どんなに時代が変化しようと絶対変わらない不変の真理
書店では手に入らない月刊誌で「致知」というものがある。
『有名無名やジャンルを問わず、各界各分野で一道を切り開いてこられた方々の貴重な体験談を毎号紹介しています。書店では手に入らないながらも、42年間、口コミで増え続け、11万人に定期購読されている日本で唯一の人間学を学ぶ月刊誌です。』
少々お堅い印象がありますが、
内容が深く読みごたえのある雑誌。
そんな『致知』から、
ーー人間学の学びを通し、時代に左右されない、子育ての本質を伝えたいーー
という思いで誕生した『致知別冊「母」』。
表紙を開くと真っ先に目に入る
「発刊に寄せて」
の編集長の言葉はとても感動的だった。
【どんなに時代が変化しようとも、
絶対に変わらない不変の真理は、世の中にあるだろうか?】
そんな問いかけから始まり
絶対不変の法則として4つのことを紹介したあとに、こう続く・・。
【・・・・・そして、もう一つ、心に留めておきたい法則。
それは、「子は母から生まれてくる」ということ】
確かにその通りだ!
テクノロジーが目まぐるしい勢いで変化する時代にあっても
「子どもは母親から生まれる」
これは不変の真理である。
言いかえれば
妊娠・出産という神秘的な体験は、女性にしかできなという意味でもある。
だけど、あの出産直後の興奮や感動も、
日々の子育ての忙しさや大変さに忘れかけれしまうことはないだろうか…
(私はおおいにある…)
子育てなんてもう嫌だ!と思う日もあるし、
母親として自信を無くしてしまう日もある。
でもそんな時、
手の届く場所にこんな雑誌があれば
ふっと心が楽になり、
母親になれたことの喜びや誇りが舞い戻ってくるような気がする。
子育ての正解はひとつじゃない。
だからこそ、色んな人の子育てに対する考え方を知って
自分が取り入れたいと思うものをやっていけばいいのだと思う。
雑誌にある対談からは、そういう意味で色んなヒントが見つかるかもしれない。
「スキンシップが子どもの脳と心を育てる」
という身体心理学者のお話や
「偉人を育てた母の言葉」
「国語力が子どもの心を育む」
などテーマも幅広く、じっくりと
そして、何度も繰り返し読みたい雑誌だ。
特に私が吸い込まれるように読んだテーマは
助産師さんが語る母と子の幸福論。
そこには「母性は育てるもの」と書いてある。
子どもを産めば勝手に母性が芽生えるだろうと考える人が多いけれど、
実は母性は「育むもの」なのだと。
そのために大切なことは
・子どもが生まれる前の妊娠期をどうやって過ごすか
・満足できるお産をすること
・産んだ後にお乳を飲ませること
なのだそう。
40年にわたり活動し、約3,000人もの赤ちゃんの出産に立ち会ってきた助産師さんの言葉には説得力がある。
ということで、これからママになる人にもこの雑誌を読んでほしいなと思う!