ぐりんびープラスぐりんびーの虹色の風船 3/3我らうさぎ族の誇り高きアナスタシアに乾杯
「約束通りに来てくれたのね
ミミちゃん
ありがとう
さぁ
もうそんなに泣かないで
顔見せてちょうだい」と
アナスタシアの声です
「なんだか照れちゃうよ」
「ラビホームに来るまでの
冒険とやらお話し聞きたいわ
外の世界には行けないから
ミミちゃんのお話
楽しみなのよ」
ちょっとだけうつむきながら
ミミちゃんは
ポツリ
ポツリと話し始めました
「ラビホーム探し
ぐりんびーの仲間がね
助けてくれたの
本当は
私一人で
フクロウ爺さんと来られると思ったの
だって
フクロウ爺さんの止まっている大きな樫の木ってさ」
ここまで話すと
ミミちゃんの声は
すっかり元気になって
「私たちうさぎの道標だし
何時も道は開けるって信じてたし
1人で冒険できると思ったの
でもね
ずーっと
ずーっと飛んできたら
アナスタシアの樫の大木
無くなってたの
何度も
(開け〜
いざ我が道
大いなる明日の希望
信じる者を護られん)て
アナスタシアの おまじない
唱えたんだけどだめだったの
そして
困り果てていたら
ムッシュクロエが登場してね
それで
村のはずれの大きな森
ある日突然大きな嵐が来て
アナスタシアのお家の樫の木崩れ
今はその大きな森の
ラビホームにいるよって
教えてくれたの
でも
一緒に作った虹色の飛行風船
うまく舵が取れずに
さぁ大変て嘆いたら
大きな風が吹いて
ぐらぐらと揺れ
ここに落っこちちゃったったの」
「きっと東の森の魔女が
ミミちゃんを助けてくれたんだわ
そう
ここまで連れてきてくれたのね
素晴らしいね
こうして二人
約束通り会えるなんて
信じてたのよ
必ずミミちゃんに会えるって…
長生きは
素敵な神様の贈り物なのね
ー
きっと
私たちは
地上に蒔かれた1粒の種なのよ
だからどんな時も希望を友とし
明日信じ
友に忠実にありがとうと
お互いに感謝しながら
1日を大切に過さなくちゃね
約束があるのよ
ミミちゃん
地上での最後の日まで
例え
私がいなくなっても
生かされていること
感謝し続けるのよ」と
アナスタシアは
あの孤独に満ちた洞窟では
微笑むことすらなかったのに
今はでは
心穏やかに
しわくちゃの笑顔で
ミミちゃんに話してくれました
そう
ぐりんびー村のおばあちゃんのよう
なんだか照れてる声の
アナスタシア
「さぁ、人参食べてみるとするか美味しそうだねぇ
今年の人参は
誰が収穫したんだい?
ガブちゃんが作った人参だろう
ガブちゃん元気かね
図体ばっかり大きくて
でもね
ミミちゃん
かぶちゃんはかぶちゃんで
悩みがあるものよ
だって生きているから
それが
悩みの答え合わせ探し
なんだろうね」
2匹は目を合わせ
ふふって微笑むと
「ありがとうアナスタシア
お礼にぐりんびーの仲間達からのおみやげぐりんびー村の交換日記
少しだけ読むね
残りは1人の時
私たちのことを思い出しながら
ゆっくり
ゆっくりね
ぐりんびー村の事
思い出しながら読んでね
アナスタシアは
みんなのお母さん
何時も
お母さんのいない
子供たちのお母さん
時々
叱られて
でもね
みんな大好きだから
アナスタシアのこと
思い出すのよ」
「まぁ素敵なお楽しみ
私は夜寝る前
みんなのことを思い出し
そのぐりんびー村の交換日記
とやらを読める事って
贅沢な時間だよ
ありがとうね
ありがとう
ミミちゃん
私、幸せだよー」っと
アナスタシアは
ミミちゃんの手をぎゅっと
握りしめました。
「おゃまあー
ミミちゃん
空が暗くなる前に
またひとっ飛びで帰らなくちゃね
もうお帰りの時間だよ
会う時は嬉しくて
楽しい時間は早く過ぎ
なんだか別れるのは寂しいね
でもねミミちゃん
私はね
いつでもあなたの心の中に
いるのよ
そして晴れの日も雨の日も
いつもあなたが
どうしてるかなぁ?
って思ってるわ
だから
寂しくなんかないわ
さぁ 手伝うわ
虹色の2人で作った
この大きな飛行風船に乗って
早く乗って見せて
私はここに居るから
そして
地上の最後の日まで
生かされたことに感謝し続ける
だから
心配しないでね」
大きな声で
「次はいつ来るの?
またね、ミミちゃん」と
いつまでも
いつまでも
木の根っこで出来た
車のついた椅子
とても座り心地良さそうな
気の根っこの椅子を
ちょこっとうさぎキックで
地面を蹴り
用心深く
前進させながらに
座ったまま
しっかりと大地に足をつけ
いつまでも
いつまでも
大きく手を振っていました
終
大好きな私のアナスタシアに
そして
全世界のアナスタシアに捧ぐ
2022敬老の日に
追伸
みなさま、嵐にはくれぐれも
お気をつけください
アナスタシアより
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