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ダニエルスミスのプリマテックを胡粉ジェッソの上に塗りました。

昨日悩みに悩んで塗れなかった鉱物絵具、本日塗りました。

画材たちと触れ合うことが出来、とても嬉しいです。今日は早く眠った方がいいんじゃないかと思いましたが、画材と触れ合いたい気持ちが勝りました。

ダニエルスミスのプリマテックシリーズのうち、ピンと来たのを選んで塗りました。

忘れっぽいのでメモ:

ロードナイト、ゾイサイト、ダイオプテーズ、ジェダイト、サーペンタイン、グリーンアパタイト、ラピスラズリ、スリーピングビューティーターコイズ、ヘマタイトバイオレット、マヤンブルー、タイガーズアイ、バーントタイガーズアイ

です。全部、「ジェニュイン」が付きますが、省略しました。本物の、鉱物からできた絵具です。私は石が好きなので、色々試しています。そのひとつが、天然石の水彩絵具です。

今回塗ったのは、生き物たちに関する作品群なので、自然との繋がりを強化するためのおまじないです。それから、自分だけの色を創り出すための試行錯誤の一環でもあります。

ひとつひとつの色について感想などを詳しく書きたいですが、とても長くなりそうなので今は止しておきます。

この絵具を塗った上に、さらに天然石粉末を振りかけました。「キラキラの儀」と呼んでいます。天然石粉末は、日本画材屋さんからわけていただいています。岩絵具用のです。

(私は日本画の方々を尊敬していますし、ニカワは使わないので「岩絵具用」と書くことにしています。岩絵具は、ニカワとひとつになって初めて岩絵具になると思うからです。私が使っているのは岩絵具用の天然石粉末であって、岩絵具そのものではないと認識しています。)

では私は何を糊として使っているのかというと、たいていはアクリル系の画材です。しかし、別の糊を使うこともあります。制作している絵と親和性の高い素材を使うようにしています。この辺りは、色々試して得た情報なので、あまり簡単に書きたくない、と思う瞬間もありますが、けっこうSNSでチラリと書いたりしています。ご縁に感謝しつつ。(要らない情報の場合もあるかもしれませんが・・・。)

今回は、水彩絵具が糊となりました。アラビアガムです。どのくらい定着するかの実験も兼ねて・・・。既に、この水彩絵具では、ほぼ同じ工程で小さ目の支持体の下地をつくっているので、定着具合はある程度予想できました。

船との比較で、大きさが伝わるといいのですが・・・。

ただ、塗り方や天然石粉末の振りかけ方をちょっと変えたので、2回目はどうなるかわかりません。とても楽しみです。

それから、私は、糊と天然石粉末を練ることはしません。振りかけます。邪道だと思っていたのですが、あるとき、浮世絵の雲母摺(きらずり)の一種の応用らしいということがわかりました。「撒き雲母」です。糊も粒も違いますが、大昔の人たちもこんなことをしていたのかと思うとなんだか嬉しくなりました。

私が天然石粉末を糊と混ぜないのは、石が好きだからです。キラキラの儀では、石との触れ合いも楽しんでいます。粉をつまんで撒くのです。それぞれの石、それぞれの大きさでつまんだときの感じが違います。それから、振りかけたときの感じも。糊と一体化されてしまったら、振りかける時の様子を見ることはできません。

大きめの子たちもしっかり乾かした後、クリアジェッソを塗る予定です。クリアジェッソは、今回の個展の制作で初めて使ったのですが、刺激臭が無く仲良くできそうでした。好きな素材がまたひとつ見つかり嬉しいです。

鉱物絵具を塗ったのは、胡粉ジェッソの上でした。胡粉ジェッソも好きな素材のひとつです。カキの貝殻の粉が入っています。

今回は、アブソルバン(という名前の下地材)との比較もしたくて、とても楽しみです。アブソルバンを塗った支持体は、別の作品群に使用します。今、じっくり乾燥中で、下描きをするなどしています。アブソルバンにはアキーラを塗る予定なので、比較が難しいかもしれませんが、使用感を早くしりたくて仕方がありません。アキーラを塗るには、水分をしっかり飛ばさないと後々剥がれたりしてしまうので、しっかり乾かしています。

胡粉ジェッソは、思ったほど水分を吸い込まない感じでした。私が期待し過ぎたのかもしれません。しかし、これからも使っていきたい画材のひとつです。

今日は、色々到着するなどし、あまり落ち着いて制作できそうにありませんでしたが、夜にまとまった時間を確保でき、ほっとしました。やはり私は、画材と触れ合うのが好きだと思いました。

ありがとうございます。それでは、また。

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