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井の頭恩賜公園が探鳥初心者におすすめな理由

手軽に野鳥が見たい初心者におすすめなのが、大きめの都市公園です。

いきなり山とか海とか森とか大自然に行かなくていいです。
公園などの人間の近くで暮らしている野鳥は大自然の中の野鳥と比べると警戒心が薄く比較的近くで観察できることが多いです。
そして木々の高さが高すぎないので、木の上の方に止まっている鳥でも見やすい場合があります。大自然だと鬱蒼としすぎていて木の背が高くて全然見つけられないんですよね。

まずはあなたが行きやすい範囲にある木々がある大きめの公園に行きましょう。
池や川などの水辺が公園内にあるとなお良いです。水辺があると野鳥の種類数がグッと上がります。

もちろんお住まいの地域的に公園より大自然の方が近いわ!という方は行きやすい範囲を歩いてみると良いと思います。

エビ?getのカワセミ

私がまずおすすめするのは、井の頭恩賜公園です。

中央線・京王井の頭線の「吉祥寺駅」から徒歩5分程度というアクセスの良さ。
さらには駅周辺や公園への道中におしゃれなカフェやお店があるのでついでにモーニングやショッピングをできちゃうという最高の立地です。いやこれが本当に最高なんですよ。野鳥観察も好きだけど、美味しいパンとかお茶とかケーキだって楽しみたい!

寝てるキジバト

そしてもうひとつ。井の頭公園が初心者におすすめな理由があります。

それがこちら

自然写真家・編集者・サイエンスコミュニケーター、高野丈の情報発信Webサイト。

いきものナビについて

こちらのサイトでは、ほぼ毎日のように
「今日の井の頭公園に何の野鳥がいたか」が投稿されます。

これが初心者バードウォッチャーにとって、なんとありがたいことか。
高野さんには足を向けて寝れないレベルです。

そしてこの高野さんの著書がこちら

このありがたさ、通じます…?!

初心者にとってその場所にどんな鳥がいるのかを事前に把握しておくのは非常に重要で、今の季節にはこんな野鳥がいる可能性があるんだなと思っておくのとないのでは野鳥を見つけられる確率が段違いです。

それをなんと井の頭公園に絞って紹介してるという素晴らしい本です。
鳥以外にも虫や菌類なども載ってますよ。野鳥が好む木の実の話なども。

この図鑑を読み、日々いきものナビのサイトで野鳥情報をチェックする。それだけでいつ探鳥行こうかな?と予定を立てられてしまうわけです。
私はたいてい「今日サンコウチョウ見たって!!明日の朝行こう!!」という感じで予定を立てるも何もない感じで行動していますが…

東京に野鳥が多い都市公園は数あれど、ここまで手厚い情報が日々揃っている公園もなかなかないのではないでしょうか。
これが初心者に井の頭公園をおすすめする理由です。たまに公園ですれ違う高野さんに心の中でお礼を言っています。

君たちはどう生きるか

でもお住まいの場所から吉祥寺が遠くて行きにくいなら、行きやすい方を優先した方が良いと思います。

と言いますのも、野鳥観察は早朝と夕方がおすすめとされますが、私はやはり早朝の方が出会う確率高いなと感じるからです。
日の出〜午前10時ごろまでが野鳥たちが朝ごはんを食べるために活発に活動している時間帯なので観察におすすめです。

その時間帯に公園に着こうと思うと遠方にお住まいだと難しいですよね。始発で来たって限界があるし。

9月だけど子育て中のカイツブリ

とはいえ井の頭公園には大きな池があって、カルカモやカワウなどの水鳥は比較的一日中見ることができるので早朝じゃないと鳥が見れないわけではないのがさらなるおすすめポイントです。

あと私は体力がないのでベンチや自販機が頻繁にあるのが助かります。自分のペースで休憩しながら公園を歩けます。アップダウンもほぼありません。

ただ休日やお花見シーズンの日中の人の多さったら驚きです。
人が多すぎると野鳥も見にくくなりますので要注意。

シジュウカラ

まずは公園内の池の中央あたりにある七井橋を渡ってみてください。
水鳥が色々見えると思います。カワセミは割と気軽に見られます。

橋を渡ったあとは西園方向へゆっくり歩き、林を抜け、バードサンクチュアリの小窓をのぞいて、バードサンクチュアリの周りをぐるりと歩いて、また橋の方へ戻るのが私のよく通るルートです。元気がある時は井の頭公園駅の方まで歩くこともあります。

ああ、この話をする前にバードウォッチング初心者への心得を書けばよかった。虫除けスプレー必須!とか。それは次のnoteで。

コサメビタキ

この記事に載せた写真は9月のある日に井の頭公園で撮ったものです。
この日はコサメビタキを井の頭公園で初めて見ることができて感動したのでした。

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