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テレビなしの生活

テレビが壊れたみたいだ。数週間前に、電源を入れても起動しなくなった。
毎朝、時計代わりも兼ねてニュースなどをチラ見するのは習慣になっていたけれど、夜は消していることも多かったし、まあしばらくテレビは無くてもいいかなとは思っている。

18歳で上京して一人暮らしを始めてしばらくは、家の中が無音の状態が少し怖くて、夜家に帰ると電気よりも先にテレビの電源をつけていた。地上波のエンタメにそんなに興味がなかったから、よくCSで海外の番組を見ていた。

でも社会人になってから、ほぼずっと映像関係の仕事をしていて会社でとにかくいろんなコンテンツを観る必要があり、家に帰るともう映像は見たいと思わない、みたいな状態が続いていた。テレビをつけてもBGM状態だったり、都心部に住んでいた時は騒音から気をそらしたいだけだったり。たまに映画やドラマを見ても、CMが多すぎてうんざりする。
でも、中身がどうであれ、その賑やかな存在感には結構助けられていたようには思う。
eテレの2355とかは、観られなくなって寂しいかも。検索すればネットでも出てくると思うけれど、あれはリアルタイムで見るのがよかった。

といいながらも、テレビを消していると自分の生活をもろに見つめる時間が長くなり、これはありがたいことのように思う。テレビはあるけどつけない、よりも、見られない、の方が格段に甘えられなくなる。

なーんてね、私の生活ちゃんとやろう!とか思ったのは最初の数日で、ネトフリやYouTubeを観る時間が増大してしもた…。
今まではテレビをつけていた分、スマホやタブレットで動画を観る習慣はなかった。時々観たいものを観るだけ。
でもテレビがなくなってから、なんとなく音を求めて動画アプリを開き、観たいものが観たいものを呼び、どんどん深みにハマっていく。

これはやばい。泥沼。
目覚めよ、自制心。

結局のところ、テレビがどうとかスマホやタブレットがどうとか仕事がどうとかは関係なく、面白いものには食いつく、ってことなのだろう。



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