
旧約ぐりんびー物語🎶20話春の兆し
いつしかサムとマリーの周りには
うさぎ達が、目に涙を浮かべ
「君たちが
あのみなしごうさぎの子孫だったんだ
そうとは知らずにごめん。」と、
優しく声をかけるうさぎもいました。
村長うさぎは
「君たちは自ら自由を獲得したで
勇気あるうさぎじゃ!
今日からわしらの仲間じゃ‼️
反対するヤツはおらんな?」と涙声。
皆
黙って
うなづいて
賛成して
こうしてめでたく
サムとマリーの二匹のうさぎは
ぐりんびー村の仲間になりました。
一難去ってまた一難。
いつの間にか?マリーが突然お腹をさすりだしました。
「どうしたんじゃい?」と、村長うさぎ。
「沢山走ったから
あ、赤ちゃんが産まれそうなの。」
「こりゃ大変じゃ。
ひつじヶ丘に産婆うさぎはおらん‼️
隣村に使いをに使い頼まなゃならん!」
ちょうど、フクロウ爺さん最後の夜回りひつじヶ丘にやって来て
「どうしたんだい?事件かい?」
「先ほどのサムですが、
マリーの赤ちゃんが生まれそうで。」
「お前さん!
事件よりマリーよろしく頼むでな。
産婆うさぎおらんよって
隣の村の産婆の婆さんうさぎを呼んできてくれんかな。」
サムの話を遮り村長うさぎが頼むと、
「まかしておけと言いたいが、
産婆うさぎはもうばあちゃんだよ
ここまで走れるかどうか心配だ。」
「つべこべ言わずに早く頼む‼️
何のための羽と頭じゃ⁉️」
村長うさぎの勢いに負け
フクロウ爺さん
あわてて産婆うさぎの村へひとっ飛び
しかし
フクロウ爺さんまだ来ない
まだかな
うさぎの産婆さん
でもでも
仲間達っていいもんだ
心配して
励まされて
仲間達っていいもんだ
「あの婆さんなら安心じゃろう。
さぁ、マリーが赤ん坊を生む場所
探がしじゃ!
新しい木のほこらを偵察頼んだぞ。」
今日の満月は嬉し顔
月のうさぎも覗き込む
みんなの友愛空まで届き
生まれた子うさぎみんなの宝物
いつも心配症のサム
こんなに皆が助け合っているのに
「あの〜!
中々来ないですね。
産婆うさぎさんなんて
本当に居るのですか?
僕
おばけ煙突まで
うさぎママ呼びに行きます。」
「まてまて、お前さんはダメダメ!
用心!
用心じゃ!」と、
用心の呪文を唱え始めると
野ねずみ達がどこからともなく現れ
「よし!僕らの出番だ!
あそこは僕らの非常時食料庫
ペレットよし!
干し草〜よし!
研究棟の可愛い子ちゃんもよし!」
「あ!あ!ありがとう
勇気のあるねずみ君🐭
うさぎママはN-305‼️
オスは2桁
メスは3桁
うさぎママをよろしく‼️」
「OK‼️
出発進行‼️」
ねずみ達が猛スピードピッチ走法開始と
同時に
暗闇に不気味に光る二つの目
…クロエ出現❗️
あたりまえ顔でねずみ達に近づき
「ボンソワール!ねずみ君
夜更けにどこへ行くのかね?」
「また君か?」
何時もねずみ達のつい…
お喋りで事件になるのです。」
「マリーの赤ちゃん産まれそう
だから
うさぎママを呼びに行く❗️
いそがなくちゃ‼️」
それにしてもねずみ達のピッチ走法は
早すぎですぐに闇に消えました。
「またまた、面白くなりそうだ。
一つからかいに行くも楽し我が烏生」
クロエの七変化
さもさもの心配顔
ずーっと
マリーの様子を伺っています。
小さな掘立て小屋を囲んで
沢山のうさぎがいました。
可愛いい小屋。
マリーと赤ちゃんうさぎの小屋。
大工のピエールうさぎが小枝で
作ってくれた新しいおうち。
マリーのお気に入りのおうち。
ぐりんびー村のマリー達のおうち。
村長うさぎときたら、
まるでおじいちゃんみたいに
生まれる赤ちゃんうさぎのために
小屋の周りをぐるぐる
照れ臭そにぐるぐるしていました。
「産婆の婆さんも、
うさぎママとやらも遅い!遅い!」
うさぎも年をとると気が短くなり
口も悪くなるもので…
でも村長うさぎの心根は優しくて
サムも心配されると嬉しくて
「なんだか、孫の誕生ですかね!」と
優しい目をして言いました。
そして
仲間のうさぎは大笑い。
いつの時代も赤ちゃんは
生まれる時祝福され
この世に生を受られ
ラッキーで
ラッキーベイビーと呼びたいですね。
しかし、アンラッキーなクロエ。
「何だこいつら‼️」と、
またもやワルダクミの始まりです。
クロエ出現は全く不気味の連続。
そして
不気味の谷現象がクロエの代名詞。
「やぁ、こんな夜更けにうさぎ君達
ご苦労様‼️
今、おばけえんとつ付近で
ねずみ達が事故にあってさー❗️
事故に呪いの掘立て小屋か。
ナイス‼️
まさしくお似合い2乗と言うべし‼️」
クロエの暴言を聞きピエールうさぎも、黙ってられず
「うるせー❗️
お前の出番じゃねぇ‼️
引っ込んでろ
またろくなことになりゃしねえんだ❗️さっさと消え失せろ❗️」と、
叫びました。
そして
馬鹿にされたクロエは怯まず
黒いその不気味な翼はためかせて呪いの呪文を唱えました。
「おばけえんとつの奴らは
みんなおばけだ。
皆で心配するが良い。
愚かなうさぎ
赤ん坊は死んで生まれる。
ヒッヒッヒー」と、
叫びながら飛び去りました。
しかし
誰もそんなこと信じません。
出会ったばかりでも仲間が一番です。
「我等げっ歯類みな兄弟」
名言のもとに固く’団結’です。
「それにしても産婆うさぎはまだか?」
心配で身を裂かれる思いの村長うさぎが相変わらず、ぐるぐるしています。
初めての赤ちゃんじゃないので
マリーは仲間達の心配を他所に
手慣れた仕草で仲間が集めてくれた
硬い麦わらを上手に噛んで
丸い赤ちゃん用ベッドを
それから
おなかの毛を抜いて
ふわふわの布団を作りました。
仲間達に助けられ
マリーはすっかり準備も整えてられて
憧れの地
ぐりんびー村で新しい命を授かる
幸せに感謝していました。
そして
心の中でお月様に向かって
マリーの本当のお母さんに
私、約束通り幸せになったからね!と報告しました。