2024年の秋の個展も、船は生き物を見守る予定です。あれをつくり始めました。
丸くて白い支持体たちがだんだんできてきて
胡粉ジェッソをどこまで重ねようか考えていましたが、今、独特な凹凸が画面にあるので、それが消えてしまうと悲しいと思い、ほどほどのところで止しました。
しっかりめに乾燥。
そして・・・あれをつくることにしました。
これは、物語の中で船が肉体を失った後の、船の表現方法です。
2024年も引き続き用いることにしました。
肉体を失った後、船は「見守られる者」から「見守る者」になるのですが、その船を金のシルエットで表現しています。肉体を失ったので、もうシルエットもなにもないのかもしれませんが、わかりやすく、在りし日の姿にしています。
この方法は、これまでも鳥や星など色々つくってきて、私らしい技法のひとつになりつつあります。箔の扱いで重要な「あること」ができないことがきっかけで生まれた技法です。
元々は肉体を失ったものを表現するために生み出した方法ではありませんが、個展では偶然その役目になりました。どちらにしても、幸運や祝福のしるしです。
シナさんとの交流は、こちらの件です。
彫り終えた後、手がガクガクでした。
昨夜、神戸の制作でも同じ方法で3点つくり始めましたが、金箔を貼るところまでできませんでした。船たちと一緒にしようと思っています。
ありがとうございます。それでは、また。