂を呼ぶのは
何故かうさぎ社会も同じ
嫌な噂の蒸し返しも仕方なし、と
割り切る事も大事です。

生き延びるための儀式
しばらく辛抱
しばらくお付き合い

「もしかすると、
君たちはあのおばけえんとつ
いや、
黒くて大きなえんとつの方から
逃げてきたの⁉️」と予想の質問攻め

サムはどうでもいい
早回しの時計があればなぁと
想像し時計のネジを巻木過ぎの
時計うさぎの様に
早口で
「はい、そうです。
僕たちはあの研究所から
逃げてきました。
実験に使われていたのですが、
マリーと結婚し
赤ちゃんを産んで欲しく
逃げてきました。
あそこには、
僕たちのほかにも沢山の動物が
いるんです。
みんな人間の役に立つために
一生懸命生きてます‼️」と
うさぎ時間一息でいいました。

それを聴き
静かにしていたのに
急に騒々しくなってしまい
「おばけえんとつのおばけうさぎか」
「煙のにおいもする。」
と、ヤジる声も聞こえてきました。

なかには、
「絶対に仲間じゃない！
早口うさぎは仲間じゃない！」
なんて言っているうさぎいました。

うさぎにもナワバリがあり
よそ者は受け入れがたいものです。
ましてや得体の知れない
おばけえんとつからの珍客
すんなり受け入れられません。

みんなの意見ももっとも
しかし
2匹を受け入れたい
村長うさぎがある一つの方法を
考えに
考えて
「まぁまぁ、そんなに
目玉ひん剥いて動揺せんでいい
そうじゃろう！

わしらは世界一素敵な村
ぐりんびー村にいるんじゃ！
忘れちゃいかん！

ナキウサギの孤児
死にそうだったミミちゃん

遠い山から
母ちゃんうさぎが殺され逃げ
途方に暮れた野うさぎガブじゃって
話し合って
一緒に暮らしてるじゃないか！

うさぎ社会の肝はでっかいぞ‼️
生まれも
育ちも
気にしない
ただ一つ
ただ一つ
役割分担出来れば
仲間になれるんじゃろう！

ミミちゃん
あんなに小さくたって
今じゃ
ぐりんびー森まで守っとる
灯台守じゃぞ〜‼️

ガブだって
雨、風、雪が降っても
年寄りのわしらに
荷物運んでくれて
ぐりんびー村一番
働きうさぎじゃ〜‼️

ただ
一つだけ
サムはわしらと
同じ穴うさぎ属だから
穴うさぎだけに伝わる
昔のうさぎのお話してもらおう！
さぁ、サム始めるんじゃ
でっかい声でゆっくりとなぁ！
悲しい昔話じゃ」

サムは村長との約束！
さっきの約束！
仲間になる約束！
昔のうさぎの話！
母さんうさぎから聞いた話！

サムからみんなが
みんなからサムが見える
きのこ椅子に座りました。
「じゃあ❗️始まり…」
こうして
サムの声はひつじヶ丘に響き渡り
昔話をするにはうってつけの
月明かりが優しく
うさぎ達の顔を照らしました。

そうそう
何処に行ったか？
ムッシュクロエも
サムの語る穴うさぎ伝説は聞こえている
いや！
聞き耳立て聞いていることでしょう。