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一輪の悪魔(高校3年生3)
薄暗い部屋の中で見る乙葉は、いつも以上に可愛く見えた。
泣いた後だからか、目も少しトロンとして凄く魅力的だ。
僕達が付き合い始めてもう3年。今まで何度か乙葉を抱いたが、こんなにも声を荒げる乙葉は初めてだ。
汗まみれになりながら、何度も何度もキスをして僕達は愛を確かめ合った。
「たっくん、今日は最高だったね」
帰り道の交差点で、乙葉は満足そうに言った。
あんな乙葉を見たのは初めてすぎて、まだ頭にこびりついている。
これは帰ったら100%おかず決定だ。
僕がそんな変態脳になっているとは気づいていない乙葉は、
「たっくん、帰ったらまた連絡するね。じゃあね」
そう言って僕のホッペにキスをして駅へと走っていった。
僕の頭の中の乙葉が、消えてしまわないように僕も小走りで家に向かった。