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今は子育てに専念しているけれど、いつか社会復帰したい!と願う専業主婦におすすめの1冊
私の住むマンションのすぐ隣には保育園がある。
毎朝子ども連れのママが慌ただしく子ども達を預け(最近はパパもすごく多い^ ^)仕事に出かけていく。
そんな様子を見ながら、専業主婦である私は
「子育ても仕事も両立してすごいなぁ」といつも尊敬の眼差しを向けている。
そして、時にそんなママ達と自分を比べては、
いつか自分が社会復帰をしたいと思ったとき、専業主婦の数年がブランクと呼ばれるのかなという焦りもあった。
子どもと過ごす毎日は愛おしくても、
それがずっと続くと
「社会から置いていかれているような気がする。」
これは、多くの専業主婦に共通する不安かもしれない。
もしあなたが
今は子育てに専念しているけれど、いつか社会復帰したい!
と考えているなら、この本はお勧めだ^ ^
著者である薄井シンシアさんは、
独身〜結婚〜出産までいわゆるバリキャリ女性として過ごしていた。
でも、娘を産んでから
「この子を立派に育てることが私の仕事」
と強く感じ、大好きだった仕事を手放し専業主婦になったのだそうだ。
17年間の専業主婦時代を
本当に素晴らしい時間だった!
と振り返っている。
子どもの手が離れたあとは、巣の穴症候群にも陥ったそうだけれど、彼女はまた仕事に復帰する決意をし就活を始めた。
その時の様子をこんな風に綴っている。
子育てを終え、就職活動を始めたとき年齢とブランクが分厚い壁となって難航した。悔しいことは数々あった。けれども、負けなかった。
なぜなら、私は全力で専業主婦をまっとうしたことに、揺るぎない自信を持っていたからだ。専業主婦という仕事で培った力が、必ず仕事でも通用すると信じていたからだ。専業主婦という仕事は、マルチタスクでクリエーティブである。それが実際、仕事に生きる。その確かな手応えが、いまの私にはある。
そして、仕事に生かせる専業主婦の能力として4つ挙げられている。
1.マルチタスク能力
2.クリエーティビティー
3.ホスピタリティー
4.主婦目線
たしかに、世の中にある多くの商品・サービスは、主婦が買って使うものが多いし、
男性や独身の目線だけでは気づかないこともたくさんあるのかもしれない。
子どもの面倒を見ながら、何品もの料理を同時に作ったり…
何かが足りない!となれば、代用できるものを見つけるのも主婦は上手だ。
お給料は出ないのに毎日毎日家族のために時間と労力を使う。
これが真のホスピタリティーなのかもしれない。
「雑用」とひとくくりにされがちな、
細々とした作業を淡々とこなす能力も主婦ならではだ!
著者は
専業主婦=キャリア
と捉えている。
なんとなく主婦をやるのではなく、
会社で仕事をするように家事をするのだ!と。
それが必ず社会で生きるのだと。
そして、彼女のこんな言葉に私はちょっと感動していた。
いつか必ず、履歴書に「専業主婦」と書いて通用する日が来るように、私自身がその先例になるつもりだ。
誰にも見えない主婦の仕事。
評価されにくい主婦の仕事。
逆に言えば、だからこそ「手抜き」することもできる。
そこをあえて、時間を決め、スケジュール通りに家事仕事をする。
いつか外に出て仕事をしたいと思うなら…
そして主婦をキャリアと捉えるならば…
そんな気持ちで毎日の主婦業をこなすことが大切なのだと。
その積み重ねが、「揺るぎない自信」となって外側に現れるのだろう。
子どもを持つことで、それまでのキャリアをどうしても諦めなくてはならない…
人生のどこかには、そんな時期もあるかもしれない。
でもそれは、もう二度と手に入らないものなのか。
「同時に手に入れるのは難しい」のであって、一つ一つ、順番になら叶えていけることかもしれない。
今目の前にあるいちばん大切なことは何なのか。
私はいつもそれを自分に問うて生きたい。