札幌探鳥旅行1日目
一度くらいシマエナガを見てみたいけど、豪雪の時期に北海道に行くなんて体力体幹なしの私&超寒がりのパートナーには怪我か体調不良必至なのでは…?そうだ、冬のはじめくらいの時期に一回様子見に行ってみよう!ということで12月上旬に2泊3日で札幌やその周辺に探鳥旅行へ。雪が降る地域に住んだことも、その季節に旅行したこともない私たちは生きて帰ってくれるのか?!
北海道は普通に観光で何度か行ったことがありますが、探鳥目的で行くのは今回が初めてです。そんな右も左もわからない私を助けてくれた素晴らしい書籍2冊!
こちらは札幌(および北海道の札幌と似たような都市部)で身近に見れる野鳥123種が載っている写真集のような図鑑です。表紙から見て分かる通り、デザインが良いんですよね。野鳥図鑑でキセキレイをピン表紙にする判断力が素晴らしいです。他の地域バージョンも出してほしい…!TOKYO、OKINAWAとか…!いやもっと小さく地域で区切らないとダメか。そうすると結構難しいな。
今年野鳥観察を始めて10冊以上野鳥に関する本を買っていますが、TOP3に入るお気に入りです。この本のレビューについてはまた改めてしたい。
もう1冊がこちら。
首都圏版でも大変お世話になってる「日本の探鳥地」シリーズの北海道版。これは札幌以外にも北海道全体のことが載っています。
この2冊に加えてネットでも情報を漁り、新千歳空港〜札幌周辺で車なしでも行ける探鳥地をいくつかピックアップし、時間と体力の様子を見つつまわってみることに。
今回の旅の目標はシマエナガ!それからクマゲラ。あと目的地のひとつにヤマセミがいるみたいなのでヤマセミも見てみたい。とはいえ野生動物相手ですので運とタイミングがありますからもし見れたらいいなあくらいの気持ちで、冬の北海道を私たちは生き抜けるのかの様子見旅。車なし公共交通機関のみで行く初心者探鳥旅の参考になればうれしいです。
朝、新千歳空港に到着
散々おすすめ書籍の話をしておいてあれですが、1日目は書籍関係ない場所に行きました:)
「札幌 野鳥」とかで調べまくっていた時に知ったTHE BIRD WATCHING CAFEへ!
THE BIRD WATCHING CAFE
カフェの窓の外に餌箱が並んでいて、野鳥が食べに来るのをみれるというカフェです。冬にはシマエナガが高確率で現れるみたい。千歳市にあります。
ここへのアクセスですが、新千歳空港からバスがあり30分ほどで到着するものの、なんとバスが平日は1日に4本しかありません!1日4本となると飛行機の時間や前後の予定にかなり影響が出ますよね。野鳥も午前中の方が来るかなあとも思いますし。悩んだ結果、行きは最寄りの千歳駅からタクシーを使うことにしました。
新千歳空港駅から千歳駅へは快速エアポートで2駅。千歳駅前にはタクシー乗り場があり何台も待っていたので問題なく乗れました。でももしかして雪とか悪天候の時はタクシーも出払ってる可能性がありますのでご注意くださいね。千歳駅からのタクシーは15分くらい、2000円弱ほど。観光客慣れしてそうな運転手さんでしたよ。
そうしてカフェへ到着。
10時オープンで、5分前くらいについてしまったのでお店の前で野鳥の声にキョロキョロしながら待ちました。なんと雪は全くありません!12月なのに!?
こちらのカフェは手前のカフェスペースと、奥の野鳥撮影スペースに分かれています。いずれも予約した方が良いとの前情報で撮影スペースを10時からの午前の部で予約しておきました。撮影スペースは1人1000円、ドリンクを注文して飲みながら野鳥観察もOKみたい。
写真撮り損ねたのですが、撮影スペースは屋根と風よけはあるものの窓ガラスがないので屋外と同じ気温です。要するに寒いため防寒をしっかりしてきました。外から見ると撮影スペースを暗く人影をわかりにくくして、カモフラージュのネットも張り野鳥の警戒心を緩和してるような感じ。目の前ほんの1〜2mくらいにカラ類がどんどんやってきます。
北海道にしかいないハシブトガラさん!はじめまして!!
こんな個体差初めてみました、両方に同じような白い眉毛があるシジュウカラ。
ハシブトガラが水浴び!と思ったら、あれれ、あなたはヒガラ?羽の白い点が目立ちますね。ヒガラも初見かも。この子以外にもいろんな子が水を飲みに水場に来ていました。
このリスは木から枯葉の山に何度もダイブしてて楽しそうだった。
お腹が空いてきたのでカフェエリアに行ってご飯を注文したら、ご飯ができたら撮影スペースまで声をかけてくれる手厚さ!まあ店内が空いてる時に限るかもです。撮影スペースは飲み物はいいけど食べ物はNGなんでしょうたぶん。
カフェエリアからの窓の外はこんな感じ。写真右奥の方に撮影スペースが連なっているんですが、そっちにばかり野鳥がいってカフェ側には全然きません。恐らくですがカフェ内は明るく窓も大きいため野鳥から見ると人間いる!!!!って感じで警戒されるんでしょう。
ご覧の通りの冬というよりは秋の様相ですので、まだまだ自然界に餌が豊富にあるんだと思います。わざわざ人間の近くに行って餌を取りに行く必要がないのかな〜という感じ。
食事時に横にいたお客さんが店員さんに「シマエナガ来ますか?」と聞いたところ「雪が積もって餌が見つけにくい時期にならないとあまり来ないですね」的な回答をされていました。やはり、そりゃそうですね。じゃあなぜシジュウカラやヤマガラはめっちゃ人工の餌場にいつでも来るのか同じカラ類でも違いが面白いところです。
お腹いっぱいになった後も撮影スペースに戻りしばらく観察を楽しみ帰りはバスを使うことにしました。Suica使えたよ♪
この日このカフェと周辺で見れた野鳥
シジュウカラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、ヒガラ、コガラ、ハシブトガラ、キジバト、アカゲラ、ミソサザイ(たぶん)、トビ(たぶん)
ミソサザイ(たぶん)は本当に一瞬しか見えず、もちろん撮れずで違うかもしれません。カヤクグリとか?わからん。チョコレート色の小さい何か。近くに川があるのでミソサザイもあり得なくはないと思うんですが。。
シマエナガも見れませんでしたし、珍しい鳥には会えなかったかもしれませんが座ってドリンク飲みながら肘をついてカメラや双眼鏡を構えられる楽さ、素晴らしいです。座った時の目線の高さに餌箱を置いてくれてるので本当に目の前にくる。羽音も聞こえる。すごく楽しかったです。
シマエナガのハイシーズンには予約取るのも大変になるようですが、その時期にまた来てみたいですね。エナガって大体木の高いところにいて目線の高さまで降りてくれるなんてなかなかないですから。
バスに乗って千歳駅へ。そこから快速エアポートで札幌に移動しまして、大通公園のクリスマスマーケットを見に行きました。
マーケットで賑わっていて人もたくさんいるのに街路樹にハシブトガラや他カラ類がいました。ヤマガラも普通に混じっていて、こんな都市部に?!さすが北海道です。うちの近所では公園でもヤマガラ珍しいのに。
日が暮れる頃になるとカラスがみんな同じ方向に飛んでいきます。そっちにねぐらがあるんだろうな。私たちもホテルへ向かい探鳥旅1日目終了です。2日目は真駒内公園と旭山記念公園へ。